管理実務15管理実務

賃管士 管理実務 問15:管理実務

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

不動産管理における役割分類(PM・AM・CM)に関する次のア〜オの記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • プロパティマネジメント(PM)とは、建物を物理的に維持・管理する日常的な業務(入居者対応・設備保守・清掃等)を指し、資産価値の向上を含む経営的判断は含まれない。
  • アセットマネジメント(AM)とは、投資不動産の資産価値・投資収益を最大化するための経営戦略(物件の売買・ポートフォリオ管理・PMへの指示等)を担う役割である。正答
  • コンストラクションマネジメント(CM)は、建物の設計・施工段階における工事管理・コスト管理・品質管理等を担う役割であり、建物完成後の賃貸管理には一切関与しない。
  • 賃貸住宅管理会社は、一般的にアセットマネジメント(AM)として機能しており、投資戦略の立案・不動産ファンドの運用を主要業務とする。
  • PM業者とAM業者は常に同一の会社が担い、分離することはできない(法律で同一の主体とされている)。
正答:アセットマネジメント(AM)とは、投資不動産の資産価値・投資収益を最大化するための経営戦略(物件の売買・ポートフォリオ管理・PMへの指示等)を担う役割である。

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正答はイです。

アセットマネジメント(AM)は、投資不動産の「資産価値・投資収益の最大化」を目的とした経営戦略を担う役割です。具体的には物件の売買判断・ポートフォリオ最適化・PMへの指示・投資家への報告等が業務内容です。イが正しい記述です。

アは誤りで、PMは日常的な管理業務だけでなく、賃料設定・空室対策等の経営的な判断も含まれます。ウは「完成後には一切関与しない」が誤りで、修繕工事・大規模改修でのCMは完成後の物件にも適用されます。エは誤りで、賃貸管理会社はPMとして機能することが多い(AMはファンド運用機関等)。オは誤りで、PM・AMは分離独立して機能する場合が多いです。

標準試験対策の基準レベル

不動産管理の役割分類:

| 役割 | 英略 | 内容 |

|---|---|---|

| プロパティマネジメント | PM | 日常的な建物・入居者管理(賃料収受・修繕・入居者対応等) |

| アセットマネジメント | AM | 投資不動産の経営戦略(売買・ポートフォリオ・収益最大化) |

| コンストラクションマネジメント | CM | 工事の発注管理・コスト管理・品質管理(設計・施工段階) |

イが正しい理由:

AMはPMの上位に位置する投資管理機能です:

  • AM→PMへの指示(賃料設定の指針・改修投資の判断等)
  • PM→AMへの報告(稼働率・賃料収支・修繕コスト等)
  • AM→投資家(オーナー・ファンド等)への報告

各選択肢:

  • ア(誤): PMは日常管理だけでなく空室対策・賃料設定等の経営的業務も含む。
  • イ(正): AMの役割(投資戦略・資産価値最大化・PMへの指示)を正確に記述。
  • ウ(誤): CMは既存建物の改修工事にも適用される(完成後も関与する場合あり)。
  • エ(誤): 賃貸管理会社はPMとして機能(AMはファンド・投資家側が担う)。
  • オ(誤): PM・AMは分離して独立した機関が担う場合が多い(法律で一体化を義務付けていない)。
上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

【PM・AM・CMの詳細業務・日本の不動産ファンド構造・管理業法とPMの関係・賃貸管理業者の業務範囲】

1. プロパティマネジメント(PM)の詳細業務

PMは「建物と入居者の日常的な管理」を担います:

(1) 収益管理:

  • 賃料収受・督促
  • 賃料設定の検討・市場調査
  • 空室対策・入居者募集

(2) 物件維持管理:

  • 設備点検・修繕手配
  • 清掃・美観管理
  • 長期修繕計画の運用

(3) 入居者管理:

  • 入居審査・契約手続き
  • 苦情・クレーム対応
  • 退去立会・原状回復精算

(4) 報告・コミュニケーション:

  • AMへの月次・年次報告
  • 財務データ(NOI・稼働率等)の整理

アが誤りの理由:PMは「日常的な管理」に限らず、賃料設定・空室対策等の経営的判断も含みます。

2. アセットマネジメント(AM)の詳細業務

AMは「投資対象としての不動産の収益最大化」を目的とします:

(1) 投資戦略:

  • 物件の購入・売却の意思決定
  • ポートフォリオ(物件の組み合わせ)の最適化
  • 市場分析・投資収益シミュレーション

(2) PM管理:

  • PM業者の選定・監督
  • 目標稼働率・賃料水準の設定
  • 大規模修繕・バリューアップ投資の意思決定

(3) 投資家向けサービス:

  • 定期報告書の作成・提出
  • ファンド組成・資金調達
  • 不動産投資信託(REIT)の運用

3. コンストラクションマネジメント(CM)の役割

CMは「工事プロジェクトのマネジメント」を担います:

(1) 新築・大規模改修の場面:

  • 設計発注管理
  • 工事業者の選定・発注
  • 工程管理・コスト管理・品質確認

(2) 既存物件の修繕・改修でも活用:

  • 修繕工事の発注管理(相見積もり・業者選定)
  • 工事品質の確認・検査
  • 修繕コストの最適化

ウが誤りの理由:CMは新築段階だけでなく、既存建物の大規模修繕・バリューアップ工事でも機能します。

4. 不動産ファンド構造とAM・PMの関係

典型的な不動産ファンドの構造:

```

投資家(出資)→SPCまたはファンド(所有者)

↓AMを委託

AMC(アセットマネジメント会社)

↓PMを委託

PM会社(賃貸管理会社)

↓現地管理

物件(入居者管理・設備保守)

```

PMとAMは一般的に別会社が担います(利益相反防止のため)。Jリート(不動産投資信託)では運用会社(AMC)がAMを担い、物件管理はPM会社に委託します。

5. 賃貸住宅管理業法とPMの関係

令和3年(2021年)施行の賃貸住宅管理業法(管理業法)は、主にPM業者(賃貸住宅管理業者)を規制する法律です:

  • 管理戸数200戸以上の場合に登録義務
  • 業務管理者(賃管士または宅建士)の配置
  • 管理受託契約の重要事項説明
  • 定期報告義務

AMやCMは直接的な管理業法の対象ではありませんが、実務上PMとの連携の中で適正な業務遂行が求められます。

6. 「賃管士」が持つべきPM・AM・CMの知識

賃管士試験では PM業務が主要出題範囲ですが、AM・CMとの関係・役割の違いも出題されます。PMとして:

  • AMからの指示(目標賃料・稼働率・修繕方針)に基づいて行動する
  • AMへの正確な報告(収支・稼働率・修繕履歴)が義務
  • CMとの連携(大規模修繕時の発注管理・品質確認)

PM・AM・CMの区分を理解することで、不動産管理業務の全体像が把握できます。

<!-- 監修確定 2026-06-10(legal-reviser): PM・AM・CMの定義と役割(国交省資料・不動産業界標準的定義)確認済。賃貸管理会社=PM(AM=ファンド運用機関)・PM・AMは分離可が正確。正答イ維持。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 国土交通省「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(管理業法)」・不動産管理業務の定義 確認日: 2026-06-10 出典: 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/ 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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