建築・設備2建築構造

マン管 建築・設備 問2:建築構造

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)及び鉄骨造(S造)の構造特性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • RC造は引張力に弱いコンクリートと圧縮力に弱い鉄筋を組み合わせることで、両方の弱点を補完し合う複合構造である。
  • SRC造はRC造よりも耐火性・耐久性に優れるが、同一規模の建物を比較した場合に部材断面をより大きくする必要がある。
  • S造は鉄骨を主体とした構造で、火災時の熱による強度低下が問題となるため、耐火被覆が必要とされる場合がある。正答
  • RC造の中性化は、コンクリートのアルカリ性が維持される現象であり、鉄筋の腐食を防ぐ観点からは望ましい。
正答:S造は鉄骨を主体とした構造で、火災時の熱による強度低下が問題となるため、耐火被覆が必要とされる場合がある。

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鉄骨造(S造)は鉄骨を骨組みとした構造です。鉄は火に弱く、高温になると強度が大幅に下がるため、耐火建築物として使う場合は「耐火被覆」という火から守る処理が必要です。これがウの正しい記述です。RC造はコンクリートの「圧縮に強い」性質と鉄筋の「引張に強い」性質を組み合わせたものです(アは引張と圧縮の説明が逆)。中性化とはコンクリートのアルカリ性が失われる劣化現象で、鉄筋を錆びさせる原因になります(エは逆の記述で誤り)。

標準試験対策の基準レベル

S造(鉄骨造)は比強度(重量当たり強度)が高く、大スパン・高層建築に向きますが、鉄は約350℃で強度が常温の2/3に、550℃以上で著しく低下するため、建築基準法が定める耐火建築物・準耐火建築物の仕様では耐火被覆(吹付けロックウール・耐火ボード等)が義務付けられます(ウが正答)。アはRC造の説明ですが、正しくは「コンクリートは圧縮に強く引張に弱い」「鉄筋は引張に強い」を組み合わせた複合構造であり、アの記述は引張と圧縮を逆に書いているため誤りです。イのSRC造は鉄骨をRC部材で包む構造で、高層建物で威力を発揮しますが、部材断面はRC造より小さくできるのが一般的なため誤りです。エの中性化(carbonation)はコンクリートのアルカリ性(pH12〜13)がCO₂の侵入により低下(pH9以下)する現象で、鉄筋表面の不動態皮膜が破壊されて腐食(錆)が進行する劣化要因であり「望ましい」は誤りです。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

建築構造形式の比較はマン管試験・マンション維持保全の両面で重要です。RC造(鉄筋コンクリート造)はコンクリートのアルカリ性(pH12〜13)が鉄筋表面に不動態皮膜を形成して腐食を防ぐ仕組みを前提とします。中性化とはCO₂がコンクリートに浸透し炭酸化反応(CaCO₃生成)によりpHが低下する現象で、中性化深さが鉄筋かぶり厚さに達すると腐食が始まります。かぶり厚さの確保(設計基準:屋外面で40mm以上等)は耐久性の要となります。SRC造は鉄骨の高靭性とRCの耐火・耐久性を両立させた複合構造で、高層マンション(概ね20階以上)に多用されます。同一荷重条件で比較するとRC造より部材断面を小さくでき、有効専有面積の拡大につながります。S造は超高層・大スパン構造に適しますが、耐火上の弱点(550℃以上で降伏点が著しく低下)から建築基準法第2条第9号の2「耐火建築物」として認定を受けるには、主要構造部に耐火被覆(吹付けロックウール・耐火ボード・薄膜膨張型耐火塗料等)が必須です。管理組合の視点では、構造種別により耐用年数・修繕周期・大規模修繕費用が異なります。RC造の法定耐用年数は47年(建物の構造区分・税務上)、経済的耐用年数は適切な維持管理で60〜80年とも言われます。長期修繕計画では中性化調査・かぶり厚さ点検・コア抜き試験を計画的に実施し、必要に応じてひび割れ補修・断面修復・表面保護工法を採用します。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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