建築・設備30給排水衛生設備

マン管 建築・設備 問30:給排水衛生設備

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11

マンションの排水方式(合流式・分流式)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  • 建物内排水の合流式は、汚水(便所排水)・雑排水(洗面・浴室・台所排水)を同一の配管系統で排水するものであり、配管数が少なくなる分工事費が低減できる。正答
  • 建物内排水の分流式は、汚水と雑排水を分離して別系統で排水するものであり、設備費用は増えるが臭気の問題が解消され、汚水トラップは不要になる。
  • 公共下水道の合流式と分流式は、建物内排水の合流式・分流式と同じ定義・基準で区分けされており、公共下水道が分流式の場合は建物内も分流式にしなければならない。
  • 雑排水を汚水から分離する分流方式は特定地域のみに適用が認められており、一般の都市部では合流方式のみが採用されている。
正答:建物内排水の合流式は、汚水(便所排水)・雑排水(洗面・浴室・台所排水)を同一の配管系統で排水するものであり、配管数が少なくなる分工事費が低減できる。

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排水の合流式は汚水も雑排水も同じ配管に流す方法で、配管本数が少ない分コストを下げられます。アが正しい記述です。分流式はトラップが不要になるわけではありません(イが誤り)。公共下水道の合流・分流と建物内の合流・分流は定義が少し違います(ウが誤り)。分流方式は特定地域だけでなく全国に普及しています(エが誤り)。

標準試験対策の基準レベル

アが正答です。建物内排水の合流式は汚水(大便・小便)と雑排水(洗面・浴槽・台所)を1系統の排水管でまとめて処理する方式です。配管数・接続箇所が少なくなるため設備費・工事費を低減できます。一方、汚水の臭気が雑排水配管にも影響する可能性があります。イは誤りです。分流式は汚水と雑排水を別系統で排水しますが、汚水のトラップが不要になるわけではありません。汚水(便所)は便器自体にトラップ機能がある場合もありますが、排水管系のトラップ・臭気対策は分流でも必要です。ウは誤りです。公共下水道の合流式は「汚水と雨水を同一管で流す」もので、建物内の合流式(汚水と雑排水の合流)とは意味が異なります。公共下水道が分流式(汚水と雨水を分離)の場合、建物からの排水は汚水管と雨水管に分けて接続する必要がありますが、建物内の汚水・雑排水をどう扱うかは別の問題です。エは誤りで、排水の分流方式(雑排水分離再利用等)は全国各地で採用可能であり、一部自治体では雑排水の中水利用(トイレ洗浄水への再利用)を奨励しています。

上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

排水方式の選択は建物・都市インフラの両レベルで重要な設計判断です。建物内排水の分流式は汚水・雑排水の処理経路を分離することで、①雑排水の中水利用(トイレ洗浄水・散水への再利用)、②排水処理の効率化、③臭気問題の分離が図れます。中水利用設備(雑排水再利用システム)は省エネ・節水の観点から大規模マンションで採用事例が増えており、雨水利用・排水再利用の設計は建築物環境衛生・省エネ基準の観点から今後さらに重要になります。公共下水道との関係では、合流式下水道(雨水と汚水を同一管:大雨時に処理能力を超えると未処理水が公共水域に放流される問題がある)から分流式下水道(汚水管と雨水管を分離:下水処理場の負担軽減・公共水域の水質保全)への切り替えが全国で進行中です。分流式下水道への切り替え工事に伴い、既存マンションの建物外の排水接続管(汚水・雨水の分離接続)の工事が必要になる場合があります。この工事の費用負担(公共工事・管理組合工事・専有部分工事の区分)は管理組合が明確にしておく必要があります。また、維持管理の観点では、分流式にするとトラップ付き雨水桝の管理も追加されます。管理組合は排水設備の竣工図面(汚水・雑排水・雨水の系統図)を保管し、修繕・改修時の根拠資料として活用します。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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