電験三種 機械 問15:自動制御
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
一般のフィードバック制御系においては,制御系の安定性が要求され,制御 系の特性を評価するものとして, (ア) 特性と過渡特性がある。 サーボ制御系では,目標値の変化に対する追従性が重要であり,過渡特性を評 価するものとして, (イ) 応答の遅れ時間,立上り時間, (ウ) などが用い られる。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次 の
- 1定 常 ステップ 定常偏差
- 2追 従 ステップ 定常偏差
- 3定 常 ステップ 行過ぎ量正答
- 4追 従 インパルス 行過ぎ量
- 5定 常 インパルス 定常偏差
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電験三種「機械」の「自動制御」からの出題(令和7年度下期 問13)。正答は(3)です。
自動制御の基本概念の問題。フィードバック制御の特徴:外乱・パラメータ変動に対して自動補正。目標値追従性と外乱抑制が主な目的。
制御系の分類:比例(P)・積分(I)・微分(D)・PID制御の特徴と定常偏差の関係を問う問題。正答(3)の記述が正確。
【自動制御(PID制御・定常特性・安定性)の解法】(令和7年度下期 問13)
【制御動作の基本分類】
- P動作(比例): 偏差eに比例した操作量 u=Kp×e。応答速度↑だが定常偏差残る
- I動作(積分): 偏差の時間積分 u=Ki×∫e dt。定常偏差=0だが安定余裕低下
- D動作(微分): 偏差の変化率 u=Kd×de/dt。過渡応答改善・ノイズ感応↑
- PID: 3動作の組み合わせ→最も汎用的
【制御系の定常特性(型による分類)】
0型制御系: ステップ入力に定常偏差あり
I型(1積分含む): ステップ入力の定常偏差=0、ランプ入力に定常偏差あり
II型(2積分含む): ランプ入力の定常偏差=0
【正答(3)の根拠】
本問の選択肢の中で制御動作の特性・定常偏差・安定性を正確に記述しているものが(3)。
(1)(2)(4)(5)は定常偏差の解消効果や安定性の説明に誤りを含む。
【自動制御(制御系の設計・安定性・PID整定)の深層解析】(令和7年度下期 問13)
【正答(3)の根拠:制御系理論の体系的理解】
【PID制御の伝達関数表現】
C(s) = Kp(1 + 1/(Ti×s) + Td×s)
= Kp + Ki/s + Kd×s
ここでKi=Kp/Ti(積分ゲイン)、Kd=Kp×Td(微分ゲイン)
【各動作の周波数域での効果】
P動作: 全周波数でゲイン一定(位相0°)
I動作: 低周波でゲイン大(-20dB/dec)、位相-90°→安定余裕低下
D動作: 高周波でゲイン大(+20dB/dec)、位相+90°→安定余裕改善(ただし高周波ノイズ増幅)
【PID整定法(電験三種の出題範囲)】
(1) ジーグラー・ニコルス(限界感度法):
・PのみでKpを上げていき持続振動(限界状態)→Kpc, Tc を測定
・PID設定: Kp=0.6Kpc, Ti=0.5Tc, Td=0.125Tc
(2) ステップ応答法:
・オープンループのステップ応答からR(反応速度)・L(むだ時間)・T(時定数)を測定
・PID設定: Kp=1.2/(R×L)など
【一次遅れ+むだ時間系(最重要実用モデル)】
G(s) = K×e^(-Ls)/(1+Ts)(K:ゲイン、L:むだ時間、T:時定数)
むだ時間(デッドタイム)は制御を困難にする最大因子。L/Tが大きいほど制御困難。
【現代制御との接続(電験二種以降)】
電験二種: 状態フィードバック制御(極配置法)、オブザーバ(状態推定器)
電験一種: 多変数制御系(LQR最適制御)
実務: 発電機のAVR(自動電圧調整器)・ガバナ(調速機)の整定、プロセス制御(ボイラー・タービン)のDCSプログラミング
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。