電験三種
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

電験三種 機械 問16照明

問題

電験三種 | 機械 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-29

図に示すような幅 6 m,奥行き 8 m の長方形の駐車場の四隅に柱を立て,各柱の地上から 5 m の頂点に全光束 5 000 lm のランプを設置した。駐車場の中心 O の水平面照度[lx]の値として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。 ただし,各ランプは均等光源とする。

問題の図(出典: 令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械 問12/電気技術者試験センター)

図の出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械 問12

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答え合わせ

正解は 4
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

自信の3択

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解説

電験三種「機械」の「照明」からの出題(令和7年度上期 問12)。正答は(4)です。

均等光源はあらゆる方向に同じ強さで光を出すので、光度は I=5 000÷4π≒398 cd です。

中心 O は四隅から水平に √(3²+4²)=5 m 離れていて、ランプの高さも 5 m なので、ランプから O までの距離は √(5²+5²)=√50 m、光の入射角の余弦は cosθ=5÷√50=1/√2 です。

1灯分の水平面照度は 398×(1/√2)÷50≒5.63 lx、4灯分で約 22.5 lx となり、正答は(4)です。

【使う式】

・均等光源の光度:I=F/4π [cd](全光束 F が全方向 4π [sr] に均等に出る)

・水平面照度(逆2乗の法則+入射角の余弦法則):E_h=(I/r²)cosθ [lx]

 r:光源から点までの距離、θ:光の向きと水平面の法線(鉛直方向)とのなす角

【本問の計算】

① 光度:I=5 000/4π≒397.9 cd

② O までの水平距離:長方形の中心なので、どの隅からも √(3²+4²)=5 m(対角線 10 m の半分)

③ ランプから O までの距離:r²=5²+5²=50 m²、r=√50≒7.07 m

④ 入射角の余弦:cosθ=高さ/r=5/√50=1/√2≒0.707

⑤ 1灯分の照度:E₁=(397.9/50)×0.707≒5.63 lx

⑥ 4灯は O から同じ条件なので E=4×5.63≒22.5 lx → 正答(4)

【誤りの選択肢】

・(5)5.6:1灯分だけの照度。

・(3)31.8:4×397.9/50 と、cosθ を掛けずに法線照度を求めた値。

・(1)283:光度を求めずに全光束 5 000 をそのまま光度として使った値(5 000×0.707/50×4≒283)。

【法線照度と水平面照度】

点光源から距離 r の点で、光の進む向きに垂直な面が受ける照度(法線照度)は E_n=I/r² です。水平な地面は光の向きに対して傾いているので、同じ光束が広い面積に当たり、照度は cosθ 倍に下がります。

 E_h=E_n cosθ=(I/r²)cosθ

本問では cosθ=h/r を使うと、E_h=I h/r³ と書くこともできます。

 E₁=397.9×5/(√50)³=1 989.5/353.6≒5.63 lx

高さ 5 m と水平距離 5 m が等しいので、光は 45° の角度で地面に当たり、cosθ=1/√2 となる、という数値の組み立てになっています。

【均等光源の光度】

均等光源(等方性光源)とは、どの方向にも同じ光度で光を出す光源です。全空間の立体角は 4π [sr] なので、全光束 F との関係は F=4πI、すなわち I=F/4π になります。照度の式に入るのは光度 I であって光束 F ではないので、この換算を忘れると答えが 4π(≒12.6)倍ずれ、(1)の 283 のような値になります。

【4灯の合成】

照度は足し合わせられる量なので、複数の光源による照度はそれぞれの照度の和になります。O は長方形の中心で、4本の柱からの水平距離はすべて 5 m、高さもすべて 5 m なので、4灯の寄与はどれも等しく、1灯分を 4 倍すれば済みます。中心以外の点では、灯ごとに距離と cosθ を求めて合計します。

【誤答の作り方の整理】

・cosθ を掛け忘れる(法線照度で答える)→ 31.8

・1灯分で止める → 5.6

・光束を光度とみなす → 283

「均等光源 → I=F/4π」「水平面 → cosθ」「複数灯 → 合計」の3点を順に確かめると、どの誤りも避けられます。

【関連する出題】

電験三種の機械の照明分野では、点光源による水平面照度・鉛直面照度の計算、光束法による平均照度の計算、光度・照度・輝度などの単位の関係が繰り返し出題されています。本問のように光源の配置が対称な場合は、1灯分を求めて灯数を掛けるだけで済むかどうかを先に確かめると効率よく解けます。

この問題の根拠出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター)
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。