電験三種 理論 問14:電磁気学(磁気回路)
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14)
電気及び磁気に関する量とその単位記号(これと同じ内容を表す単位記号を 含む。)の組み合わせとして,誤っているのは次のうちどれか。 量 単位記号
- 1電流 C/s
- 2磁気抵抗 1 H
- 3電力量 W・s
- 4磁束 T正答
- 5電界の強さ V/m
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電気および磁気の量と単位記号の正誤問題です。正答は(4)「磁束 T」です。磁束の単位はWb(ウェーバ)であり,T(テスラ)は磁束密度の単位です。選択肢を確認:(1)電流A=C/s(正しい:1C/sが1A),(2)磁気抵抗[1/H](正しい:Rm=l/(μA)でH⁻¹),(3)電力量W·s(正しい:電力×時間=W·s=J),(4)磁束T(誤り:磁束はWbで,TはWb/m²=磁束密度),(5)電界の強さV/m(正しい:E=V/d [V/m])。正答は(4)です。
電気・磁気の量と単位記号の組合せの正誤を確認します。
【主要な電磁気量と単位】
・電流[A=C/s]:1秒間に1Cの電荷が流れる
・電力量[W·s=J]:電力×時間(エネルギーの単位)
・電界の強さ[V/m]:E=V/d
・磁気抵抗[H⁻¹=A/Wb]:Rm=l/(μA)
・磁束[Wb=V·s]:Φ=∫B·dA
・磁束密度[T=Wb/m²]:B=Φ/A
【誤りの選択肢(4)の分析】
「磁束 T(テスラ)」→ 誤り
磁束の単位:Wb(ウェーバ)=V·s
T(テスラ)は磁束密度の単位:T=Wb/m²
B=Φ/A(磁束密度=磁束÷断面積)から単位が異なることが分かります。
正答(4):磁束の正しい単位はWbであり,Tは「磁束密度」の単位です。
電磁気量の単位系は電験三種「理論」の計算問題全般で必要な基礎知識です。
【SI単位系の体系(電磁気関連)】
基本単位:A(電流),m(長さ),kg(質量),s(時間)
組立単位:
・電荷:C=A·s ・電圧:V=W/A=kg·m²/(A·s³)
・磁束:Wb=V·s=kg·m²/(A·s²) ・磁束密度:T=Wb/m²=kg/(A·s²)
・インダクタンス:H=Wb/A=V·s/A ・静電容量:F=C/V=A²·s⁴/(kg·m²)
【次元解析による公式確認】
F=qE:[C]×[V/m]=[C·V/m]=[J/m]=[N] ✓
W=LI²/2:[H]×[A²]=[V·s/A]×[A²]=[V·A·s]=[W·s]=[J] ✓
【電験二種・実務への接続】
電験二種では,次元解析で公式の正誤を確認する手法が有効です。実務では,機器の銘板(定格電圧,定格電流,皮相電力VA,有効電力W,力率,周波数Hz)の単位の正確な理解が,設備の適正な運転管理に不可欠です。
【磁気回路の発展的内容(電験二種レベル)】
①磁気回路のオームの法則:起磁力F=NI [A],磁気抵抗Rm=l/(μ₀μrA) [H⁻¹],磁束Φ=F/Rm [Wb]
②磁気回路の直列・並列合成:直列:Rm_total=ΣRmi,並列:1/Rm_total=Σ(1/Rmi)
③ヒステリシス曲線(B-H特性):残留磁束密度Br,保磁力Hc,鉄損=ヒステリシス損+渦電流損
④電磁力:F=BIl [N](長さlの導体,磁束密度B,電流I),F=μ₀I₁I₂l/(2πd) [N](平行導体間)
【実務での磁気回路知識の応用】
・変圧器設計・保守:鉄心の磁束密度(B=1.5〜1.8 T),励磁電流,鉄損(ヒステリシス+渦電流)の計算
・電動機・発電機の磁気設計:エアギャップ磁束密度,アンペア回数(起磁力)設計
・遮断器のアーク消弧:電磁アーク消弧(磁界でアークをのばして冷却),SF₆消弧
・磁気遮蔽:強磁性体(電磁鋼板)で外部磁界を吸収して内部機器を保護
・誘導加熱(IH):渦電流損を利用したヒーター,表皮効果による加熱深度δ=√(ρ/(πfμ))
電気主任技術者として,変圧器の励磁突入電流(磁気飽和),電動機の磁気騒音など磁気的現象の管理が必須です。
本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。