理論24電磁気学(磁気回路)

電験三種 理論 問24:電磁気学(磁気回路)

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図1 のように,無限に長い直線状導体A に直流電流 1 A I [ ]が流れているとき, この導体からa[m]離れた点P での磁界の大きさは 1 A/m H [ ]であった。一方,図2 のように半径a[m]の一巻きの円形コイルB に直流電流 2 A I [ ]が流れているとき, この円の中心点O での磁界の大きさは 2 A/m H [ ]であった。 1 2 H H であるときの 1I と 2I の関係を表す式として正しいものを,次のうちから一つ選べ。

  • 12 1 2 I I
  • 21 2 2 I I
  • 32 1 2 I I
  • 42 1 I I
  • 51 2 I I 2 A I [ ] 1 A I [ ]正答
正答:51 2 I I 2 A I [ ] 1 A I [ ]

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

無限長直線電流から距離aの点の磁界H₁と,半径aの円形コイルの中心の磁界H₂が等しい条件からI₁とI₂の関係を求めます。無限長直線電流:H₁=I₁/(2πa) [A/m]。半径aの1巻き円形コイルの中心:H₂=I₂/(2a) [A/m]。H₁=H₂の条件:I₁/(2πa)=I₂/(2a) → I₁/π=I₂ → I₁=πI₂。よってI₁=πI₂の関係があります。選択肢から I₁=πI₂に対応するのは(5)です。正答は(5)です。

標準試験対策の基準レベル

直線電流と円形電流の磁界の等値条件からI₁とI₂の関係を求めます。

【磁界の公式】

無限長直線電流I₁(距離a離れた点P):

H₁=I₁/(2πa) [A/m](アンペールの法則:∮H·dl=I → H×2πa=I)

半径aの1巻き円形コイル(電流I₂,中心点O):

H₂=I₂/(2a) [A/m](円形電流の中心磁界)

【H₁=H₂の条件】

I₁/(2πa)=I₂/(2a)

I₁/π=I₂

I₁=πI₂ ···正答

→ 選択肢を確認:I₁=πI₂に対応する選択肢は(5)です

【確認】

π≒3.14なので,同じ磁界を作るには直線電流の方がπ倍の電流が必要(直線は全周に対してπ分の1の角度成分しか点Pに寄与しない)。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

直線電流と円形電流の磁界計算は電験三種「理論」の静磁界の核心論点です。

【アンペールの法則と対称性】

アンペールの法則:∮H·dl=I_enc

・無限長直線電流:円対称→H=I/(2πr)

・ソレノイド(単位長あたりn巻):直線対称→H=nI

・トロイダルコイル(N巻,半径r):H=NI/(2πr)

【ビオ・サバールの法則から円形電流の磁界を導出】

半径aの円形電流Iの中心磁界:

H=∫dH=∫(I×dl/(4πa²))=I×(2πa)/(4πa²)=I/(2a)

【電験二種・実務への接続】

電験二種では,有限長直線電流の磁界(端点を含む積分),矩形ループの自己インダクタンス計算(ビオ・サバール積分),磁気遮蔽効果の計算が出題されます。実務では,変電所の母線配置設計(平行母線間の電磁力),大電流機器(電弧炉,電気分解槽)の磁界分布と作業員被ばく評価(IEC 62233準拠)に応用されます。

【磁気回路の発展的内容(電験二種レベル)】

①磁気回路のオームの法則:起磁力F=NI [A],磁気抵抗Rm=l/(μ₀μrA) [H⁻¹],磁束Φ=F/Rm [Wb]

②磁気回路の直列・並列合成:直列:Rm_total=ΣRmi,並列:1/Rm_total=Σ(1/Rmi)

③ヒステリシス曲線(B-H特性):残留磁束密度Br,保磁力Hc,鉄損=ヒステリシス損+渦電流損

④電磁力:F=BIl [N](長さlの導体,磁束密度B,電流I),F=μ₀I₁I₂l/(2πd) [N](平行導体間)

【実務での磁気回路知識の応用】

・変圧器設計・保守:鉄心の磁束密度(B=1.5〜1.8 T),励磁電流,鉄損(ヒステリシス+渦電流)の計算

・電動機・発電機の磁気設計:エアギャップ磁束密度,アンペア回数(起磁力)設計

・遮断器のアーク消弧:電磁アーク消弧(磁界でアークをのばして冷却),SF₆消弧

・磁気遮蔽:強磁性体(電磁鋼板)で外部磁界を吸収して内部機器を保護

・誘導加熱(IH):渦電流損を利用したヒーター,表皮効果による加熱深度δ=√(ρ/(πfμ))

電気主任技術者として,変圧器の励磁突入電流(磁気飽和),電動機の磁気騒音など磁気的現象の管理が必須です。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

関連論点

頻出度A

理論の他の問題

1
交流回路
2
電磁気・回路理論
3
電磁気・回路理論
4
電磁気・回路理論
5
交流回路
6
電磁誘導・インダクタンス
理論の一覧

分野別に解いて、電験三種に合格

4科目の電気技術者試験センター公表過去問(出典明記)。各問に根拠(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)と独自AI解説(3レベル)付き・閲覧無料。