問題
鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)及び鉄骨造(S造)の構造特性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
鉄骨造(S造)は鉄骨を骨組みとした構造です。鉄は火に弱く、高温になると強度が大幅に下がるため、耐火建築物として使う場合は「耐火被覆」という火から守る処理が必要です。これがウの正しい記述です。RC造はコンクリートの「圧縮に強い」性質と鉄筋の「引張に強い」性質を組み合わせたものです(アは引張と圧縮の説明が逆)。中性化とはコンクリートのアルカリ性が失われる劣化現象で、鉄筋を錆びさせる原因になります(エは逆の記述で誤り)。
S造(鉄骨造)は比強度(重量当たり強度)が高く、大スパン・高層建築に向きますが、鋼材は高温になると強度が大きく低下するため、耐火建築物等とする場合には柱・梁等を耐火構造とする必要があり、その方法として耐火被覆(吹付けロックウール・耐火ボード等)が用いられます(ウが正答)。アはRC造の説明ですが、正しくは「圧縮に強く引張に弱いコンクリート」と「引張に強い鉄筋」を組み合わせた複合構造であり、アの記述は圧縮と引張を逆に書いているため誤りです。イのSRC造は鉄骨をRC部材で包む構造で、高層建物で威力を発揮しますが、部材断面はRC造より小さくできるのが一般的なため誤りです。エの中性化(carbonation)はコンクリートのアルカリ性(pH12〜13)がCO₂の侵入により低下(pH9以下)する現象で、鉄筋表面の不動態皮膜が破壊されて腐食(錆)が進行する劣化要因であり「望ましい」は誤りです。
建築構造形式の比較はマン管試験・マンション維持保全の両面で重要です。RC造(鉄筋コンクリート造)はコンクリートのアルカリ性(pH12〜13)が鉄筋表面に不動態皮膜を形成して腐食を防ぐ仕組みを前提とします。中性化とはCO₂がコンクリートに浸透し炭酸化反応(CaCO₃生成)によりpHが低下する現象で、中性化深さが鉄筋かぶり厚さに達すると腐食が始まります。かぶり厚さの確保は耐久性の要で、建築基準法施行令79条は、耐力壁以外の壁又は床で2cm以上、耐力壁・柱・はりで3cm以上、直接土に接する壁・柱・床・はり又は布基礎の立上り部分で4cm以上、基礎(布基礎の立上り部分を除く)で捨コンクリートの部分を除いて6cm以上を求めています(設計ではこれに余裕を見込みます)。SRC造は鉄骨の靭性とRCの耐火・耐久性を併せ持つ複合構造で、高層のマンションで用いられてきました。同一荷重条件で比較するとRC造より部材断面を小さくでき、有効専有面積の拡大につながります。S造は超高層・大スパン構造に適しますが、高温で強度が低下する弱点があるため、建築基準法2条9号の2の「耐火建築物」とするには、主要構造部を耐火構造等とする必要があり、耐火被覆(吹付けロックウール・耐火ボード・耐火塗料等)が用いられます。管理組合の視点では、構造種別により耐用年数・修繕周期・大規模修繕費用が異なります。RC造住宅の税務上の法定耐用年数は47年(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)ですが、これは物理的な寿命を示すものではありません。長期修繕計画では中性化調査・かぶり厚さ点検・コア抜き試験を計画的に実施し、必要に応じてひび割れ補修・断面修復・表面保護工法を採用します。
- 建築基準法施行令第79条e-Govで原文を読む
- 建築基準法第2条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

