機械22電気機器(直流機)

電験三種 機械 問22:電気機器(直流機)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

定格出力7 500 kV・A,定格電圧(線間電圧)3 300 V の星形結線三相同期発電機 がある。また,定格電流に等しい持続短絡電流を流すのに必要な界磁電流は 200 A,無負荷で定格電圧を発生するのに必要な界磁電流は240 A であった。発電 機の出力端で三相短絡事故が発生したときに発電機の巻線に流れる持続短絡電 流の実効値[A]として,最も近いものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。

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電験三種「機械」の「電気機器(直流機)」からの出題(令和7年度下期 問6)。正答は(2)です。

直流電動機の回転速度の計算問題。V=E+Ia×Ra より逆起電力 E=V-Ia×Ra。

E∝kΦn(磁束Φ一定なら E∝n)。条件の変化前後で E₁/E₂=n₁/n₂ を使って新たな回転速度を求める。数値を代入して選択肢(2)と照合する。

標準試験対策の基準レベル

【電気機器(直流機の速度計算)の解法】(令和7年度下期 問6)

【直流電動機の速度方程式】

V = E + Ia×Ra → E = V - Ia×Ra

E = kΦn → n = E/(kΦ) [rad/s or rpm]

【条件変化前後の速度計算】

状態1(無負荷または軽負荷)の E₁, n₁ が既知。

状態2(負荷変化後)の Ia₂ から E₂ を計算。

n₂ = n₁ × (E₂/E₁)(界磁Φ一定の場合)

【本問の数値代入】

題意の電圧・電流・抵抗を上式に代入して n₂ を求め、選択肢(2)と一致することを確認。

【界磁制御と電機子制御の違い】

  • 電機子電圧制御(V変化): 速度∝V(Φ一定)
  • 界磁制御(Φ変化): 速度∝1/Φ(V, Ia 一定)→弱め界磁で高速

【計算の注意点】

損失(機械損・鉄損)を考慮する場合と無視する場合で答えが変わる。問題文の指示を確認。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

【電気機器(直流機の特性解析・速度制御)の深層解析】(令和7年度下期 問6)

【正答(2)の根拠:直流電動機の詳細解析】

【直流電動機の完全モデル】

電圧方程式: V = E + Ia(Ra + R_ext) + 2ΔV_b

(Ra: 電機子抵抗、R_ext: 外部直列抵抗(あれば)、ΔV_b: ブラシ電圧降下≈1V/ブラシ)

逆起電力: E = kΦω = kΦ×(2πn/60)

電磁トルク: T = kΦIa

機械方程式: T - T_load = J×dω/dt(Jは慣性モーメント)

【定常状態での速度-トルク特性】

n = V/(kΦ) - (Ra/(kΦ)²)×T(分巻・他励・永久磁石型)

n₀ = V/(kΦ)(無負荷速度)

Δn = (Ra/(kΦ)²)×T(速度降下:トルクに比例)

速度変動率 = (n₀ - n_rated)/n_rated × 100[%](分巻で3〜5%程度)

【速度制御の3方式の詳細比較】

(A) 電機子電圧制御(V制御):

適用範囲: 0〜定格速度(基底速度以下)

n = V/(kΦ) - Ia×Ra/(kΦ) → VをPWM制御で変える

特性: 定トルク制御(磁束一定のためトルク一定で出力∝速度)

(B) 界磁弱め制御(Φ制御):

適用範囲: 定格速度〜最大速度

n = V/(kΦ) → Φを減らしてnを増加

特性: 定出力制御(E=V一定のため Ia一定→T=kΦIa∝1/n)

(C) 電機子抵抗制御(R_ext制御):

n = V/(kΦ) - Ia×(Ra+R_ext)/(kΦ)

外部抵抗で銅損が大きい→効率低下

低速制御には向かない(抵抗発熱)

【Ward-Leonard方式の現代的実装】

サイリスタ整流器(SCR)を使った直流機ドライブ(DCドライブ)は

1960〜1990年代の大型直流機速度制御の主流。現代はACドライブ(誘導機+インバータ)が大半。

残存するのは製鉄圧延機・大型クレーン・船舶推進機など高トルク・広速度範囲が必要な設備。

【電験二種・実務への接続】

電験二種: 直流機の安定条件(dω/dT>0)、4象限ドライブの解析

実務: 直流電動機の整流子・ブラシの保守(ブラシ粉清掃・整流子研磨)、絶縁劣化診断

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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