賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問49|管理受託契約重要事項説明——施行規則31条の記載事項

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法施行規則31条が定める管理受託契約の締結前の説明事項に含まれないものは、次のア〜オのうちどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答(含まれないもの)はイです。

施行規則31条は、管理受託契約の締結前の説明事項を1号から11号まで列挙しています(商号等・対象住宅・業務の内容及び実施方法・報酬・報酬に含まれない費用・再委託・責任及び免責・報告に関する事項・契約期間・入居者への周知・更新及び解除)。「大規模修繕工事の具体的な時期及び概算費用」という項目は、この11号の中に個別項目としては存在しません。

ア(3号)・ウ(6号)・エ(11号)・オ(4号)はいずれも条文に明記された説明事項です。

施行規則31条が定める説明事項(11項目):

号内容
1号管理業者の商号、名称又は氏名並びに登録年月日及び登録番号
2号管理業務の対象となる賃貸住宅
3号管理業務の内容及び実施方法
4号報酬の額並びにその支払の時期及び方法
5号報酬に含まれていない管理業務に関する費用で通常必要とするもの
6号管理業務の一部の再委託に関する事項
7号責任及び免責に関する事項
8号委託者への報告に関する事項
9号契約期間に関する事項
10号賃貸住宅の入居者に対する管理業務の内容及び実施方法の周知に関する事項
11号管理受託契約の更新及び解除に関する事項

各選択肢:

  • ア(正しい記載事項=3号)
  • イ(誤・正答=条文に該当項目なし): 「大規模修繕工事の具体的な時期及び概算費用」という個別項目は、31条1号〜11号のいずれにも該当しない。維持保全に関する説明は3号(業務の内容及び実施方法)の範囲で一般的に触れられることはあり得るが、大規模修繕の時期・概算費用を個別の説明事項として法定するものではない。
  • ウ(正しい記載事項=6号)
  • エ(正しい記載事項=11号)
  • オ(正しい記載事項=4号)

【管理受託契約重要事項説明の全体構造——11項目のカバー範囲と実務上の限界】

1. 重要事項説明制度の趣旨

賃貸住宅管理業法13条1項は、管理業者が管理受託契約を締結しようとするときは、委託者(賃貸人)に対し、契約締結までに、契約の内容及びその履行に関する事項であって国土交通省令で定めるものについて、書面を交付して説明しなければならないと定めています。この「国土交通省令で定める事項」を具体化したのが施行規則31条であり、1号から11号までの11項目が列挙されています。

2. 11項目の分類

11項目は大きく次のように分類できます。

  • 業者・対象の特定: 1号(商号等・登録情報)、2号(対象住宅)
  • 業務の内容: 3号(業務内容・実施方法)、6号(再委託)、10号(入居者への周知)
  • 費用: 4号(報酬額・支払時期方法)、5号(報酬に含まれない費用)
  • 責任分担: 7号(責任及び免責)
  • 契約管理: 8号(報告)、9号(契約期間)、11号(更新及び解除)

これらはいずれも「管理受託契約の内容」を委託者が正確に理解し、契約締結の判断ができるようにするための項目であり、契約の枠組み・費用・責任分担・契約管理に関する事項が中心です。

3. 「含まれないもの」の判定の考え方

本問のような「含まれないもの」を選ぶ形式の設問では、11項目のいずれかに文言上・趣旨上合致するかを個別に確認する必要があります。選択肢イの「賃貸住宅の建物について今後実施すべき大規模修繕工事の具体的な時期及び概算費用」は、一見すると3号(業務の内容及び実施方法)や5号(報酬に含まれない費用)に関連しそうに見えますが、条文はあくまで「管理業務の内容及び実施方法」「報酬に含まれていない管理業務に関する費用であって通常必要とするもの」という一般的な説明を求めているにとどまり、大規模修繕工事の個別の時期・概算費用という具体的な建物診断・修繕計画レベルの情報提供までを重要事項説明の法定記載事項として義務付けているわけではありません。

4. 実務上の留意点

もっとも、法定記載事項に含まれないからといって、管理業者が大規模修繕の見通しについて説明する必要がないという意味ではありません。長期修繕計画の提案やアドバイスは、管理業者の付加価値サービスとして重要事項説明とは別に行われることが一般的です。重要事項説明はあくまで「管理受託契約」という契約自体の内容を明確にするための法定手続であり、修繕計画のような経営判断に関わる提案業務とは制度上区別して理解する必要があります。

管理業者は、重要事項説明書を作成する際、31条の11項目を過不足なく網羅しているかを確認するチェックリストを整備し、法定事項と付加的な提案事項を明確に区別して説明することが望ましい実務対応です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅管理業法施行規則31条1号〜11号 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 賃貸住宅管理業法施行規則 https://laws.e-gov.go.jp/law/502M60000800083#Mp-At_31 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。