賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 建築・設備 問36建物管理・建築基準法

問題

賃管士 | 建築・設備 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

建築物の定期調査・定期報告制度に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答(誤っているもの)はエです。

建築基準法12条の定期調査・報告義務に違反した場合、罰則が設けられています。「行政指導にとどまる」とするエは誤りです。定期報告をしない、または虚偽の報告をした者は、100万円以下の罰金の対象です(建築基準法101条1項2号)。

ア・イ・ウ・オは正しい記述です。有資格者による定期調査(ア)、共同住宅等も対象(イ)、外壁タイルの確認(ウ)、頻度の規定(オ)はいずれも正しい内容です。

建築基準法12条の定期調査・報告制度:

項目内容
対象政令で定める特殊建築物(劇場・百貨店・病院等)と、特定行政庁が指定する特定建築物(共同住宅等が指定される場合あり)
報告者建築物の所有者・管理者
調査者一級・二級建築士または建築物調査員資格者証の交付を受けている者(12条1項)
頻度建物用途・規模により異なる(3年に1回・年1回等)
報告先特定行政庁(都道府県知事・市区町村長等)
違反時報告をしない・虚偽報告は100万円以下の罰金(101条1項2号)

エが誤りの理由:

建築基準法101条1項2号は、12条1項・3項の報告をせず、または虚偽の報告をした者を100万円以下の罰金に処すると定めています。「行政指導のみ・罰則なし」という記述は誤りです。

各選択肢:

  • ア(正): 定期調査の有資格者(一級・二級建築士・建築物調査員=12条1項)を正確に記述。
  • イ(正): 共同住宅等も対象に含まれることを正確に記述。
  • ウ(正): 外壁タイルの浮き・ひび割れが調査項目であることを正確に記述。
  • エ(誤・正答): 報告義務違反に罰則あり(行政指導のみでない)。
  • オ(正): 報告頻度が法令で定められていることを正確に記述。

【12条報告の詳細・対象建築物の種類・外壁調査の方法・落下事故と管理責任・賃貸管理業者の義務】

1. 建築基準法12条報告制度の概要

建築基準法12条は、6条1項1号の特殊建築物のうち政令で定めるもの(劇場・映画館・百貨店・ホテル・病院等)と、特定行政庁が指定する特定建築物(共同住宅等)、それらの建築設備・昇降機等について、定期的に専門家が調査・検査し特定行政庁に報告することを義務付けています。

目的:建物の経年劣化・設備の故障等による事故(外壁落下・エレベーター事故・避難設備の不備等)を予防するため、定期的な調査・報告によって安全の確認と早期発見を実現する。

2. 対象建築物の種類(主なもの)

区分対象
政令で定めるもの(12条1項・施行令)劇場・映画館・百貨店・ホテル・旅館・病院等のうち一定規模以上のもの
特定行政庁が指定するもの(12条1項)上記以外の特定建築物。共同住宅を指定している特定行政庁もある(規模要件は特定行政庁ごと)

共同住宅(賃貸マンション・分譲マンション)も、所在地の特定行政庁が指定していれば定期報告の対象になります(イが正しい理由)。

3. 定期調査の内容(主な確認項目)

建築物の定期調査では以下を確認します:

  • 外壁の仕上げ・外装材: タイルの浮き・ひび割れ・欠損(打診調査・目視)
  • 屋根・防水: 防水層の劣化・亀裂・雨漏りの跡
  • 階段・廊下: 手すりの破損・段差・床面の劣化
  • 避難施設(廊下・非常口・避難器具): 障害物・施錠状態・破損
  • 建築設備(換気・排煙・非常用照明等): 動作確認

外壁タイルの浮き・ひび割れは、落下事故(人身事故・車両被害)のリスクがあるため特に重要な調査項目です(ウが正しい)。

4. 外壁調査の方法と技術

外壁タイルの浮き・ひび割れの確認方法:

方法内容特徴
打診調査ハンマー等で叩いて音で判断足場・ゴンドラ必要・高コスト
赤外線サーモグラフィー熱画像で浮きを検出足場不要・広範囲を効率よく確認
ドローン調査ドローンで撮影・映像確認高所・複雑形状にも対応

近年はドローン・赤外線カメラによる非接触調査が普及し、外壁調査コストが低下しています。

5. 外壁落下事故と管理責任

外壁タイルが落下して通行人に被害が生じた場合:

  • 民法717条(土地工作物責任): 建物の設置・保存の瑕疵による損害→所有者が賠償責任
  • 定期報告を怠った場合: 「適切な点検・管理を怠った」として過失責任の根拠になる
  • 賃貸管理会社の責任: 管理委託を受けている場合、適切な点検・報告を怠ったことで損害賠償責任を問われる可能性

管理会社として定期報告の対象建物かどうか確認し、必要な場合は有資格者による定期調査の手配とオーナーへの報告が重要な義務です。

6. 罰則の詳細(エが誤りの理由)

建築基準法101条1項2号:

  • 12条1項・3項の報告をしない、または虚偽の報告をした→100万円以下の罰金

「行政指導のみ・罰則なし」は誤りです。ただし実際には指導→督促→罰則という段階的な対応が多く、即時罰則適用のケースは少ないですが、法的根拠として罰則規定は存在します。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 建築基準法第12条(建築物の定期調査・報告)・第101条第1項第2号(罰則) 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 建築基準法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000201 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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  • 外壁タイル・コンクリートの点検——定期調査・報告制度
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