問題
変圧器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。
キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
自信の3択
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解説
電験三種「機械」の「電気機器(変圧器)」に関する問題(令和4年度下期 問9)。正答は(5)です。
【基本公式】変圧器等価回路の励磁回路:励磁コンダクタンスgm(鉄損相当)+励磁サセプタンスbm(磁化電流相当)。
正答(5)「励磁コンダクタンスに流れる電流は磁化電流に対応し、励磁サセプタンスで発生する損失は鉄損に対応」→誤り。
正しくは:励磁コンダクタンスgm→鉄損電流(有効分)→鉄損P_fe=E²gm。
励磁サセプタンスbm→磁化電流(無効分)→磁束を作る電流(無効電力担当、損失にならない)。
「コンダクタンスに流れる電流=磁化電流」「サセプタンスで発生する損失=鉄損」が逆→誤り。
【電気機器(変圧器)励磁回路の解法と要点】(令和4年度下期 問9)
【変圧器の励磁回路(アドミタンス表示)】
励磁アドミタンス:Y₀=gm+jbm(または gm-jbm)
gm(励磁コンダクタンス):鉄損に対応→鉄損電流Ic=E×gm(有効成分)
bm(励磁サセプタンス):磁化電流に対応→磁化電流Im=E×bm(無効成分)
励磁電流I₀=√(Ic²+Im²)=E×Y₀
鉄損:P_fe=E²×gm(コンダクタンスで発生)
磁化電力:Q_m=E²×bm(サセプタンスが担当・損失にならない)
【各選択肢の正誤】
(1)〜(4)正しい:正弦波入力での励磁電流・鉄損の性質を正確に記述。
(5)誤り:「励磁コンダクタンスに流れる電流=磁化電流」は逆(コンダクタンス=鉄損電流)。
「励磁サセプタンスで発生する損失=鉄損」も逆(サセプタンス=磁化電流・損失なし)。
→正答(5)
【電気機器(変圧器)励磁回路の深層解析と電験三種合格戦略】(令和4年度下期 問9)
【核心論点と正答根拠】
gm→鉄損電流(有効分・損失あり)、bm→磁化電流(無効分・損失なし)。
選択肢(5)の「コンダクタンス=磁化電流」「サセプタンス=鉄損」の記述が全て逆→誤り→正答(5)。
【励磁電流の非正弦波性(選択肢(1)関連)】
磁気飽和とヒステリシス→B-Hループが非線形→磁化電流が非正弦波。
第3次高調波:単相変圧器では顕著(I₃≒15〜30%)。
Δ結線:第3次高調波電流がΔ内部を循環→外部には出ない→この問題を解決。
Y-Y変圧器(中性点接地あり):第3次高調波が系統に流出→障害の可能性。
【変圧器のQ管理と力率改善】
励磁電流の無効成分(磁化電流)→系統から見ると遅れ無効電力消費。
大型変圧器(200kVA以上)の励磁電流≒1〜3%→小さいが蓄積で系統負担。
並列コンデンサで力率補償→変電所での集合コンデンサ・進相コンデンサバンク。
【電験二種への接続】
電験二種:変圧器の精密等価回路・非線形励磁特性の解析・高調波フィルタ設計が出題。
出典と作り方
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています。同センターは公式サイトの「よくあるご質問」で、教育目的など試験制度の意義に反しない限り、公表された過去問題を問題集やテキストに使用する際の許諾および使用料は不要としています。 根拠・出典:出典:令和4年度下期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-10-29)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき、段差のある3段階の解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

