管理組合の運営6管理組合の運営

マン管 管理組合の運営 問6:管理組合の運営

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンション標準管理規約(単棟型)における役員の解任及び辞任に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 役員は総会の普通決議によって解任することができるが、正当な理由のない解任については役員は損害賠償を請求できる。正答
  • 役員が任期中に辞任する場合、後任者が選任されるまでの間、引き続き役員の職務を行う義務はない。
  • 監事の解任は、理事会の決議によって行うことができる。
  • 理事長は、区分所有法上の管理者として選任されているため、総会の特別決議がなければ解任できない。
正答:役員は総会の普通決議によって解任することができるが、正当な理由のない解任については役員は損害賠償を請求できる。

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役員(理事・監事)は総会の普通決議(過半数)で解任できます。ただし正当な理由なく解任した場合、損害賠償責任が発生することがあります(民法の委任契約解除)。これが正答アです。イの辞任後の義務については、後任が来るまで職務継続が求められる場合があります。ウの解任は理事会ではなく総会の権限です。エの管理者解任に特別決議は不要で、普通決議で足ります。

標準試験対策の基準レベル

役員の解任は総会決議事項であり(標準管理規約48条3号)、普通決議(組合員総数の半数以上かつ議決権総数の半数以上)で行います。正当な理由のない解任については、民法651条2項が「委任者がやむを得ない事由なく委任を解除したときは、相手方の損害を賠償しなければならない」と規定しており、役員への損害賠償義務が生じます。よってアが正答です。イについて、民法653条各号の委任終了事由に該当しても、急迫の事情がある場合は委任事務を継続しなければならない(民法654条)ことがあり、役員辞任後も後任が来るまで一定の職務継続義務が発生し得ます。ウについて、監事の解任は理事会で行うことはできず、総会の決議が必要です(同48条3号)。理事会は業務執行機関であり、監事の監査対象でもあるため、理事会が監事を解任できる構造は権力分立に反します。エについて、区分所有法26条2項は管理者を「普通決議」で解任できると規定しており、特別決議は不要です。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

役員の解任と損害賠償の問題は、管理組合と役員の間の法的性質(委任契約類似関係)に基づいて理解する必要があります。会社法上の取締役の解任(株主総会普通決議・損害賠償あり)と類似した構造ですが、管理組合は法人格のある組合(区分所有法47条以下の管理組合法人)と任意組合(区分所有法3条の管理組合)によって法的扱いが若干異なります。管理組合法人の理事は法人の機関として位置づけられ、解任は社員総会(総会)の決議事項となります(区分所有法49条の4)。任意組合形式の場合、役員は委任契約類似の関係にあり、民法651条・654条の適用が問題となります。正当な理由のない解任による損害賠償については、「正当な理由」の判断基準として、重大な背任行為・職務懈怠・能力不足が認められる場合等が挙げられます。一方、管理組合の意向・信頼関係の破綻だけでは正当理由として不十分とされることが多く、実務上は解任よりも次期選任で交代させる運用が多く見られます。監事の独立性保護の観点から、理事会による監事解任を認めないのは内部統制の基本原理です。これはJ-SOX(内部統制報告制度)や会社法上の監査役制度においても共通する原則であり、「監査される者(理事・執行部)が監査する者(監事)を解任できる」構造は権力の濫用につながるため制度的に排除されています。マン管試験では「解任の決議要件(普通か特別か)」「解任の権限(理事会か総会か)」「損害賠償の要件(正当な理由の有無)」の三点を整理して把握することが重要です。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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