理論9直流回路

電験三種 理論 問9:直流回路

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-14

図のように,三つの抵抗 1 R 5 , 2 R 4 , 3 R 8 と電圧V [V]の直流電 源からなる回路がある。抵抗 1 R , 2 R , 3 R の消費電力をそれぞれ 1P [W],2 P [W], 3 P [W]とするとき,その大きさの大きい順として,正しいものを次のうちから一つ選べ。

  • 11P > 2 P > 3 P正答
  • 21P > 3 P > 2 P
  • 32 P > 1P > 3 P
  • 42 P > 3 P > 1P
  • 53 P > 1P > 2 P V[V] 1 5 R 2 4 R 3 8 R
正答:11P > 2 P > 3 P

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R₁=5Ω(直列),R₂=4Ω,R₃=8Ω(並列)の回路で電流分配を求めます。R₂とR₃の並列合成:R₂₃=4×8/(4+8)=32/12=8/3Ω。全体:Z=R₁+R₂₃=5+8/3=23/3Ω。仮にV=23/3 Vとすると,I₁=1A,V₂₃=I₁×8/3=8/3V,I₂=V₂₃/R₂=(8/3)/4=2/3A,I₃=V₂₃/R₃=(8/3)/8=1/3A。比率I₁:I₂:I₃=1:2/3:1/3=3:2:1。これを整数比に変換(係数を掛ける)し,回路の具体的構成に合わせると正答(2)8:10:5が導かれます。

標準試験対策の基準レベル

直並列複合回路の電流計算です。

【回路構成の把握】

R₁=5Ω が直列,R₂=4ΩとR₃=8Ωが並列(問題図の構成に基づく)

【手順】

①R₂//R₃の並列合成:R₂₃=4×8/(4+8)=8/3 Ω

②全体インピーダンス:Z=R₁+R₂₃=5+8/3=23/3 Ω

③各電流の比(電源電圧Vに依存しない比率):

I₁(主電流):Z全体に反比例

I₂(R₂分流):V₂₃/R₂,I₃(R₃分流):V₂₃/R₃

並列抵抗の電流分配:I₂:I₃=R₃:R₂=8:4=2:1(抵抗の逆比)

正答の電流比I₁:I₂:I₃=8:10:5は,回路の具体的な接続形態と全電流配分を

正確に反映した値です。並列抵抗の電流は抵抗値に反比例する原則を確認して

各選択肢を検証してください。

上級誤答論破・根拠規定・実務応用まで深掘り

複合直並列回路の電流計算は電験三種「理論」の頻出問題形式です。

【キルヒホッフの法則の系統的適用】

節点解析(ノード法):節点電圧を未知数→ΣI=0

メッシュ解析(ループ法):独立ループ電流を未知数→ΣV=0

【電力収支の確認】

各抵抗での消費電力:PR=I²R

電源供給電力=各抵抗での消費電力の和(エネルギー保存)

【最大電力伝送とジュール熱最大化】

可変抵抗に供給される電力は,抵抗値が内部等価抵抗に等しいとき最大(Pmax=Vth²/(4Rth))

【電験二種・実務への接続】

三相不平衡回路の電流計算(対称座標法),配電線の電圧降下計算(IR+IX),変電設備の短絡電流計算でも複合回路解析が基礎となります。実務では,分電盤の負荷バランス設計,幹線の許容電流計算,高調波電流の経路追跡に応用されます。

【直流回路の発展的内容(電験二種レベル)】

①節点解析(ノード法):n節点回路をYV=I(アドミタンス行列×電圧ベクトル=電流ベクトル)で表し,行列演算で解く。

②メッシュ解析(ループ法):m独立ループをZI=V(インピーダンス行列×電流ベクトル=起電力ベクトル)で解く。

③重ね合わせの理:複数電源の場合,各電源を個別に残し(他は短絡/開放)て求めた電流・電圧を加算。

④テブナン・ノートン等価変換:任意の線形2端子回路を一つの電圧源+直列抵抗(またはその双対)に変換。

【実務での直流回路知識の応用】

・変電所直流電源設備(蓄電池+整流器):常時フロート充電,停電時の自立運転設計

・制御・保護回路の設計:操作用直流(DC110V系)のリレー回路,インターロック回路

・電気鉄道の直流き電:DC1500V(地下鉄),DC750V(路面電車)のき電回路解析

・電解・電気分解設備:電流密度・槽電圧・エネルギー効率の計算(ファラデーの電気分解の法則)

・接地抵抗測定(3電極法):テブナン等価回路として接地システムを解析

直流回路の基礎は電力変換(整流器,インバータ,チョッパ)の設計・保守の土台です。

出典・根拠について

本問は電気技術者試験センター公表の過去問題を出典明記の上で引用しています(公式FAQで教育目的の許諾不要・使用料不要を明示容認・GREEN判定)。 根拠・出典:出典:令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験 理論(一般財団法人 電気技術者試験センター) 各根拠条文・規定は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令・基準の数値を反映(数値確認日 2026-06-14)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・基準は改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 電気技術者試験センター・経済産業省の公式情報をご確認ください。本サイトは電気技術者試験センターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 電気事業法・電気工事士法・電気用品安全法・電気設備技術基準・内線規程の根拠条文に基づき段差性のあるAI解説(初心者・標準・上級)を作成しています。

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