電験三種 機械 問23:電気機器(同期機)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
2 台の同期発電機を並列運転するためには,両発電機の (ア) に加えて, 電圧の大きさ及び (イ) が一致していなければならない。発電機の並列に際 し,これらの条件が一つでも満足されていなければ,並列と同時にじょう乱が発 生するので, (ウ) を用いてこれらの3 条件が一致した同期状態にあることを 確認したうえで並列する必要がある。 上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次 の
- 1回転速度 位 相 電流計
- 2力 率 方 向 同期検定器
- 3周波数 位 相 同期検定器正答
- 4回転速度 方 向 電圧計
- 5周波数 位 相 周波数計
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電験三種「機械」の「電気機器(同期機)」からの出題(令和7年度下期 問5)。正答は(3)です。
同期発電機の並行運転(系統連系)の条件の問題。並行運転の4条件:(1)電圧の大きさが等しい、(2)周波数が等しい、(3)位相が等しい(電圧位相の一致)、(4)相回転(相順)が等しい。
各条件が満たされない場合の影響と、同期化電流・同期化トルクの発生について正確に説明できる選択肢が正答。
【電気機器(同期発電機の並行運転)の解法】(令和7年度下期 問5)
【並行運転の4条件】
(1) 電圧の大きさが等しい: 違反→無効循環電流(系統間の無効電力交換)
(2) 周波数が等しい: 違反→うなり(拍動)→並入不可
(3) 位相が等しい: 違反→同期化電流(有効電力を交換する電流)が流れる
(4) 相回転(相順)が等しい: 違反→大きな循環電流→重大故障
【同期並入操作手順】
①回転速度を系統周波数に一致させる(ガバナ調整)
②発電機電圧を系統電圧に一致させる(界磁電流調整)
③位相が一致した瞬間(同期点灯消灯法・同期検定器使用)に遮断器を投入
【並行運転後の出力調整】
有効電力: ガバナ(燃料・蒸気量)で調整→周波数維持
無効電力: 界磁電流(AVR)で調整→電圧維持
【正答(3)の根拠】
並行運転条件を正確に記述した選択肢が(3)。
【電気機器(同期発電機の並行運転・安定度)の深層解析】(令和7年度下期 問5)
【正答(3)の根拠:同期機の並行運転理論】
【同期発電機の並行運転時の相互作用】
2台の同期発電機が並行運転中(端子電圧V_b共通、E₁, E₂は各発電機の内部起電力):
循環電流: I_c = (E₁ - E₂)/(Z₁ + Z₂)
E₁ > E₂(電圧大きさの差)→無効電力循環(電圧が大きい方が進み界磁状態→無効電力を供給)
δ₁ > δ₂(位相差)→有効電力の移動(位相が進んでいる発電機が有効電力を系統に多く送る)
【同期化力(同期回復トルク)】
δ(負荷角)が変化したとき、同期機が同期速度に戻ろうとする力。
P = (EV/Xs)×sinδ → dP/dδ = (EV/Xs)×cosδ(同期化係数Ks)
δ<90°: Ks>0(正の同期化力→安定)
δ>90°: Ks<0(負の同期化力→不安定→脱調)
【電力系統での安定度の種類】
(1) 定態安定度: 定常状態からの微小変化に対する安定性(δ<90°が条件)
(2) 暫態安定度: 大きな外乱(送電線事故・負荷急変)後の安定性
等面積法: 故障前・故障中・回復後のP-δ曲線で加速エネルギーと減速エネルギーの面積比較
【電力系統安定化装置(PSS: Power System Stabilizer)】
発電機のAVRにPSS機能を付加し、電力系統の低周波振動(0.1〜2Hz)を減衰させる。
低周波振動: 発電機の慣性モーメントJと送電線インピーダンスによる「ロータスウィング」。
【インバータ型発電(太陽光・蓄電池)と同期機の違い】
従来の同期発電機: 回転慣性Jを持つ→周波数変動に自動的に応答(定慣性特性)
インバータ型: 慣性なし→グリッドフォーミング(GFM)制御で仮想慣性を付加する必要(最新課題)
【電験二種・実務への接続】
電験二種: 同期機の安定度向上策(速応励磁・高速遮断器・PSS・制動巻線)
実務: 発電機の系統並入手順書作成、AVR/ガバナの整定値調整
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。