電験三種 機械 問62:電気機器(変圧器)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
三相変圧器の並行運転に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
- 1各変圧器の極性が一致していないと,大きな循環電流が流れて巻線の焼損を 引き起こす。
- 2各変圧器の変圧比が一致していないと,負荷の有無にかかわらず循環電流が 流れて巻線の過熱を引き起こす。
- 3一次側と二次側との誘導起電力の位相変位(角変位)が各変圧器で等しくない と,その程度によっては,大きな循環電流が流れて巻線の焼損を引き起こす。 したがって,-Y とY-Y との並行運転はできるが,- と-Y との並行運転はで きない。正答
- 4各変圧器の巻線抵抗と漏れリアクタンスとの比が等しくないと,各変圧器の 二次側に流れる電流に位相差が生じ取り出せる電力は各変圧器の出力の和より 小さくなり,出力に対する銅損の割合が大きくなって利用率が悪くなる。
- 5各変圧器の百分率インピーダンス降下が等しくないと,各変圧器が定格容量 に応じた負荷を分担することができない。
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電験三種「機械」の「電気機器(変圧器)」に関する問題(令和5年度下期 問8)。正答は(3)です。
【基本公式】三相変圧器並行運転条件:①極性一致②変圧比等しい③%Z等しい④角変位(位相変位)等しい。
正答(3)「Δ-YとY-Yは並行運転できる」→誤り。
Δ-Yは一次/二次間で30°位相変位がある。Y-Yは位相変位なし。角変位が異なる変圧器の並行運転は原則不可(大きな循環電流)。
Δ-ΔとY-Y(角変位=0°同士)は並行運転可能。Δ-YとΔ-Y(角変位=30°同士)は並行運転可能。
「Δ-YとY-Yとの並行運転はできるが、Δ-とΔ-Yとの並行運転はできない」が誤り→選択肢(3)が誤り。
【電気機器(変圧器)並行運転の解法と要点】(令和5年度下期 問8)
【並行運転の4条件】
①極性が一致(異なると循環電流→焼損)
②変圧比が等しい(異なると無負荷循環電流→過熱)
③%インピーダンス降下が等しい(異なると容量比例分担不可)
④角変位(位相変位)が等しい(異なると大きな循環電流→焼損)
【結線別の角変位】
Y-Y、Δ-Δ:角変位=0°→同グループ間で並行運転可
Δ-Y(Υ-Δ):角変位=±30°→別グループ間での並行運転は原則不可
Δ-YとΔ-Y:同じ角変位=並行運転可能
【選択肢(3)の誤りの特定】
「Δ-YとY-Yとの並行運転はできる」→異なる角変位(30°vs0°)→できない。
「Δ-ΔとΔ-Yとの並行運転はできない」→Δ-ΔはΔ-Yと角変位が異なる→できない(こちらは正しい)。
前半の記述が誤り→選択肢(3)全体が誤り→正答(3)
【電気機器(変圧器)並行運転の深層解析と電験三種合格戦略】(令和5年度下期 問8)
【核心論点と正答根拠】
角変位:Y-Y=0°、Δ-Δ=0°、Δ-Y=Υ-Δ=±30°。
異なる角変位の組合せ(Y-Y+Δ-Y等)は大循環電流→不可。
選択肢(3)「Δ-YとY-Yが並行可」が誤り→正答(3)。
【循環電流の定量評価】
角変位差θのとき循環電流Ic=(V₂a-V₂b)/(%Zの合成)
θ=30°の場合:V₂の差≒V₂×2sin(15°)≈0.518V₂→全負荷電流の半分以上→実用不可。
θ=0°でも変圧比が若干異なれば:ΔV/(%Z)で循環電流→過負荷のリスク。
【IEC 60076-1による結線表示(ベクトルグループ)】
Dyn11:一次=Δ、二次=Yのn点引出し・位相角=11×30°=330°(電力系統で最も多用)
Yyn0:一次=Y、二次=Yn・位相角=0°(配電用)
Dd0:Δ-Δ・位相角=0°(大型発電機〜系統連系変圧器)
並行運転時はベクトルグループが同じか確認→誤接続事故の防止。
【電験二種・一種への接続】
電験二種:三相変圧器の結線と等価回路・故障解析(一線地絡・二線短絡等)が出題。
電験一種:変電所変圧器バンクの設計・サードハーモニック(第3次高調波)問題(Δ結線の役割)。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和5年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。