問題
不動産取得税の納期に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
不動産取得税の納期は全国一律ではなく、各都道府県が条例で定めています(ウ正答)。固定資産税のように全国統一の4期制ではありません。納税通知書が届く時期も都道府県によってまちまちで、取得から数ヶ月後に届くこともあります。取得後30日以内という法定期限はなく(イ誤り)、通知書に記載された納期限までに納付します。
地方税法には不動産取得税の納期を全国一律に定めた規定はなく(法律が定めるのは、納税通知書を納期限の10日前までに交付すること:73条の17第2項)、賦課徴収に関する事項は各都道府県の条例で定めます(地方税法3条1項)。したがって納期は条例と納税通知書により定まり、都道府県によって異なる場合があります(ウ正答)。アの「全国一律4回払い」は固定資産税の納期(4月・7月・12月・2月)と混同した記述であり誤りです。イの「取得から30日以内の一括納付」という法定期限は存在せず、誤りです。エについては、通知書が3ヶ月以内に届くという保証はなく、実際には取得後6ヶ月以上経過して届くことも珍しくありません(エ誤り)。実務上、不動産取得税の納税通知書はいつ届くか予測しにくいため、購入者に対して「後日通知書が届く」旨を重要事項説明時に説明することが仲介業者の実務慣行となっています。
不動産取得税の納期は条例委任されており、各都道府県が独自に設定できます。例えば東京都では、納税通知書に記載の納期限(通知書受領後一定期間)が設けられています。納期が複数回(分割払い)の場合と一括払いの場合があり、都道府県によって異なります。固定資産税との比較として、固定資産税は地方税法362条1項で「4月・7月・12月・2月中において条例で定める」とされており(特別の事情がある場合は異なる納期も可:同項ただし書)、不動産取得税よりも統一性が高い設計です。納税通知書送達の遅延問題として、都道府県の課税実務では登記完了後に登記所から通知が届く仕組みが整備されているものの、実際の課税通知発送まで時間を要する場合があります。宅建試験では「納期は条例で定める」という点さえ覚えていれば正答できますが、不動産鑑定士・税理士試験ではより詳細な手続規定の理解が求められます。
条文で確認できる手続上のルールを整理します。不動産取得税は、不動産の取得に対し、その不動産が所在する道府県(東京都を含む)が取得者に課する税で(地方税法73条の2第1項)、徴収は普通徴収の方法(納税通知書を交付して徴収する方法)によらなければなりません(73条の17第1項)。取得者が自ら税額を計算して申告・納付する申告納付の税ではありません。納税通知書は、遅くとも納期限前10日までに納税者に交付しなければならないと定められていますが(同条2項)、取得の日から何日以内に通知する、あるいは納付するといった期限は法律にありません。免税点も押さえておきましょう。現行の規定(2026年4月1日施行の改正後)では、課税標準となるべき額が、土地の取得は16万円、家屋の建築による取得は1戸66万円、その他の家屋の取得は1戸34万円に満たない場合は課税できません(73条の15の2第1項)。土地を取得した日から1年以内に隣接する土地を取得した場合などは、前後の取得を1つの取得とみなして免税点を判定します(同条2項)。「納期は全国一律」「申告納付」「取得後30日以内に納付」は、固定資産税や他の税目と混同させるひっかけです。
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。根拠・出典:出典:不動産適正取引推進機構(RETIO)公表の出題範囲(宅地建物取引士試験)を参照した合格ナビ独自作成各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映しています(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般財団法人 不動産適正取引推進機構(RETIO)・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトはRETIOと一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。宅地建物取引業法・改正民法・借地借家法・建築基準法・都市計画法・盛土規制法(R5)・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

