第二種電工 電気の基礎理論 問67:電気の基礎理論
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-12)
静電容量 C = 50μF のコンデンサに 100V の電圧を加えたとき、蓄えられる電荷 Q [mC] として正しいものはどれか。
- ア0.5
- イ2
- ウ5正答
- エ50
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コンデンサに蓄えられる電荷量は Q = C × V(静電容量 × 電圧)で求まる。C = 50μF = 50×10⁻⁶F、V = 100V として Q = 50×10⁻⁶ × 100 = 5000×10⁻⁶ C = 5×10⁻³ C = 5mC(正答ウ)。単位変換で「μF × V = μC(マイクロクーロン)」になるが、問題では mC(ミリクーロン)単位で解答するため、5000μC = 5mC と変換する。「Q = CV」はコンデンサの最重要公式で、電荷・容量・電圧の三角関係(コンデンサのオームの法則のようなもの)として確実に覚えておく。
コンデンサの電荷 Q = CV の計算問題。単位変換が重要。
【コンデンサの基本公式】
Q = C × V [C(クーロン)]
Q:電荷 [C]、C:静電容量 [F]、V:電圧 [V]
【本問の計算】
C = 50μF = 50×10⁻⁶ F
V = 100V
Q = C × V = 50×10⁻⁶ × 100 = 5000×10⁻⁶ C = 5×10⁻³ C = 5mC(正答ウ)
【単位変換の整理】
1C(クーロン)= 1000mC(ミリクーロン)= 10⁶μC(マイクロクーロン)
Q = 5×10⁻³ C = 5mC ✓
【蓄えられるエネルギー(静電エネルギー)】
W = Q²/(2C) = CV²/2 = QV/2 [J]
W = 50×10⁻⁶ × 100²/2 = 50×10⁻⁶ × 5000 = 0.25J = 250mJ
【各選択肢の誤答分析】
ア(0.5):C = 5μF と桁を間違えた場合
イ(2):Q = V/C = 100/(50×10⁻⁶) の計算(Q と C を逆にした)
ウ(5):正答(Q = CV = 5000μC = 5mC)
エ(50):Q = C×V の C に数値 50 をそのまま(単位変換を忘れた)
【コンデンサの基本量の関係】
| 関係 | 式 |
|---|---|
| 電荷と容量と電圧 | Q = CV |
| 電荷と電流 | Q = ∫I dt(充電電流の積分) |
| エネルギー | W = CV²/2 = Q²/(2C) |
| 電流と電圧の関係 | I = C × dV/dt(交流では X_C = 1/(ωC)) |
Q = CV の関係はコンデンサの基礎。静電エネルギー・コンデンサの直列・並列合成・誘電体の影響・実用コンデンサの選定まで体系的に整理する。
【Q = CV の物理的背景】
コンデンサは 2 枚の金属板(極板)を絶縁体(誘電体)で挟んだ構造。極板間に電圧 V を加えると、+Q の電荷が一方の極板に、-Q が他方の極板に蓄積する。
静電容量 C の値は極板面積 A・極板間距離 d・誘電体の誘電率 ε から:
C = ε × A / d [F]
ε = ε₀ × ε_r(ε₀:真空の誘電率 = 8.854×10⁻¹² F/m、ε_r:比誘電率)
比誘電率 ε_r:
- 真空・空気:1.0
- ガラス:4〜10
- セラミック(BaTiO₃):100〜10000
- 電解コンデンサの酸化膜:8〜10
大容量コンデンサは「面積 A を大きく(薄膜や巻き型)・距離 d を小さく・誘電率 ε_r を大きく」することで実現する。
【静電エネルギーとコンデンサの設計上限】
蓄えられるエネルギー W = CV²/2。エネルギーを増やすには:
①容量 C を大きくする(面積増・誘電率大・厚み減)
②電圧 V を高くする(ただし誘電体の絶縁耐力に限界)
誘電体破壊電圧(絶縁耐力):E_break [V/m] × d [m] = V_max [V]
→ セラミックの絶縁耐力:約 10MV/m → d=0.1mm のコンデンサの耐圧 = 1000V
コンデンサの定格電圧は安全率(2〜3 倍)を持たせて設定する。
50V 定格コンデンサに 100V を加えると絶縁破壊 → 本問のような計算で定格内かを確認する。
【コンデンサの直列・並列合成容量】
並列接続(電圧が共通):C_合 = C₁ + C₂(足し算・抵抗の直列と同じ感覚)
直列接続(電荷が共通):1/C_合 = 1/C₁ + 1/C₂(逆数の和・抵抗の並列と同じ感覚)
「コンデンサは抵抗と直列・並列の合成が逆」と覚える:
- 抵抗直列 R→大、コンデンサ直列 C→小
- 抵抗並列 R→小、コンデンサ並列 C→大
コンデンサ直列時の各コンデンサの電圧分配:
V₁ = V_total × C₂/(C₁+C₂)(容量が小さい方に高電圧)
→ 直列接続では各コンデンサの定格電圧に注意が必要。
【本問(50μF・100V)の実用例】
電力用進相コンデンサ(力率改善用):典型的に数μF〜数十μF・200V〜6600V。
本問と同スケール(50μF・100V)で蓄えられるエネルギー W = 50×10⁻⁶ × 100²/2 = 0.25J。
電解コンデンサ(平滑用):100〜10000μF・数 V〜数百 V。
50μF のセラミックコンデンサ:フィルム型(電力用)では一般的なサイズ。
フラッシュライトのキャパシタ(閃光放電):
大電流・短時間放電が必要 → 大容量コンデンサが必要。
例:フラッシュ管(320V・100μF):W = 100×10⁻⁶ × 320²/2 = 5.12J を数 ms で放電。
【電気二重層キャパシタ(スーパーキャパシタ)】
活性炭の巨大表面積(800〜2000m²/g)を誘電体として利用した超大容量コンデンサ:
静電容量:数 F〜数千 F(電解コンデンサの 100〜10,000 倍)
耐電圧:2.7〜3.0V(低め)
エネルギー密度:5〜10Wh/kg(リチウムイオン電池の 1/10〜1/20 程度)
出力密度:数 kW/kg(電池の 10〜100 倍!)→ 急速充放電が得意
用途:
①ハイブリッド車・電気バスの回生エネルギー蓄電
②UPS の電源バックアップ(電池より高速応答)
③電力系統の周波数制御(FCAS:周波数制御補助サービス)
④太陽電池との組み合わせ(急速充電・放電)
【電験三種への接続】
電験三種「理論」:Q = CV・静電エネルギー W = CV²/2・コンデンサの直列並列合成・平行板コンデンサの C = εA/d 計算が定番問題。「機械」:電力変換装置(コンデンサフィルタ・スナバ回路)・パワーエレクトロニクス。「法規」:進相コンデンサの設置義務(電気設備技術基準)・電気工作物の絶縁耐力試験。
第二種電気工事士では Q = CV の計算と単位変換(μF・mC 等)を確実にできることが基礎。進相コンデンサ(力率改善)との接続も頭に入れておくと理解が深まる。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:電気技術者試験センター公表の出題範囲(第二種電気工事士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-12)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。