問題
図のような三相3線式回路の全消費電力[kW]は。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
図の負荷は、3つの辺がそれぞれ電源の2本の線の間に入る「Δ(デルタ)結線」です。各辺には8Ωの抵抗と6Ωのコイルが直列に入っています。1辺のインピーダンスは √(8²+6²)=10Ω。Δ結線では各辺に線間電圧200Vがそのままかかるので、1辺の電流は 200÷10=20A。電力を消費するのは抵抗だけなので、1辺の電力は 20²×8=3200W。3辺分で 3200×3=9600W=9.6kW。正答はウです。
【図の読み取り】
・結線:三角形の3辺に負荷が入り、各頂点が電源の線につながる → Δ結線
・1相(1辺)の負荷:R=8Ω と X_L=6Ω の直列
・電源:3φ3W、線間電圧 200V
【計算】
①1相のインピーダンス Z = √(8²+6²) = 10 Ω
②Δ結線なので相電圧=線間電圧=200 V
③相電流 I_p = 200/10 = 20 A
④1相の消費電力 = I_p²×R = 400×8 = 3200 W
⑤全消費電力 = 3×3200 = 9600 W = 9.6 kW(ウ)
【選択肢の見分け】
・選択肢は 9.6kW の2倍(19.2)・1/2(4.8)・1/4(2.4)が並んでいます。「3相分を掛け忘れる」「掛ける数を間違える」と隣の選択肢に引っかかる作りです。
・I²×Z で計算すると 3×400×10=12kW(皮相電力)、Y結線と取り違えると 3.2kW になり、どちらも選択肢にありません。
コイル(リアクタンス)は電力を消費しない、という点が最大のポイントです。
【Δ結線の関係】
Δ結線では 相電圧=線間電圧、線電流=√3×相電流 です。電力は相ごとに求めて3倍するのが最も確実です。
【計算】
Z = √(8²+6²) = 10 Ω、力率 cosθ = R/Z = 0.8
I_p = 200/10 = 20 A、線電流 I_l = 20√3 ≒ 34.6 A
P = 3×I_p²×R = 3×20²×8 = 9600 W = 9.6 kW(ウ)
【別解(公式で検算)】
P = √3×V×I_l×cosθ = √3×200×20√3×0.8 = 3×200×20×0.8 = 9600 W。相ごとの計算と一致します。
【つまずきやすい点】
・消費電力(有効電力)は抵抗分だけ。I²×Z で計算すると皮相電力(12kVA)になってしまいます。
・同じ負荷をY結線にすると相電流は 200/(√3×10) ≒ 11.5A、電力は 3.2kW で、Δ結線の1/3 になります。結線の見分けが答えを左右します。
・8Ω・6Ω・10Ω は 3:4:5 の直角三角形の2倍で、試験で繰り返し使われる組み合わせです。
出典と作り方
本問は一般財団法人 電気技術者試験センターが公表した過去の試験問題です(同センターの公式FAQにより教育目的での利用は許諾・使用料不要。図・写真も同センターの公表問題から掲載)。解説は合格ナビが作成しています。 根拠・出典:出典:令和4年度上期(午後) 第二種電気工事士 学科試験 問5(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づき、段差のある3段階の解説を作成しています。


