問題
マンション管理組合の修繕積立金口座(定期預金)に対して発生した利息について、税務上の取り扱いとして最も適切なものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
銀行に預けたお金の利息からは、銀行が税金を差し引いて(源泉徴収して)から入金します。管理組合は税法上「法人」とみなされるため、差し引かれるのは所得税15%と復興特別所得税0.315%の合計15.315%です。個人の預金で差し引かれる住民税(利子割)は、個人だけが対象なので管理組合にはかかりません。選択肢エが正確に述べており、正答はエです。
所得税法4条は「人格のない社団等は、法人とみなして、この法律…の規定を適用する」と定めており、管理組合が支払を受ける預金利息には、内国法人に係る所得税として利子等の金額の15%(所得税法175条)と、その所得税額の2.1%の復興特別所得税(東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法28条)、合計15.315%が源泉徴収されます。個人の場合に差し引かれる道府県民税の利子割は、利子等の支払を受ける「個人」が納税義務者(地方税法24条1項)なので、管理組合にはかかりません。選択肢アは「課税されない」としており誤りです(源泉徴収されます)。選択肢イは「源泉徴収されることなく全額が入金される」としており誤りです。選択肢ウについて、人格のない社団等の収益事業以外から生じた所得には法人税を課さない(法人税法6条)ため、収益事業に属しない預金利息は法人税の申告対象になりません。
管理組合の預金利息に関する会計・税務の処理フローを整理します。入金時の仕訳:「普通預金(借方)○○円(税引後受取額)+源泉徴収税(借方)△△円/受取利息(貸方)□□円(税引前総額)」。税引前総額から源泉徴収税を差し引いた金額が実際の入金額です。なお、法人税法68条1項は、内国法人が支払を受ける利子等に課された所得税額を法人税額から控除できるとしていますが、同条2項により、人格のない社団等が支払を受ける利子等で収益事業以外の事業又はこれに属する資産から生ずるものに課された所得税額には、この控除は適用されません。つまり修繕積立金の預金利息のように収益事業に属しない利息については、源泉徴収された15.315%で課税が終わり、法人税の申告で取り戻すことはできません。預金利息の処理を正確に帳簿記入することは、財務諸表の正確性を確保するうえで重要です。個人の預金では所得税・復興特別所得税に加えて道府県民税の利子割も差し引かれますが、管理組合(人格のない社団等)の預金は所得税・復興特別所得税の15.315%だけ、という違いを押さえておきましょう。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理業協会公表の出題範囲(管理業務主任者試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 マンション管理業協会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。マンション管理適正化法・区分所有法・標準管理委託契約書・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

