法令上の制限5都市計画法(開発許可)

宅建士 法令上の制限 問5:都市計画法(開発許可)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

開発許可の申請手続および許可基準に関する次の記述のうち、都市計画法の規定によれば、誤っているものはどれか。

  • 開発許可の申請は、当該開発行為を施行する区域内の土地について権利を有する者の相当数の同意を得て行わなければならない。
  • 市街化調整区域内において行う開発行為に対する許可基準(法34条)は、市街化区域に係る技術基準(法33条)と同様の技術基準のみが適用される。正答
  • 開発許可申請に際しては、開発区域内に公共施設がある場合、その管理者の同意を得るとともに、新たに設置される公共施設の管理者となるべき者との協議を経なければならない。
  • 都道府県知事は、開発許可申請があった場合に、申請が開発許可基準に適合するときは、遅滞なく許可をしなければならない。
正答:市街化調整区域内において行う開発行為に対する許可基準(法34条)は、市街化区域に係る技術基準(法33条)と同様の技術基準のみが適用される。

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開発許可の基準は、技術基準(法33条)と市街化調整区域の立地基準(法34条)の2つから成ります。市街化区域内では技術基準(法33条)のみが適用されますが、市街化調整区域では技術基準(法33条)に加えて立地基準(法34条)の両方を満たす必要があります。イは「技術基準のみが適用される」としており、立地基準も適用される市街化調整区域の扱いを誤っています。正答はイです。

標準試験対策の基準レベル

開発許可基準は二段構えです。①技術基準(法33条):すべての開発行為に適用。道路・公園・排水施設等のインフラ整備に関する基準。②立地基準(法34条):市街化調整区域内の開発行為にのみ追加適用。法34条各号に列挙された用途(農林漁業従事者住宅・日常生活品の店舗・特定の公益施設等)に該当する場合に限り許可可能。イは「技術基準のみが適用される」としている点が誤りで正答(誤り)。アは法30条2項で「土地の権利者の相当数の同意」が申請要件とされており正しい。ウは法32条で公共施設管理者との協議・同意が義務付けられており正しい。エは法35条で「申請が基準に適合するとき都道府県知事は遅滞なく許可しなければならない」と定められており正しい。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

市街化調整区域の開発許可基準(法34条)は、スプロール抑制という市街化調整区域の本来目的と、例外的な開発需要を調整する緻密な規制体系です。法34条各号が定める許可可能な開発行為の類型には、①農林漁業従事者の住宅(1号)、②鉱物資源・温泉等の利用施設(2号)、③地下資源・観光資源等の利用施設(3号)、④農産物の処理・貯蔵施設(4号)、⑤沿道サービス施設(5号)、⑥中間処理施設(6号)、⑦市街化区域内での立地が困難な危険物処理施設(7号)、⑧集落地域整備法に係る施設(8号)、⑨沿道区域の施設(9号)、⑩地区計画で定められた施設(10号)、⑪条例で定める区域の施設(11号)、⑫既存権利者による建築(12号)、⑬都道府県知事が支障なしと認める場合(13号)が含まれます。宅建試験で頻出なのは11号(条例指定区域、いわゆる「34条11号条例」)と12号(既存権利)です。公共施設管理者との協議(法32条)については、①既存公共施設の管理者(自治体等)から同意を得ること、②新設公共施設の管理者となるべき者(道路なら市町村等)と協議(同意不要)することが必要です。この「同意」と「協議」の区別も宅建頻出論点です。法35条の「遅滞なく許可」義務は、申請が基準に適合すれば裁量の余地がない羈束行為であることを意味し、これは宅建試験では「許可を拒否できる」という誤り肢の検討に使われます。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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