賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 管理実務 問67|高齢者の終身建物賃貸借——認可・死亡時終了・解約の申入れ・同居配偶者等の継続居住

問題

賃管士 | 管理実務 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)が定める終身建物賃貸借に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイです。

高齢者住まい法60条1項は、終身建物賃貸借の賃借人が、療養や老人ホームへの入所などのやむを得ない事情で認可住宅に住み続けることが難しくなったときなどに、解約の申入れをすることができると定めています。この場合、申入れの日から1月を経過すると契約は終了します。「存命中は解約できない」とするイは誤りです。

ア・ウ・エ・オは、52条1項・63条1項・59条のとおりの正しい記述です。

終身建物賃貸借の骨格:

項目条文内容
対象者52条1項60歳以上で、単身か同居者が配偶者・60歳以上の親族である高齢者、又はその高齢者と同居する配偶者
成立52条1項都道府県知事等の認可+公正証書による等書面での契約。賃借人が死亡した時に終了する旨を定められる
事業者からの解約59条老朽等・長期不在などの場合に限り、知事の承認を受けて申入れ。借地借家法28条は適用しない
賃借人からの解約60条やむを得ない事情・親族との同居など→申入れから1月で終了。6月以上先の期日を定めた申入れ→その期日で終了
同居配偶者等63条1項死亡を知った日から1月以内の申出で、事業者は終身建物賃貸借の契約をしなければならない

各選択肢:

  • イ(誤・正答): 60条1項1号により、やむを得ない事情があれば賃借人は解約の申入れができる。
  • ア・ウ(正): 52条1項のとおり。
  • エ(正): 63条1項のとおり。
  • オ(正): 59条1項・2項のとおり。

【終身建物賃貸借の仕組みを条文で押さえる】

1. 借地借家法の特例としての「死亡時終了」(52条1項)

建物の賃貸借では、賃借人が死亡しても契約は当然には終わらず、賃借権は相続されるのが原則です。また借地借家法30条は、同法の建物賃貸借の規定に反する特約で賃借人に不利なものを無効としています。高齢者住まい法52条1項は、終身賃貸事業について都道府県知事(事業者が独立行政法人都市再生機構又は都道府県の場合は国土交通大臣)の認可を受け、かつ公正証書による等書面によって契約するときに限り、「借地借家法第三十条の規定にかかわらず」、賃借人が死亡した時に終了する旨を定めることができるとしています。同条2項により、電磁的記録による契約も書面による契約とみなされます。

2. 対象となる賃借人(52条1項)

対象は、自ら居住するため住宅を必要とする60歳以上の者で、賃借人となる者以外に同居する者がいないか、同居する者が配偶者若しくは60歳以上の親族であるもの、又はその高齢者と同居する配偶者です。

3. 事業者からの解約の制限(59条)

認可事業者が解約の申入れをできるのは、認可住宅の老朽・損傷・一部滅失などにより適切な住宅として維持・回復するのに過分の費用を要するに至ったとき、又は賃借人が長期間居住せず当面居住する見込みがなく適正な管理が困難となったときに限られ、しかも都道府県知事の承認が必要です。59条2項により借地借家法28条(正当事由)は適用されず、要件は同条の特則として定められています。

4. 賃借人からの解約の申入れ(60条)

賃借人は、①療養・老人ホームへの入所などのやむを得ない事情で居住が困難となったとき、②親族と同居するため居住の必要がなくなったとき、③認可事業者が69条の命令に違反したときは、解約の申入れができ、申入れの日から1月を経過すると契約は終了します。④申入れの日から6月以上経過する日を解約の期日とした申入れであれば、事情を問わずその期日の到来で終了します。

5. 賃借人の死亡後の同居者の保護(62条・63条)

賃借人の死亡後も、同居者はそれを知った日から1月を経過する日までの間などは引き続き居住でき(62条1項)、その間は従前と同じ家賃を支払います(同条2項)。同居配偶者等が死亡を知った日から1月を経過する日までの間に申し出れば、認可事業者は終身建物賃貸借の契約をしなければなりません(63条1項)。契約の条件は従前と同一です(同条3項)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 高齢者の居住の安定確保に関する法律52条1項(事業の認可及び借地借家法の特例)・54条1号(終身建物賃貸借の定義)・59条(認可事業者による解約の申入れ)・60条(賃借人による解約の申入れ等)・63条1項(同居配偶者等の継続居住の保護) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 高齢者の居住の安定確保に関する法律 https://laws.e-gov.go.jp/law/413AC0000000026#Mp-At_60(法令API v2で全文取得・条文照合) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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