管業 管理組合会計・財務 問6:複式簿記の基礎
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
マンション管理組合の管理員が、日常の小口経費の支払いのために手元に3万円の小口現金を保有している。月末に清算を行い、当月中に消耗品費8,000円と交通費2,000円を支払っていたことが判明した。この清算処理の仕訳として、最も適切なものはどれか。
- ア(借方)消耗品費 8,000円・交通費 2,000円 / (貸方)現金 10,000円
- イ(借方)小口現金 10,000円 / (貸方)消耗品費 8,000円・交通費 2,000円
- ウ(借方)消耗品費 8,000円・交通費 2,000円 / (貸方)小口現金 10,000円正答
- エ(借方)現金 10,000円 / (貸方)小口現金 10,000円
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小口現金とは、日々の細かい支出に使うために手元に置いた現金のことです。小口現金で支払いをしたとき、費用が発生し小口現金(資産)が減ります。費用発生は借方、資産減少は貸方ですから、「費用(借方)/小口現金(貸方)」となります。選択肢ウが「消耗品費8,000円・交通費2,000円(借方)/小口現金10,000円(貸方)」で正しい仕訳です。消耗品費8,000円+交通費2,000円=10,000円で、貸借も一致しています。正答はウです。
小口現金制度では、担当者が定額の現金を管理し、支払いのたびに内容を記録します。月末等に担当者が証憑(領収書等)と一緒に報告し、使用額と同額が補充される仕組みです。清算時の仕訳は「費用各科目(借方)/小口現金(貸方)」です。選択肢アは「現金」勘定を使っていますが、小口現金は「小口現金」勘定で管理するため不正確です。選択肢イは借方・貸方が逆(費用が貸方)で誤りです。選択肢エは補充の仕訳(小口現金の補充:小口現金(借方)/当座預金等(貸方))に近いですが、清算の仕訳ではありません。正解はウで、消耗品費8,000円と交通費2,000円の合計10,000円が小口現金から支出されたことを正確に表しています。
小口現金制度には「定額資金前渡制度(インプレスト・システム)」と呼ばれる管理方式があります。これは月初に一定額を補充し、月末に使用額を集計して同額を補充することで、常に一定額を保つ仕組みです。管理組合の実務では、管理員手元の小口現金管理が適切に行われているかを管理業務主任者が定期的に確認することが求められます。確認ポイントは①帳簿残高と実際の現金残高が一致しているか、②支出に対応する証憑(領収書・請求書)が揃っているか、③支出科目の分類が適切かの3点です。小口現金の使い込みや証憑のない支出は横領リスクにつながるため、内部統制の観点から定期的な実査(実際に数える)が重要です。また消耗品費として計上した物品の中に、本来「備品(固定資産)」として計上すべき高額品が混入していないかも確認が必要です。管理組合では少額固定資産の資産計上基準(例:10万円以上は固定資産)を会計処理方針で定めておくことが、適正な財務諸表作成のうえで有益です。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。