問題
複式簿記における仕訳帳から総勘定元帳への転記に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
キーボード:1〜4で選択・Enterで次へ
答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
転記とは、仕訳帳に記録した内容を、科目別の帳簿(総勘定元帳)に書き移す作業です。ポイントは「仕訳の借方はそのまま元帳の借方へ、仕訳の貸方はそのまま元帳の貸方へ」転記することです。選択肢アは「借方→元帳の貸方」としており逆で誤りです。選択肢イが「借方→元帳の借方」として正しい説明をしています。選択肢ウはいつ転記するかについて制約はなく、逐次転記も認められます。選択肢エは、仕訳帳は会計帳簿として保管するものであり、廃棄は誤りです。正答はイです。
転記の手順は、①仕訳帳の借方科目を総勘定元帳の該当勘定の借方欄に記入、②仕訳帳の貸方科目を総勘定元帳の該当勘定の貸方欄に記入、③相互に「相手勘定科目名」を記入して参照できるようにする、という流れです。選択肢アは借方・貸方が逆になっており明確な誤りです。選択肢イは転記の方向が正確です。選択肢ウについて、転記のタイミングに「月末一括」という義務はなく、取引ごとの逐次転記が標準的かつ正確性が高い方法です。現代の会計ソフトでは入力と同時に自動転記されます。選択肢エについて、標準管理規約(令和7年10月17日改正版)64条1項は「理事長は、会計帳簿、什器備品台帳その他の帳票類を作成して保管し」、組合員又は利害関係人の請求があれば閲覧させなければならないと定めており、転記が終わったからといって仕訳帳を廃棄することは求められていません(むしろ保管が必要です)。
総勘定元帳への転記は、複式簿記における「記録→分類→集計」のうち「分類」工程にあたります。転記の正確性を担保するため、仕訳帳と総勘定元帳の間に「相互参照(フォリオ)」を記入する習慣があります。仕訳帳には元帳の勘定番号、元帳には仕訳帳のページ番号を記入することで、どの仕訳がどの元帳勘定に転記されたかが追跡可能になります。管理組合の実務では、管理委託を受けた管理会社が総勘定元帳の管理を行うケースが多く、管理業務主任者はその内容を点検・確認する立場になります。管理組合の会計帳簿は、標準管理規約64条1項により理事長が作成・保管し、組合員又は利害関係人の理由を付した書面による請求があれば閲覧させなければならない帳票類に当たります(電磁的方法が利用可能な場合は、書面又は電磁的記録で作成・保管できます)。なお、マンション管理適正化法75条・同法施行規則86条がマンション管理業者に作成・保存(各事業年度の末日に閉鎖し、閉鎖後5年間保存)を義務付けている「帳簿」は、管理受託契約ごとの契約年月日・管理組合の名称・受託した管理事務の内容・受託料の額などを記載するもので、管理組合の会計帳簿(仕訳帳・総勘定元帳)とは別物です。両者を混同しないことが試験でも実務でも重要です。
- マンションの管理の適正化の推進に関する法律第75条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

