マン管 管理実務 問3:管理実務
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
大規模修繕工事における施工業者の選定プロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ア管理組合が競争入札により施工業者を選定する場合、入札参加業者数に制限はなく、1社のみの指名入札も競争入札として有効である。
- イ施工会社の選定基準として、工事金額の最低価格を最優先する「最低価格落札方式」が国土交通省のガイドラインで推奨されており、品質評価を入札評価に組み込むことは原則禁止されている。
- ウ管理組合が施工業者の選定にあたり、既に管理委託契約を締結している管理会社から施工業者を紹介してもらうことは利益相反の懸念があるため、実務上は複数業者からの見積取得と管理会社の紹介を組み合わせる際には透明性の確保が重要とされている。正答
- エ工事請負契約の締結後、管理組合が一方的に工事内容を変更する際には施工会社の同意は不要であり、変更命令権は発注者である管理組合に専属する。
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大規模修繕の業者選定では、管理会社から施工業者を紹介してもらうことがよくあります。しかし管理会社と施工業者の間に利益関係がある場合もあるため、透明性を確保することが大切です。複数業者から見積もりを取ることで比較検討でき、区分所有者への説明責任も果たしやすくなります。ウが正答です。
業者選定の透明性確保はマン管実務の重要論点です。管理委託契約を結んでいる管理会社が施工業者を紹介する場合、管理会社・施工業者間にリベート等の利益関係がある可能性があり、利益相反的状況が生じ得ます。国土交通省のガイドラインも「複数業者から見積を取り、選定理由を明示すること」を推奨しています。よって透明性確保の重要性を説くウが正答です。アは「1社のみの指名入札」は競争性がなく競争入札の趣旨に反し、適切でないとされています。イは「最低価格落札方式」を国交省が推奨し品質評価を禁ずる、という事実はなく、品質(施工実績・アフターサービス等)と価格を総合評価する方式が推奨されており誤り。エは工事請負契約において工事内容の変更は双方の合意が原則であり、発注者が一方的に変更できる規定は民法上の請負契約にはなく(民法632条等)、実務では変更合意書を交わします。よってエも誤り。
施工業者選定プロセスは管理組合の運営コストと工事品質に直結するため、マン管試験でも実務的・法的両面から問われます。国土交通省「マンションの大規模修繕工事に関する標準仕様書」及びマンション管理センターの実務書は、選定プロセスの透明性として①公募型入札・指名競争入札の組み合わせ、②評価基準の事前開示(価格・施工実績・資格・保険・アフターサービス等)、③選定委員会(修繕委員会)の関与、④総会への選定結果報告を推奨しています。管理会社からの業者紹介については、マンション管理適正化指針(国交省告示1288号)が「管理組合の意思決定を尊重し利益相反を回避する」義務を管理業者に課しており、マンション管理業者登録規程(第12条等)も適切な情報開示を求めています。実務上、管理会社が紹介業者から「キックバック」を受けることは業務停止・登録取消処分の対象となり得ます(マンション管理適正化法73条・76条)。入札方式の選択については、「最低価格落札方式」は短期コスト最小化の反面、施工品質低下リスクがあるため、「総合評価落札方式」(価格・品質の総合評価)が大規模修繕では一般的です。工事請負契約の変更は民法632条の請負契約に基づき双方合意が原則です。一方、設計監理方式における設計変更は「設計変更指示書」の発行により処理され、変更に伴う増減額は変更契約書の締結により確定させます。このプロセスを怠ると竣工後に施工会社から追加費用請求が生じるリスクがあり、実務上の注意点として問われることがあります。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。