電験三種 機械 問55:電気機器(直流機)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
直流機の電機子反作用に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
- 1直流発電機や直流電動機では,電機子巻線に電流を流すと,電機子電流に よって電機子周辺に磁束が生じ,電機子電圧を誘導する磁束すなわち界磁磁束 が,電機子電流の影響で変化する。これを電機子反作用という。
- 2界磁電流による磁束のベクトルに対し,電機子電流による電機子反作用磁束 のベクトルは,同じ向きとなるため,電動機として運転した場合に増磁作用, 発電機として運転した場合に減磁作用となる。正答
- 3直流機の界磁磁極片に補償巻線を設け,そこに電機子電流を流すことによ り,電機子反作用を緩和できる。
- 4直流機の界磁磁極のN 極とS 極の間に補極を設け,そこに設けたコイルに電 機子電流を流すことにより,電機子反作用を緩和できる。
- 5ブラシの位置を適切に移動させることで,電機子反作用を緩和できる。
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電験三種「機械」の「電気機器(直流機)」に関する問題(令和6年度上期 問1)。正答は(2)です。
【基本公式】電機子反作用:電機子電流→電機子磁束(界磁と直交する方向)→合成磁束歪む。
正答(2)「界磁電流による磁束のベクトルに対し、電機子反作用磁束のベクトルは同じ向きとなる」→誤り。
正しくは:電機子反作用磁束は界磁磁束に対して「直交する方向」に生じる(交差磁化)。
これにより電気的中性軸が移動し、整流が悪化→火花の原因となる。
「同じ向き」であれば電機子反作用は増磁・減磁のどちらかのみになるが、実際は直交(交差磁化)。
【電気機器(直流機)電機子反作用の解法と要点】(令和6年度上期 問1)
【電機子反作用の物理】
界磁磁束:N極→S極方向(幾何学的中性軸と直交)
電機子磁束:電機子電流(幾何学的中性軸を基準に流れる)→界磁と90°交差方向
→合成磁束が歪む(交差磁化)→電気的中性軸が移動
【各選択肢の正誤確認】
(1)正しい:電機子反作用の定義通り(界磁磁束に影響を与える)。
(2)誤り:電機子反作用磁束は界磁磁束と「直交方向」→同じ向きではない。
(3)正しい:補償巻線(磁極面の溝に設置)→電機子反作用を緩和。
(4)正しい:補極(N-S間に小磁極)→整流コイルの電圧を打ち消す→電機子反作用を緩和。
(5)正しい:ブラシを電気的中性軸に合わせて移動→整流改善(ただし負荷変動で都度調整必要)。
→正答(2)
【電気機器(直流機)電機子反作用の深層解析と電験三種合格戦略】(令和6年度上期 問1)
【核心論点と正答根拠】
電機子反作用磁束方向=幾何学的中性軸方向=界磁磁束と90°交差(直交)。
選択肢(2)「同じ向き」が誤り→正答(2)。
【電機子反作用の2効果】
①交差磁化効果:界磁磁束の分布を歪める→一方の磁極で磁束増加・反対側で減少。
磁気飽和があると:増加<減少→合計で磁束低下(減磁作用的効果)。
②電気的中性軸の移動:発電機=回転方向に移動、電動機=逆方向に移動。
→ブラシが幾何学的中性軸に固定されていると:中性軸以外の整流子片を短絡→火花。
【対策の技術詳細】
補極(コミュテーティングポール):整流中のコイルの電気的条件を改善(逆方向電圧で自己インダクタンス打消し)。
補償巻線(コンペンセーティングウインディング):磁極面に設けた巻線で電機子反作用磁束を直接打消し。
両方組合せ:大型電動機(製鋼用ロールミル・紙パ機械)で最大整流性能を実現。
【現代への接続】
BLDC(ブラシレスDC):整流子廃止→電機子反作用問題を根本解決。
IPMモータ(埋込磁石型PMSM):d-q軸リラクタンストルクも利用→小型高トルク。
電験二種:直流機の理論・4象限制御・PMSM比較が出題範囲。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和6年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。