機械75電気機器(変圧器)

電験三種 機械 問75:電気機器(変圧器)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

変圧器に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)の中から一つ選べ。

  • 1無負荷の変圧器の一次巻線に正弦波交流電圧を加えると,鉄心には磁気飽和 現象やヒステリシス現象が生じるので電流は非正弦波電流となる。この電流 を励磁電流といい,第3 次をはじめとする多くの次数の高調波を含む。
  • 2変圧器の励磁電流のうち,一次電圧と同相成分を鉄損電流,2 [rad]遅れた成 分を磁化電流という。
  • 3変圧器の鉄損には主にヒステリシス損と渦電流損がある。電源の周波数を f ,鉄心に用いる電磁鋼板の厚さをt とすると,ヒステリシス損はf に比例し, 渦電流損はf t ( )の2 乗に比例する。ただし,鉄心の磁束密度を同一とする。
  • 4変圧器の損失には主に鉄損と銅損があり,両者が等しくなったときに最大効 率となる。無負荷損の主なものは鉄損で,電圧と周波数が一定であれば負荷 に関係なく一定である。また,負荷損の主なものは銅損で,負荷電流の2 乗 に比例する。
  • 5変圧器の等価回路において,励磁回路は励磁コンダクタンスと励磁サセプ タンスで構成される。両者を合わせて励磁アドミタンスという。励磁コンダ クタンスに流れる電流は磁化電流に対応し,励磁サセプタンスで発生する損 失は鉄損に対応している。正答
正答:5変圧器の等価回路において,励磁回路は励磁コンダクタンスと励磁サセプ タンスで構成される。両者を合わせて励磁アドミタンスという。励磁コンダ クタンスに流れる電流は磁化電流に対応し,励磁サセプタンスで発生する損 失は鉄損に対応している。

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電験三種「機械」の「電気機器(変圧器)」に関する問題(令和5年度上期 問9)。正答は(5)です。

【基本公式】変圧器等価回路の励磁回路:励磁コンダクタンスgm(鉄損相当)+励磁サセプタンスbm(磁化電流相当)。

正答(5)「励磁コンダクタンスに流れる電流は磁化電流に対応し、励磁サセプタンスで発生する損失は鉄損に対応」→誤り。

正しくは:励磁コンダクタンスgm→鉄損電流(有効分)→鉄損P_fe=E²gm。

励磁サセプタンスbm→磁化電流(無効分)→磁束を作る電流(無効電力担当、損失にならない)。

「コンダクタンスに流れる電流=磁化電流」「サセプタンスで発生する損失=鉄損」が逆→誤り。

標準試験対策の基準レベル

【電気機器(変圧器)励磁回路の解法と要点】(令和5年度上期 問9)

【変圧器の励磁回路(アドミタンス表示)】

励磁アドミタンス:Y₀=gm+jbm(または gm-jbm)

gm(励磁コンダクタンス):鉄損に対応→鉄損電流Ic=E×gm(有効成分)

bm(励磁サセプタンス):磁化電流に対応→磁化電流Im=E×bm(無効成分)

励磁電流I₀=√(Ic²+Im²)=E×Y₀

鉄損:P_fe=E²×gm(コンダクタンスで発生)

磁化電力:Q_m=E²×bm(サセプタンスが担当・損失にならない)

【各選択肢の正誤】

(1)〜(4)正しい:正弦波入力での励磁電流・鉄損の性質を正確に記述。

(5)誤り:「励磁コンダクタンスに流れる電流=磁化電流」は逆(コンダクタンス=鉄損電流)。

「励磁サセプタンスで発生する損失=鉄損」も逆(サセプタンス=磁化電流・損失なし)。

→正答(5)

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

【電気機器(変圧器)励磁回路の深層解析と電験三種合格戦略】(令和5年度上期 問9)

【核心論点と正答根拠】

gm→鉄損電流(有効分・損失あり)、bm→磁化電流(無効分・損失なし)。

選択肢(5)の「コンダクタンス=磁化電流」「サセプタンス=鉄損」の記述が全て逆→誤り→正答(5)。

【励磁電流の非正弦波性(選択肢(1)関連)】

磁気飽和とヒステリシス→B-Hループが非線形→磁化電流が非正弦波。

第3次高調波:単相変圧器では顕著(I₃≒15〜30%)。

Δ結線:第3次高調波電流がΔ内部を循環→外部には出ない→この問題を解決。

Y-Y変圧器(中性点接地あり):第3次高調波が系統に流出→障害の可能性。

【変圧器のQ管理と力率改善】

励磁電流の無効成分(磁化電流)→系統から見ると遅れ無効電力消費。

大型変圧器(200kVA以上)の励磁電流≒1〜3%→小さいが蓄積で系統負担。

並列コンデンサで力率補償→変電所での集合コンデンサ・進相コンデンサバンク。

【電験二種への接続】

電験二種:変圧器の精密等価回路・非線形励磁特性の解析・高調波フィルタ設計が出題。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和5年度上期 第三種電気主任技術者試験 機械(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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