電気の基礎理論17電気の基礎理論

第二種電工 電気の基礎理論 問17:電気の基礎理論

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12

直径1.6 mm,長さ8 m の軟銅線と電気抵抗 が等しくなる長さ32 m の軟銅線の直径[mm] は。 ただし,軟銅線の抵抗率は同一とする。

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  • 2.0
  • 3.2正答
  • 6.4
正答:3.2

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

電線の抵抗R=ρL/Aの式で「抵抗が等しい」条件を立てる。同材質なのでρは同じ。長さが8m→32mで4倍になっているので、抵抗を等しく保つには断面積を4倍にする必要がある。断面積は直径の2乗に比例するので、直径は√4=2倍。元が直径1.6mmなので、新しい直径=1.6×2=3.2mm(正答ウ)。「長さが4倍なら直径は2倍」と覚える。電線設計の基本で、長距離給電するときに太い電線を使う理由がこれ。

標準試験対策の基準レベル

電線抵抗の等価条件を求める問題。R=ρL/A、A=πD²/4 なので R∝L/D²。

【条件設定】

電線A:直径1.6mm、長さ8m → R_A ∝ 8/1.6² = 8/2.56 = 3.125

電線B:直径D[mm]、長さ32m → R_B ∝ 32/D²

R_A=R_B の条件から:8/2.56 = 32/D²

D² = 32×2.56/8 = 10.24

D = √10.24 = 3.2mm(正答ウ)

【簡略解法】

長さが8→32で4倍。同じ抵抗を保つには断面積も4倍必要。直径は√4=2倍。

1.6×2=3.2mm。

【物理的意味】

電線抵抗は長さに比例・断面積に反比例。長距離では太く、短距離なら細くて済む。同じ抵抗値(電圧降下・損失)を維持しつつ電線条件を変える場合の換算法。実務では「電線長が2倍になるなら、断面積も2倍、直径は√2倍」の感覚を身につける。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

電線の等価抵抗条件は、第二種電気工事士で頻出の論点。電線設計の基本原則「長距離は太線で電圧降下抑制」の数学的背景。

【基本式】

R = ρ × L / A [Ω]

A = πD²/4

∴ R = (4ρ/π) × L / D²

∴ R ∝ L / D²(同材質条件下)

【等価条件の導出】

R_A = R_B の場合:

L_A/D_A² = L_B/D_B²

D_B² = D_A² × (L_B/L_A)

D_B = D_A × √(L_B/L_A)

【本問への適用】

D_B = 1.6 × √(32/8) = 1.6 × √4 = 1.6 × 2 = 3.2mm(正答ウ)

【検算(実数値)】

R_A = ρ×8/(π/4×(1.6×10⁻³)²) = ρ×8/(2.011×10⁻⁶) = 3.978×10⁶ρ

R_B = ρ×32/(π/4×(3.2×10⁻³)²) = ρ×32/(8.042×10⁻⁶) = 3.978×10⁶ρ

R_A = R_B(一致)

【感度分析(汎用公式)】

電線条件変更時の直径の換算則:

①長さがk倍になる → 直径は√k倍に

②抵抗を1/m倍にしたい → 直径は√m倍に(同長条件)

③材質変更(銅→アルミ、ρ倍率n) → 直径は√n倍に(同長同抵抗条件)

【実務応用】

①幹線設計:

内線規程では電圧降下2%以内が原則。住宅100V回路で30m配線、負荷15A、電圧降下2V以内とすると:

許容抵抗R=V_d/(2I)=2/(2×15)=0.067Ω、電線抵抗率17.5×10⁻⁹Ω・m(軟銅20℃)、必要断面積A=ρL/R=17.5×10⁻⁹×60/0.067=15.7×10⁻⁶m²=15.7mm²→2.6mm(断面積5.3mm²)では不足、5.5mm²または8mm²IV電線を選定。

②電圧降下計算:

V_d = 2 × I × r × L(単相2線式・往復2本)

同じV_d維持なら、Lが2倍になると I×r が半減。電流一定なら r 半減=断面積2倍=直径√2倍。

③送電線設計:

長距離送電(50km〜500km)では電線径は素線断面積330mm²〜610mm²のACSR(鋼心アルミより線)を使用。送電損失とコストのバランスで最適径を決定。

④温度変化対応:

銅の抵抗温度係数α=0.00393/K。20℃のR_20が50℃ではR_50=R_20×(1+0.00393×30)=1.118倍に増。屋外配線では温度補正で太線を選定する場合あり。

【関連法令・基準】

①電気設備技術基準第142条:低圧屋内配線の電圧降下規定

②内線規程JEAC 8001-3110:分岐回路電線太さ表

③JIS C 3307:600Vビニル絶縁電線(IV)規格

④電気学会推奨マニュアル:配電線設計の電圧降下計算指針

【類問パターン】

①長さ条件を変える本問のパターン

②抵抗を半分/2倍にする問題(直径√2倍/1/√2倍)

③材質変更問題(銅⇔アルミ、抵抗率違いを考慮)

④並列接続問題(電線2本並列で抵抗1/2、結果断面積2倍と等価)

⑤温度補正問題(20℃の値を60℃に補正)

電験三種「電力」では送電線の電圧降下計算、線路定数(抵抗・リアクタンス・キャパシタンス)の総合設計に発展。第二種で電線抵抗の基礎を盤石にしておくことが、上位資格・配線設計実務への基盤となる。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第二種電気工事士 学科試験 問2(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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