賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問50|家賃・敷金等の分別管理——管理口座の区分と帳簿による判別

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業者が管理受託契約に基づいて受領する家賃、敷金、共益費その他の金銭の分別管理(賃貸住宅管理業法16条・同法施行規則36条)に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答(誤っているもの)はエです。

施行規則36条が求めているのは、①家賃等を管理する口座を管理業者の固有財産の口座と明確に区分すること、②どの管理受託契約に係るお金かが帳簿で直ちに判別できること、の二つです。委託者ごとに口座を分けることまでは求めていません。帳簿で判別できれば、複数の委託者の家賃等を一つの管理口座で管理できます。

アは法16条、イ・ウは施行規則36条、オは16条が引用する2条2項2号のとおりで、正しい記述です。

分別管理の仕組み:

規定内容
法16条家賃・敷金・共益費その他の金銭を、自己の固有財産及び他の管理受託契約に基づく金銭と分別して管理する
規則36条(口座)家賃等を管理する口座を、固有財産を管理する口座と明確に区分する
規則36条(帳簿)どの管理受託契約に係る金銭かが、帳簿(電磁的記録を含む)で直ちに判別できる状態にする
対象2条2項2号の業務(金銭の管理。維持保全と併せて行うもの)で受領する金銭

各選択肢:

  • ア(正): 法16条どおり。分ける相手は「自己の固有財産」と「他の管理受託契約に基づく金銭」の両方。
  • イ(正): 規則36条の口座の区分どおり。
  • ウ(正): 規則36条の帳簿による判別どおり。
  • エ(誤・正答): 規則36条は委託者ごとの別口座を求めていない。他の管理受託契約に基づく金銭との分別は、帳簿で直ちに判別できる状態にすることで行う。
  • オ(正): 16条は対象を「第二条第二項第二号に掲げるものに限る」管理業務としている。

【分別管理の二つの柱——口座の区分と帳簿による判別】

1. 何と何を分けるのか(法16条)

賃貸住宅管理業法16条は、管理業者が管理受託契約に基づく管理業務(2条2項2号の金銭の管理を行う業務に限る)において受領する家賃、敷金、共益費その他の金銭を、「整然と管理する方法として国土交通省令で定める方法により」、①自己の固有財産、②他の管理受託契約に基づく管理業務において受領する金銭、の両方と分別して管理しなければならないと定めています。管理業者が倒産したり、オーナーのお金を自社の運転資金と混ぜてしまったりすると、オーナーや入居者の財産が失われるおそれがあるため、分けて管理することを義務付けています。

2. 省令が定める方法(施行規則36条)

具体的な方法は、次の二つを同時に満たすことです。

  • 口座の区分: 家賃等を管理するための口座を、自己の固有財産を管理するための口座と明確に区分する
  • 帳簿による判別: 家賃等がいずれの管理受託契約に基づく管理業務に係るものであるかが、自己の帳簿(電磁的記録を含む)により直ちに判別できる状態で管理する

つまり、①の固有財産との分別は「口座」で、②の他の管理受託契約に基づく金銭との分別は「帳簿」で行う仕組みです。このため、委託者ごとに別々の口座を開設することまでは求められておらず、複数のオーナーから預かった家賃を一つの管理口座で受け、帳簿でオーナーごとに直ちに判別できるようにする運用も認められます。選択肢エはこの点を誤っています。

3. 対象となる業務(2条2項2号との関係)

16条の分別管理は、家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理を行う業務で受領する金銭が対象です。2条2項2号の業務は「前号に掲げる業務と併せて行うものに限る」とされており、維持保全と併せて金銭の管理を受託している場合がこれに当たります。

4. 実務上の留意点

管理口座と自社の口座の間で資金を一時的にでも流用すると、口座の区分の要件を満たさなくなります。また、帳簿で「直ちに」判別できることが求められているため、入金のたびに、どの管理受託契約(どのオーナー・どの物件)に係る金銭かを記録し、月次の送金額と照合できる状態を保つことが重要です。管理システムを使う場合も、口座の入出金と契約ごとの記録が一致しているかを定期的に確かめる体制を整えておきましょう。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅管理業法16条(分別管理)・2条2項2号(管理業務の定義)/同法施行規則36条(財産の分別管理) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 賃貸住宅管理業法 https://laws.e-gov.go.jp/law/502AC0000000060#Mp-At_16 / 賃貸住宅管理業法施行規則 https://laws.e-gov.go.jp/law/502M60000800083#Mp-At_36 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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