賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問7|名義貸しの禁止・業務処理の原則

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法第10条(業務処理の原則)および第11条(名義貸しの禁止)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオです。

名義貸しの禁止(業法第11条)に違反した場合、名義を貸した賃貸住宅管理業者は、登録の取消し又は業務停止命令の対象となり(業法第23条第1項第3号)、刑事罰として1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又はその併科が定められています(業法第41条第3号)。

アとイは「名義を貸した側は処罰されない」という誤りです。業法第10条は「信義を旨とし、誠実にその業務を行わなければならない」という業務処理の原則で、業務と関係のない私的な言動まで対象にするものではありません(エ誤り)。

名義貸しの禁止と業務処理の原則:

条文内容違反の効果
業法第10条(業務処理の原則)賃貸住宅管理業者は、信義を旨とし、誠実にその業務を行わなければならない直接の罰則規定はない。監督処分(業務改善命令・登録取消し等)の対象となりうる
業法第11条(名義貸しの禁止)賃貸住宅管理業者は、自己の名義をもって、他人に賃貸住宅管理業を営ませてはならない登録取消し・業務停止命令(第23条)+刑事罰(第41条第3号:1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科)

各選択肢の整理:

  • ア(誤): 名義貸しは罰則の対象(業法第41条第3号)。
  • イ(誤): 名義を貸した業者は第41条第3号で処罰される。名義を借りて無登録で営業した者も、200戸以上なら無登録営業(第41条第1号)の対象となりうる。
  • ウ(誤): 業務管理者の要件は第12条第4項の問題であり、「第10条違反とみなす」旨の規定はない。
  • エ(誤): 第10条は「その業務を行わなければならない」という業務についての原則であり、業務と関係のない私的な言動まで義務付ける規定ではない。
  • オ(正): 名義貸し違反は登録取消し・業務停止命令の対象(第23条第1項第3号)+第41条第3号の刑事罰。

【名義貸し禁止の趣旨と「隠れ無登録」リスク】

管理業法第11条の名義貸し禁止は、登録制度の実効性を確保するための根幹規定です。名義貸しを許すと、「登録業者Aの名義で、実質的には無登録のB社が管理業務を行う」という状態が生じ、登録制度が形だけになります。オーナー・入居者は「登録業者Aに委託した」と信じていても、実際に管理するのは登録の審査を受けていないB社というリスクを抱えることになります。

名義貸しは「実質的な無登録営業の隠れ蓑」となるため、無登録営業(第41条第1号)・不正の手段による登録(同条第2号)と並んで、第41条で最も重い罰則(1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又はその併科)の対象とされています。宅建業法も名義貸しを禁止し(宅建業法第13条)、罰則を設けています。

名義貸しと「再委託」の区別:

管理業者が業務の一部を他の業者に再委託することは、第15条の範囲内で認められます(管理業務の全部の再委託は禁止)。一方「名義貸し」は、自己の名義で他人に賃貸住宅管理業そのものを営ませることです。両者の境界は「誰が管理業務の主体として指示・監督・責任を負っているか」にあります。形式上「業務委託」と称していても、実質的に名義だけを貸しているなら第11条違反です。

業務処理の原則(第10条)の機能:

第10条は「信義を旨とし、誠実にその業務を行わなければならない」という一般原則です。第10条違反そのものに罰則はありませんが、国土交通大臣は、賃貸住宅管理業の適正な運営を確保するため必要があるときは業務改善命令を出すことができ(第22条)、「その営む賃貸住宅管理業に関し法令…に違反したとき」は登録の取消し又は1年以内の業務停止を命ずることができます(第23条第1項第3号)。

処分体系の全体像(名義貸し違反を例に):

1. 国土交通大臣による業務改善命令(第22条)

2. 登録の取消し又は1年以内の業務の全部若しくは一部の停止(第23条第1項第3号)。いずれも「することができる」という裁量的な処分

3. 刑事罰(第41条第3号)

行政処分と刑事罰は目的の異なる別個の制裁であり、同じ違反について併せて科されることがあります。

業務管理者の選任との関係:

業務管理者は、営業所又は事務所ごとに、第6条第1項第1号〜第7号に該当せず、第12条第4項・施行規則第14条の要件を備える者から選任しなければなりません。要件を欠く者を形式的に業務管理者とすることは第12条の問題であり、業務管理者を選任しなかった場合は第44条第2号(30万円以下の罰金)の対象となります。

確認日: 2026-09-30。出典: 賃貸住宅管理業法第10条・第11条・第12条・第15条・第22条・第23条・第41条・第44条(e-Gov)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅管理業法第10条(業務処理の原則)、第11条(名義貸しの禁止)、第23条第1項第3号(登録の取消し等)、第41条第3号(名義貸しの罰則) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。