建築・設備5建築構造

マン管 建築・設備 問5:建築構造

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの基礎構造に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 直接基礎は支持層が浅い場合に採用される基礎形式であり、べた基礎・布基礎・独立基礎の3種類に分類される。正答
  • 杭基礎のうち摩擦杭は杭先端を支持層まで到達させることで建物荷重を地盤に伝達し、軟弱地盤では採用されない。
  • 既製コンクリート杭(PHC杭)と場所打ちコンクリート杭を比較すると、場所打ちは大径・大深度に対応できるが騒音・振動が大きい。
  • 液状化現象は飽和した砂質地盤で発生しやすく、杭基礎を採用している建物では液状化の影響を受けないとされている。
正答:直接基礎は支持層が浅い場合に採用される基礎形式であり、べた基礎・布基礎・独立基礎の3種類に分類される。

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基礎は建物の重さを地盤に伝える大切な部分です。直接基礎は地面の近い深さに基礎を置く方法で、べた基礎(建物全面をコンクリートで覆う)・布基礎(壁の下だけ)・独立基礎(柱の下だけ)の3種類があります。これがアの正しい記述です。杭基礎のうち「摩擦杭」は先端でなく、杭の周囲の摩擦力で荷重を支えるものです(イは支持杭の説明なので誤り)。液状化は杭基礎でも影響を受ける場合があります(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

アが正答です。直接基礎(浅い基礎)は支持層が地表から比較的浅い位置(概ね2〜5m程度)にある場合に採用します。べた基礎(ラフト基礎)は建物全面に連続したコンクリートスラブを設ける形式で軟弱地盤向き、布基礎(連続基礎)は壁・梁下に連続して設ける形式、独立基礎は柱ごとに独立して設ける形式です。イは「摩擦杭」の説明として誤りです。摩擦杭は杭の周面と地盤の摩擦力(周面摩擦力)で荷重を支持する形式であり、支持層に到達しない軟弱地盤でも採用されます。支持層まで打ち込むのは「支持杭」です。ウは逆です。場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法・リバース工法等)は大径・大深度に対応しやすい一方、騒音・振動が少ないのが特徴です。既製コンクリート杭(PHC杭:プレストレストコンクリート杭)の打込み工法は騒音・振動が大きく、近年は回転貫入工法や埋込み工法が主流です(ウが誤り)。エは誤りで、杭基礎であっても液状化が発生した場合は地盤の水平抵抗力が失われ、杭の水平力抵抗が低下し、建物傾斜等が生じる可能性があります。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

基礎設計はマンションの耐久性・維持保全の根幹を担います。直接基礎はN値(標準貫入試験値)が概ねN≧30程度の支持層が地表近くにある場合に選択され、べた基礎は接地圧の均等化により不同沈下(地盤の不均一な沈下)を抑制する効果があります。杭基礎は支持杭(先端支持杭:杭先端を固い支持層に到達させる)と摩擦杭(周面摩擦力で荷重支持:軟弱地盤に適用)に分類されます。現代のRC造マンションでは場所打ちコンクリート杭(アースドリル工法・オールケーシング工法等)が多用され、工法によって削孔方法・排土方法が異なります。液状化は地下水位が高い飽和砂質地盤において地震の振動により砂粒子間の有効応力がゼロになり地盤が流動化する現象です。2011年東日本大震災では浦安市等で大規模な液状化被害が発生し、杭基礎建物でも地盤の水平移動による杭の変形・損傷が報告されました。液状化対策工法としては格子状深層混合処理工法・砂杭打設・締固め工法等があり、既存マンションへの適用は費用・工事期間の観点から管理組合での慎重な検討が必要です。管理組合は地盤調査報告書・杭施工記録を保管し、地盤沈下・不同沈下の兆候(床の傾き・建具の開閉不良・外壁ひび割れ)を定期的に確認することが求められます。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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