理論25電磁誘導・インダクタンス

電験三種 理論 問25:電磁誘導・インダクタンス

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のように,環状鉄心に二つのコイルが巻かれている。コイル1 の巻数はN であり,その自己インダクタンスはL [H]である。コイル2 の巻数はn であり, その自己インダクタンスは9L [H]である。巻数n の値を表す式として,正しいも のを次のうちから一つ選べ。

  • 19 N
  • 23 N
  • 33N正答
  • 49N
  • 581N
正答:33N

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

環状鉄心に巻かれた二つのコイルの関係問題です。コイル1:巻数N,自己インダクタンスL [H]。コイル2:巻数n,自己インダクタンス9L [H]。インダクタンスはL∝N²(同じ鉄心なのでRmが共通)。L₁∝N²,L₂∝n²。L₂/L₁=9L/L=9=(n/N)² → n/N=3 → n=3N。正答は(3)3Nです。

標準試験対策の基準レベル

環状鉄心の磁気回路でのインダクタンスと巻数の関係問題です。

【インダクタンスと巻数の関係】

L=N²/Rm [H](Rm:磁気回路の磁気抵抗)

同一の環状鉄心(Rmが同じ)なので:

L₁=N²/Rm,L₂=n²/Rm

【比率から巻数を決定】

L₂/L₁=(n²/Rm)/(N²/Rm)=n²/N²=9L/L=9

n²/N²=9

n/N=3(巻数は正の値なので)

n=3N → 選択肢(3)

【確認】

コイル2のインダクタンス:(3N)²/Rm=9N²/Rm=9L ✓

誤り選択肢:

(1)N/9:n²/N²=1/81 ≠ 9(誤り)

(2)N/3:n²/N²=1/9 ≠ 9(誤り)

(4)9N:n²/N²=81 ≠ 9(誤り)

(5)81N:n²/N²=6561 ≠ 9(誤り)

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

インダクタンスと巻数の二乗則は変圧器・インダクタ設計の基礎です。

【インダクタンスの定義と磁気回路】

L=NΦ/I=N²/Rm [H](Rm=l/(μ₀μrA))

巻数Nを2倍→L=4倍(N²に比例),3倍→9倍

【変圧器の巻数比と電圧・電流変換】

理想変圧器:N₁/N₂=V₁/V₂=I₂/I₁

インダクタンス比:L₁/L₂=(N₁/N₂)²=a²(aは変圧比)

本問ではa=1/3(コイル1からコイル2へのインダクタンス比=9=3²)

【相互インダクタンス(密結合時)】

M=k√(L₁L₂)(kは結合係数)

密結合(k≒1)の場合:M≒√(L×9L)=3L

誘導起電力:e₂=−M(dI₁/dt)

【電験二種・実務への接続】

電験二種では,変圧器のT型等価回路(励磁インダクタンス,漏れインダクタンス),巻数比による電圧・電流・インピーダンス変換,鉄損・銅損の計算,変圧器の効率が出題されます。実務では,受変電設備の変圧器タップ選定(電圧調整),変圧器の並行運転条件(巻数比,インピーダンス電圧の整合),老朽変圧器の絶縁診断が電気主任技術者の重要業務です。

【電磁誘導の発展的内容(電験二種レベル)】

①ファラデーの電磁誘導の法則:e=-dΦ/dt=-N(dΦ/dt) [V](N巻の場合は鎖交磁束数λ=NΦで)

②ノイマンの公式(相互インダクタンス):M₁₂=M₂₁=M [H](相互インダクタンスの対称性)

③渦電流損:Pe=k₂×f²×B²×d² [W/kg](f:周波数,B:磁束密度,d:板厚)→積層鉄心で低減

④表皮効果:高周波電流は導体表面に集中。表皮深さδ=√(2ρ/(ωμ)),周波数が高いほどδが小さい

【実務での電磁誘導知識の応用】

・変圧器の変圧比と誘導起電力:e₁/e₂=N₁/N₂(理想変圧器)

・発電機の誘導起電力:E=4.44fNΦmax(正弦波の場合の実効値)

・渦電流ブレーキ:導体板に磁界を与えると渦電流→制動力(鉄道ブレーキ,計器の制動)

・インダクタの系統への影響:電力ケーブルの充電電流(コンデンサ特性),送電線のフェランチ効果

・変流器(CT)の飽和:大電流時の鉄心磁気飽和による2次電流誤差→系統事故時の誤動作防止設計

ファラデーの法則の深い理解は電力変換器(インバータ,コンバータ),変圧器,発電機の動作原理の根幹です。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度下期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

関連論点

頻出度A

理論の他の問題

1
交流回路
2
電磁気・回路理論
3
電磁気・回路理論
4
電磁気・回路理論
5
交流回路
6
電磁誘導・インダクタンス
理論の一覧

分野別に解いて、電験三種に合格

4科目の電気技術者試験センター公表過去問(出典明記)。各問に根拠(電気事業法・電気工事士法・電気工事業法・電気用品安全法・電気設備技術基準)と独自AI解説(3レベル)付き・閲覧無料。