管業 管理組合会計・財務 問1:複式簿記の基礎
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合の会計担当者が、管理費の収入があった際に帳簿記入を行う。複式簿記における借方・貸方の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア資産が増加した場合は貸方に記入し、資産が減少した場合は借方に記入する。
- イ収益が発生した場合は借方に記入し、費用が発生した場合は貸方に記入する。
- ウ負債が増加した場合は貸方に記入し、純資産(正味財産)が増加した場合も貸方に記入する。正答
- エ費用が発生した場合は貸方に記入し、資産が減少した場合も貸方に記入する。
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複式簿記では、すべての取引を「借方(左側)」と「貸方(右側)」の両方に記録します。大原則として、①資産が増えたら借方・減ったら貸方、②負債が増えたら貸方・減ったら借方、③純資産(正味財産)が増えたら貸方・減ったら借方、④収益が発生したら貸方・費用が発生したら借方、と覚えましょう。選択肢ウは「負債増加→貸方」「純資産増加→貸方」の両方が正しく記述されています。よって正答はウです。
複式簿記の借方・貸方ルールは、勘定科目の種類によって決まります。具体的には①資産の増加は借方、減少は貸方、②負債の増加は貸方、減少は借方、③純資産(正味財産)の増加は貸方、減少は借方、④収益の発生は貸方、⑤費用の発生は借方、というルールになっています。選択肢アは資産増加を貸方としており誤りです。選択肢イは収益を借方、費用を貸方としており逆で誤りです。選択肢エは費用を貸方としており誤りです。選択肢ウは負債増加が貸方、純資産増加も貸方という記述が完全に正しく、正答です。管理組合の仕訳でも同一のルールが適用されます。
複式簿記は、すべての取引を必ず借方と貸方の両側に等額記録する「二面性の原則」と「貸借平均の原則」に基づきます。勘定科目の5要素(資産・負債・純資産・収益・費用)ごとの増減記入側は、貸借対照表等式「資産=負債+純資産」から論理的に導出されます。資産は借方(左)残高が正常残高であり増加は借方、負債と純資産は貸方(右)残高が正常残高なので増加は貸方です。収益は純資産を増加させる要因のため発生は貸方、費用は純資産を減少させる要因のため発生は借方となります。管理組合会計では、「正味財産」が民間企業の「純資産」に相当します。公益法人会計や非営利法人会計においても同様の構造をとります。たとえば管理費収入が発生した場合、「現金(資産増加)借方/管理費収入(収益発生)貸方」と仕訳し、両側が均等となります。なお管理組合が採用する発生主義会計では、収益は現金収入のタイミングではなく権利確定のタイミングで貸方計上することも重要で、5要素の正常残高の理解と組み合わせて出題されることが多い論点です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。