管業 建築・設備 問3:建築構造
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10)
壁式鉄筋コンクリート構造(壁式RC造)とラーメン構造に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- ア壁式RC造は、壁・床の面材で建物を支えるため、柱や梁の出っ張りがなく、室内の空間を有効に利用できる。
- イ壁式RC造は、耐力壁を取り除くことが原則できないため、ラーメン構造と比べてリフォームや間取り変更の自由度が低い。
- ウラーメン構造は、柱と梁を剛接合(固定接合)した骨組みで水平力に抵抗する構造であり、耐力壁がなくても建物が成立する。
- エ壁式RC造はラーメン構造より高層建築物への適用が容易であり、20階を超えるマンションでも広く採用されている。正答
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壁式RC造とラーメン構造は、マンションの構造として頻繁に比較されます。壁式RC造は壁と床で建物を支えるため、柱や梁の出っ張りがなくすっきりした室内になりますが、壁を取り除けないのでリフォームに制約があります。一方でラーメン構造は柱と梁の骨組みで支えるため間取り変更の自由度が高いです。壁式RC造は5〜6階程度の低・中層マンションに適した構造で、20階超の高層には不向きです。エの「20階を超えるマンションでも広く採用」は誤りです。よって正答(最も不適切)はエです。
壁式RC造は「壁量規定」があり、建築基準法施行令では地上5階以下に適用が限定されています(一部の大臣認定等を除く)。耐力壁が主要な構造要素であるため、管理組合が独断でリフォームとして耐力壁を撤去することは構造安全性の観点から禁止されています(イ:正)。また壁面で荷重を支えるため、柱・梁の出っ張りがなく居室有効面積が広くなる利点があります(ア:正)。ラーメン構造は柱と梁を剛接合した骨組みで、プレームを形成して水平力(地震・風圧力)に抵抗します(ウ:正)。超高層は主にラーメン構造、SRC造、または壁式とラーメンのハイブリッドです(エ:不適切=正答)。管業実務では区分所有者が「壁を抜いてリフォームしたい」という相談を受けた際、壁式か否かの確認が必須となります。
壁式RC造とラーメン構造の設計思想の違いは、管理業務主任者が管理組合への助言を行ううえで欠かせない知識です。壁式RC造は建築基準法施行令第69条〜72条に規定があり、地上階数5以下・軒高20m以下を標準適用範囲とします。構造上の耐力壁は「専有部分の改修対象外」として多くのマンション管理規約の原始規約(標準管理規約42条・別表第1参照)で明示されており、区分所有者が勝手に撤去・変更することは管理規約違反かつ構造安全性の著しい毀損として管理者(管理組合理事長)が是正命令を出せます。ラーメン構造は超高層建築に適し、ピロティ(1階を駐車場などに開放する形式)も実現できます。ただしラーメン構造においても「耐力壁として設置された鉄筋コンクリート壁」がある場合はその撤去は不可であり、「間仕切り壁(非耐力壁)」のみが改修対象です。管業試験では「耐力壁の撤去の可否」「壁式RC造の適用階数の上限」「ラーメン構造の特徴」が頻出であり、区分所有法65条(共用部分の変更)との組み合わせで出題されることもあります。また長期修繕計画では、壁式RC造特有の「外壁一体型コンクリートの中性化対策」が大規模修繕の重要項目となります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。