管業 建築・設備 問2:建築構造
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)および鉄骨造(S造)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、鉄骨造(S造)と比べて耐火性に劣るが、自重が小さいため高層マンションへの適用に適している。
- イ鉄骨造(S造)は、軽量で高い引張強度を持つが、熱に弱く耐火被覆が必要であり、振動・騒音の面ではRC造に劣る。正答
- ウ鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)は、高層・超高層建築物には使われず、中層マンション(5〜10階程度)に限って適用される。
- エ鉄骨造(S造)は、工場で部材を製作してから現場で組み立てる乾式工法が不可能であり、すべて現場打ちで施工する。
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鉄骨造(S造)は鉄骨だけで構造を作る工法で、工場で部材を製作して現場で組み立てる「乾式工法」が特徴です。鉄は熱に弱いため、火災時に強度低下を防ぐ「耐火被覆(ロックウール吹付や耐火ボードなど)」が必要です。また床・壁にコンクリートを使わない場合は遮音性がRC造より低くなります。イの「熱に弱く耐火被覆が必要で振動・騒音面でRC造に劣る」は正確な内容です。エの「乾式工法が不可能」は正反対の誤りです。よって正答はイです。
各構造の特性を比較整理します。S造(鉄骨造)は部材を工場製作して現場で組み立てる乾式工法が基本で、工期短縮・品質管理の点で優れます。しかし鉄は550℃前後で強度が半減するため、耐火建築物とするには耐火被覆が不可欠です。また床がデッキプレート+コンクリートスラブでも、壁・界床の質量が小さいため遮音性はRC造に劣ります(イ:正)。SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)は鉄骨の芯材をRC造で包んだ複合構造で、粘り強さ・耐火性・耐震性がRC造よりさらに高く、超高層マンションにも採用されます(ウ:誤)。ア「SRC造が耐火性に劣る」は完全に誤りで、SRC造はRC造より耐火性が高いです。エ「S造が乾式工法不可能」は誤りで、S造こそ乾式工法の代表です。
構造形式の選定はコスト・工期・耐震性能・遮音性・耐火性能を総合的に判断します。S造は自重が小さく施工スピードが速い反面、骨組みだけでは振動・遮音性能が低く、マンションでは床衝撃音(重量衝撃音ΔLL・軽量衝撃音ΔLH)の確保に追加の遮音対策が必要です。フラット35Sや住宅性能表示制度では遮音性能等級が問われるため、S造マンションでは二重床・二重天井による対策が標準化されています。RC造は自重大・工期長・型枠解体後の仕上げに手間がかかる一方で、躯体自体の質量が大きいため重量衝撃音の遮断に有利です。SRC造は超高層(一般に20階超)の採用実績が多く、1968年竣工の霞が関ビルがSRC造の先駆例として有名です。管業試験では「高層マンションの構造形式は何か」という出題が繰り返されており、RC造(低〜中層)・SRC造(中〜超高層)・S造(特殊用途や低層小規模が中心)という使い分けを押さえる必要があります。また長期修繕計画では、SRC造の特徴として「鉄骨部分の腐食リスクがRC造より低い」「超高層ゆえ外壁改修の仮設足場コストが甚大」という点が修繕計画策定上の重要考慮事項となります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
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執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。