電験三種 機械 問52:電気機器(誘導機)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
あるかご形三相誘導電動機を定格電圧でY-Δ始動したところ,始動トルクは 60 N・m であった。また,Δ結線での全電圧始動時(定格電圧)の始動トルクは定 格運転時の240 %である。この電動機の定格運転時のトルクの値[N・m]として, 最も近いものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
- 120
- 225
- 335
- 443
- 575正答
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電験三種「機械」の「電気機器(誘導機)」に関する問題(令和6年度上期 問4)。正答は(5)です。
【基本公式】Y-Δ始動:Y始動時の始動トルクはΔ全電圧始動の1/3。
正答(5)「75」の計算:
Y-Δ始動トルク=60N·m(題意)。Δ全電圧始動トルク=60×3=180N·m。
Δ全電圧始動トルクは定格トルクの240%→定格トルク=180/2.4=75N·m。
Y-Δ始動の原理:Y結線時の電圧は1/√3倍→電流・トルクは1/3倍(トルク∝電圧²)。
起動電流もΔ全電圧の1/3に抑制できる→大型かご形誘導機の始動法として定番。
【電気機器(誘導機)Y-Δ始動トルク計算の解法と要点】(令和6年度上期 問4)
【基本公式・定義】
始動トルク∝電圧² →Y始動時の電圧=電源電圧/√3(各相に1/√3倍の電圧)
Y-Δ始動の始動トルク=(1/√3)²×Δ全電圧始動トルク=(1/3)×Δ始動トルク
【計算過程】
Y-Δ始動時始動トルク=60N·m(問題より)
Δ全電圧始動始動トルク=60×3=180N·m
Δ全電圧始動の始動トルク=定格トルクの240%→定格トルク=180/2.4=75N·m→選択肢(5)
【Y-Δ始動の利点と欠点】
利点:始動電流を1/3に抑制→系統の電圧降下・フリッカー低減。
欠点:始動トルクも1/3に低下→負荷が重い場合は起動できない。
適用条件:無負荷または軽負荷で起動する機器(ポンプ、ファン等)。
【他の始動法との比較】
全電圧直入れ:最大始動トルク・最大始動電流→小容量機。
Y-Δ始動:始動電流/トルクを1/3→中容量機(7.5kW〜)。
インバータ起動(VVVF):任意の始動電流・トルク制御→大容量・精密制御。
【電気機器(誘導機)Y-Δ始動の深層解析と電験三種合格戦略】(令和6年度上期 問4)
【核心論点と正答根拠】
Y始動トルク=Δ始動の1/3→60N·m×3=180N·m(Δ全電圧始動)。
180/2.4=75N·m(定格トルク)→(5)正答。
【始動法の詳細比較】
直入れ始動:Ist≒(5〜7)×In→系統電圧降下が許容できない場合はNG。
Y-Δ始動:Ist_YΔ=Ist/3(電流1/3)、Tst_YΔ=Tst/3(トルク1/3)。
コンドルファ(補償器)始動:タップ比でより細かく制御可能。
リアクトル始動:リアクトルで電圧降下→始動電流抑制(始動後短絡)。
ソフトスタータ:位相制御(サイリスタ)で始動電流を連続的に制御→滑らかな始動。
インバータ起動:最も柔軟→ベクトル制御で0回転から最大トルク・最小電流始動可能。
【始動電流と電力系統への影響】
電圧変動率:ΔV/V=(始動電流×系統インピーダンス)/V×100[%]→一般に3%以内が目安。
フリッカー:照明ちらつき→IEC/JIS規格(10Hz以下の電圧変動)→3Hz付近が人眼最敏感。
電験二種:大容量電動機の始動時過渡解析・電力系統の電圧安定性への影響評価が出題。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和6年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。