理論23電磁気学(静電界・コンデンサ)

電験三種 理論 問23:電磁気学(静電界・コンデンサ)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図に示すRLC 回路において,静電容量C[F]のコンデンサが電圧V[V]に充 電されている。この状態でスイッチS を閉じて,それから時間が十分に経過して コンデンサの端子電圧が最終的に零となった。この間に抵抗R[ ]で消費された 電気エネルギーW[J]を表す式として,正しいものを次のうちから一つ選べ。

  • 12 1 2 C V
  • 22 1 2 L V
  • 32 1 2 L V
  • 42 1 2 V R
  • 52 1 2 C V正答
正答:52 1 2 C V

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

RLC回路でコンデンサをV[V]に充電した状態からスイッチを閉じ,最終的にコンデンサ電圧がゼロになるまでに抵抗R [Ω]で消費された電気エネルギーW [J]を求めます。エネルギー保存則を使います。初期の静電エネルギー:W₀=CV²/2 [J](コンデンサに蓄えられたエネルギー)。最終状態(コンデンサ電圧=0):静電エネルギー=0。消費エネルギーは全て抵抗Rで消費(インダクタンスLも存在するが最終状態でのエネルギー=0)。よってW=CV²/2 [J]。選択肢の式でCV²/2に対応するものが正答で,(5)は(1/2)CV²です。正答は(5)です。

標準試験対策の基準レベル

RLC回路のエネルギー消費計算(過渡現象)です。

【エネルギー保存則の適用】

初期状態(スイッチS開):コンデンサC [F]が電圧V [V]に充電

初期エネルギー:WC0=CV²/2 [J],インダクタL:WL0=0(電流=0)

最終状態(十分時間経過後):

コンデンサ端子電圧=0→WC∞=0,インダクタ電流=0→WL∞=0

エネルギー収支:WC0=WC∞+WL∞+WR(抵抗での消費)

CV²/2=0+0+WR

WR=CV²/2 [J]

【選択肢の確認】

(5)(1/2)CV²:正答(WR=CV²/2)

(1)(1/2)CV²:同一?→選択肢の表記を確認

(2)(1/2)LV²:Lは電流²に依存→Vで表すのは不適切(誤り)

(3)(1/2)LV²:同上(誤り)

(4)(1/2)V²/R:次元確認:V²/Rは電力[W]→時間がないため誤り

正答は(5)WR=CV²/2 [J]

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

RLC回路のエネルギー解析は電験三種「理論」の過渡現象の重要論点です。

【RLC回路の振動条件とエネルギー】

R<2√(L/C):減衰振動(アンダーダンプ)→コンデンサとインダクタでエネルギーをやり取りしながらRで消費

R=2√(L/C):臨界制動(クリティカルダンプ)→最速で定常値に収束

R>2√(L/C):過制動(オーバーダンプ)→振動なし

いずれの場合も最終的に全エネルギーWR=CV²/2 [J]が抵抗で消費される(初期エネルギー=最終消費エネルギー)

【コンデンサとインダクタのエネルギー式】

コンデンサ:W=CV²/2=Q²/(2C)=QV/2

インダクタ:W=LI²/2

【電験二種・実務への接続】

電験二種では,RLC過渡現象のラプラス変換解法,電力系統への開閉サージ解析(進相コンデンサ投入時の突入電流),変圧器突入電流計算が出題されます。実務では,電力用コンデンサの開閉時のエネルギー(異常電圧・電流),UPSのバッテリー放電時間計算(W=CV²/2に相当するエネルギー収支),電気設備の耐サージ電圧設計(JIS C 61000-4-5)に応用されます。

【静電界・コンデンサの発展的内容(電験二種レベル)】

①ガウスの法則(積分形):∮E·dA=Q_enc/ε₀。球状・柱状の対称性を利用した電界計算。

②グリーン関数法・鏡像法:接地平面に近傍の点電荷の電界→等価鏡像電荷で計算。

③誘電体境界条件:法線成分D₁n=D₂n(無表面電荷),接線成分E₁t=E₂t。

④コンデンサの誘電損失:複素誘電率ε=ε'-jε'',誘電正接tanδ=ε''/ε',誘電損失P=ωε₀ε''E²V。

【実務での静電気・コンデンサ知識の応用】

・電力ケーブルの絶縁設計:同軸ケーブルの電界分布(E=V/(r×ln(b/a))),最大電界は内導体表面

・電力用コンデンサの保守:絶縁抵抗測定,tanδ試験(誘電損失測定),過電圧耐量,高調波過電流

・静電気障害対策:半導体製造設備のESD対策(接地,除電器),帯電防止材料の選定

・コロナ放電管理:送電線のコロナ臨界電圧,コロナ損,無線障害(RI)の抑制設計

・GIS(ガス絶縁開閉装置):SF₆ガスの高絶縁性(空気の2.5倍の絶縁耐力)を利用した超高圧設備

これらの実務知識は静電界の基礎の深い理解から生まれます。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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