建築・設備6建築構造

マン管 建築・設備 問6:建築構造

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの外壁タイルの調査・補修に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • タイル貼り外壁の打診調査は、タイルの浮きの有無を確認する方法のひとつであり、高所部分については足場架設またはゴンドラ・ドローン等を用いて実施することがある。正答
  • 外壁タイルの浮きは、主にタイルの表面に汚れが蓄積することにより生じ、清掃を定期的に行うことで防止できる。
  • タイル貼り外壁の補修工法としてアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法が用いられるが、これは新築時の施工不良により生じた浮きには適用できない。
  • 竣工後10年を経過したタイル貼り外壁については、建築基準法上、全面打診調査が任意とされており、管理組合の判断で実施しないことができる。
正答:タイル貼り外壁の打診調査は、タイルの浮きの有無を確認する方法のひとつであり、高所部分については足場架設またはゴンドラ・ドローン等を用いて実施することがある。

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外壁タイルは経年で浮いたり剥がれたりする劣化が起きます。浮きを調べる方法のひとつが「打診調査」で、専用のハンマーや棒でタイルを叩き、音の違いで浮きを見つけます。高い場所は足場やゴンドラ、最近はドローンも使われます。アがこの説明で正しい記述です。タイルの浮きは汚れではなく、接着材の劣化や温度差による伸び縮みで起きます(イが誤り)。竣工後10年を超えるタイル貼り建物の全面打診は義務です(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

アが正答です。外壁タイルの打診調査は、テストハンマーや打診棒で表面を叩いたときの音(清音・濁音)の違いでタイルや仕上げ材の浮き・剥離を検出する手法です。高所部分は足場・ゴンドラ・ロープアクセス・ドローン(赤外線カメラ搭載型含む)等が活用されます。イはタイルの浮きの主因が「汚れ蓄積」とする誤りです。浮きの主因は①接着材(モルタル)の接着力低下、②熱膨張・収縮の繰り返しによる付着界面の疲労、③施工不良(空打ち・水分混入等)です。ウのアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は、既存タイルを残したまま浮き部にエポキシ樹脂を注入し、アンカーピンで固定する工法で、施工不良起因の浮きにも適用可能です(「施工不良には適用できない」は誤り)。エは誤りで、建築基準法12条定期報告制度(特定建築物定期調査)では、竣工後10年を超え、かつ外装仕上げにタイル・石貼り・モルタル塗りを用いた建物は全面打診等が義務とされています(国土交通省告示)。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

外壁タイルの剥落防止はマン管試験・大規模修繕双方の最重要テーマです。建築基準法12条の定期報告制度(特定建築物定期調査:3年ごと報告)において、外壁調査は「竣工後又は外壁改修後10年を経過した建物で、タイル・石貼り・モルタル仕上げを施した外壁については、落下により歩行者等に危害を加えるおそれのある部分について全面打診等の調査を実施する」(国土交通省告示第282号)ことが義務付けられています。調査方法は①打診調査(接触型・機械打診)、②赤外線サーモグラフィ調査(非接触・温度差で浮きを検出)、③目視調査の組み合わせが標準です。赤外線調査は足場なしで実施できる利点がある一方、日射条件・外気温・壁面方位による精度への影響があり、打診調査との併用が推奨されます。補修工法は浮きの状態・深さにより選択します。アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法は浮き面積が小さい部分補修に適し、アンカーピンを削孔して挿入し、低粘度エポキシ樹脂を注入後固定します。浮き面積が大きい場合はアンカーピンニング全面エポキシ樹脂注入工法、タイル自体が劣化している場合はタイル張替え工法を選択します。長期修繕計画では12〜15年周期の大規模修繕時に外壁タイル補修・撤去・再貼りを計上し、足場費用(高所作業の費用の大半を占める)を積立金算出根拠に含める必要があります。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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