マン管 建築・設備 問72:維持保全・点検
(令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-11)
マンションの防犯設備(オートロック・監視カメラ等)の管理・運用に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- アマンションに設置された監視カメラ(防犯カメラ)は共用部分の安全確保を目的とする設備であり、撮影した映像データの保管期間・閲覧・提供の手続きを管理規約または使用細則に定めることが適切である。
- イオートロック設備の維持管理(定期点検・修繕・更新)費用は、オートロックが共用部分の設備である限り管理費(または修繕積立金)から支出し、区分所有者の個人負担とすることはできない。正答
- ウ監視カメラの映像データは個人情報保護法上の「個人情報」に該当する場合があり、管理組合は個人情報の適正な取扱い(目的外使用の禁止・保管期間の設定・漏えい防止等)に留意する必要がある。
- エ防犯設備(オートロック・監視カメラ)の新設は共用部分の変更(一部共用部分の変更を含む)に該当する場合があり、管理組合集会の特別決議(区分所有者および議決権の各4分の3以上の賛成)を要することがある。
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防犯カメラ(監視カメラ)の映像は個人情報に当たる可能性があり、適切な管理ルールが必要です(ウが正しい)。カメラの新設には特別決議が必要な場合があります(エが正しい)。映像データの取扱いルールを規約等で定めることも正しい(アが正しい)。イが不適切な記述で、共用部分の設備費用は通常管理費・修繕積立金から支出しますが、「区分所有者の個人負担とすることはできない」という断定は誤りです。管理組合の決議によっては費用分担を変更できる場合があります。
イが最も不適切です。オートロック設備の費用については、共用部分の設備として「管理費または修繕積立金から支出することが通常」ですが、「区分所有者の個人負担とすることは絶対にできない」という断定は正確ではありません。例えば、管理規約の改定・総会決議によって特定の区分所有者のアクセス範囲に係る費用等の分担方法を変更できる場合があります(区分所有法17条の変更決議・管理規約の変更決議等)。実務上も修繕積立金の不足から借入・一時金徴収を行うケースがあり、費用負担の方法は組合の決議によります。アは正しい記述で、防犯カメラの映像データ取扱いルールを管理規約・使用細則で定めることは個人情報保護・プライバシー保護の観点から適切です。ウは正しい記述で、防犯カメラ映像は特定の個人を識別できる場合(人の顔・車のナンバー等)は個人情報保護法上の個人情報に該当し、管理組合(個人情報取扱事業者または同等の取扱いが求められる場合)は目的外使用禁止・適切な保管期間設定・漏えい防止措置が必要です。エは正しい記述で、防犯設備の新設が「共用部分の変更」(形状または効用の著しい変更)に該当する場合は区分所有法17条により特別決議(4分の3以上の賛成)が必要になります。ただし「軽微な変更」(形状・効用の著しくない変更)は普通決議で可能な場合もあります。
マンションの防犯設備管理は居住安全・個人情報保護・費用負担という三つの観点が交差する複合テーマです。防犯設備の主要種類:①オートロック(エントランスドア・駐車場出入口等の電磁錠・自動ロック)、②防犯カメラ(監視カメラ:エントランス・駐車場・共用廊下・エレベーター内・ゴミ置き場等)、③インターフォン(来訪者確認・住戸間通話)、④防犯センサー・照明(人感センサー付き照明等)。個人情報保護法の観点:防犯カメラ映像が個人情報(特定の個人を識別できる映像・顔・ナンバー等)に該当する場合、管理組合は「個人情報取扱事業者」に準じた適正管理が求められます(①利用目的の明示:防犯・安全確保目的等を掲示・告知、②保管期間の設定:一般的に2週間〜1ヶ月、③目的外利用・第三者提供の禁止:警察への任意提供を除く、④漏えい・滅失防止:デジタル録画装置の施錠管理・アクセス権限管理、⑤開示請求への対応手続き)。設備の費用負担の法的根拠:新設は区分所有法17条の「共用部分の変更」として集会決議が必要。軽微変更は普通決議(区分所有者および議決権の各過半数)、著しい変更は特別決議(各4分の3以上)が原則。修繕・更新は管理組合が管理費または修繕積立金から支出するのが原則で、費用分担方法の変更は管理規約の改正(特別決議)または総会決議(通常決議)によります。防犯性能の評価・向上:防犯優良マンションの認定(CPマーク:官民合同会議・警察庁等)や長期修繕計画での防犯設備更新サイクル(10〜15年を目安)の明示が推奨されています。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:出典:マンション管理センター公表の出題範囲(マンション管理士試験)を参照した合格ナビ独自作成 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-11)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は公益財団法人 マンション管理センター・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはセンターと一切関係ありません。
執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / マンション管理適正化法・区分所有法・建替え円滑化法・標準管理規約・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。