問題
賃貸住宅管理業法第19条の標識の掲示義務に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答はアです。
業法第19条は、賃貸住宅管理業者がその営業所又は事務所ごとに公衆の見やすい場所に標識を掲示することを義務付けています。主たる事務所・従たる事務所のいずれも掲示が必要です。アが正しい記述です。
イは誤りです。標識の様式は施行規則第39条が定める別記様式第十二号によらなければならず、任意の様式は認められません。
ウは誤りです。標識には登録番号を含む一定の事項の記載が必要です。
エは誤りです。「営業所又は事務所ごとに」掲示する義務なので、従たる営業所・事務所にも掲示が必要です。
オは誤りです。標識掲示義務違反には業法上の罰則(第44条の標識掲示等に関する違反として30万円以下の罰金)が設けられています。
標識掲示義務(業法第19条)の概要:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 根拠条文 | 業法第19条・施行規則第39条 |
| 掲示義務者 | 賃貸住宅管理業者(登録事業者) |
| 掲示場所 | 営業所又は事務所ごと(主たる・従たるとも)の公衆の見やすい場所 |
| 様式 | 別記様式第十二号(任意不可) |
| 記載事項 | 登録番号・登録年月日・登録の有効期間・商号等・主たる営業所又は事務所の所在地 |
| 違反の場合 | 業法第44条第5号(30万円以下の罰金)の対象 |
各選択肢の解説:
- ア(正): 第19条のとおり。主たる・従たる事務所のいずれにも掲示義務があります。正答です。
- イ(誤): 第19条は「国土交通省令で定める様式の標識」と定め、施行規則第39条は別記様式第十二号によるとしています。任意様式は認められません。
- ウ(誤): 標識(別記様式第十二号)には登録番号が記載事項として含まれます。国交省の「標識の掲示に関する取扱い」も、登録番号・登録年月日・登録の有効期間・商号等・主たる営業所又は事務所の所在地を挙げています。
- エ(誤): 第19条は「その営業所又は事務所ごとに」掲示することを求めています。主たる営業所・事務所だけでは足りず、従たる営業所・事務所にも掲示が必要です。
- オ(誤): 業法第44条は標識掲示違反(第19条)・帳簿違反(第18条)・従業者証明書違反(第17条)等を30万円以下の罰金に処する旨を規定しています(第44条第5号〜第6号等)。行政指導だけでなく刑事罰があります。
【標識掲示義務の制度的意義・宅建業法との比較・様式の詳細・掲示場所の解釈・違反効果・賃管士の実務管理】
標識掲示制度の目的:
賃貸住宅管理業法の標識掲示(第19条)は次の目的を持ちます:
1. 消費者(オーナー・入居者)の業者識別: 正規の登録業者かどうかを確認可能にする
2. 登録制度の透明性確保: 登録番号の表示により国交省の登録データベースとの照合を可能にする
3. 市場の信頼性向上: 未登録業者との差別化・信頼性の可視化
宅地建物取引業法(宅建業法)の標識(第50条)も同様の目的を持ち、事務所等のほか案内所等の業務を行う場所への掲示義務が規定されています。管理業法は「営業所又は事務所ごと」とだけ定めている点が違います。
標識(別記様式第十二号)の記載事項:
| 記載事項 | 内容 |
|---|---|
| 登録番号 | 国土交通大臣の登録番号 |
| 登録年月日 | 登録を受けた年月日 |
| 登録の有効期間 | 5年の有効期間 |
| 商号、名称又は氏名 | 法人の商号・名称、個人の氏名 |
| 主たる営業所又は事務所の所在地 | 所在地 |
(国土交通省「賃貸住宅管理業者による標識の掲示に関する取扱い」が挙げる事項)
掲示場所の解釈(「公衆の見やすい場所」):
「公衆の見やすい場所」の解釈は:
- 営業所・事務所の入口・受付付近など、来訪者が自然に目に入る位置
- 内部のデスク引き出しに保管しているだけでは不可(公衆の「見やすい」を満たさない)
- 国交省はウェブサイト上での掲示も推奨していますが、ウェブサイトに掲示したことで第19条の掲示義務を果たしたことにはならないとしています(営業所等での掲示が必要)
違反効果の詳細(第44条):
業法第44条は、第17条(従業者証明書・第5号)・第18条(帳簿・第6号)・第19条(標識・第5号)等の規定に違反した場合に30万円以下の罰金を科しています。
標識掲示違反の具体的な事例:
- 標識を掲示していない(未掲示)
- 登録番号が異なる・古い番号のまま
- 様式が所定のものでない(任意デザイン)
- 一部の営業所・事務所にしか掲示していない
これらの違反は第23条(登録の取消し)の「業法違反」としても問題になりえます。
宅建業法との標識掲示義務の比較:
| 比較 | 宅建業法 第50条 | 管理業法 第19条 |
|---|---|---|
| 掲示対象 | 事務所等及び省令で定める業務を行う場所(案内所等)ごと | 営業所又は事務所ごと |
| 様式 | 省令で定める様式 | 別記様式第十二号(施行規則第39条) |
| 記載事項 | 省令の様式による | 登録番号・登録年月日・有効期間・商号等・主たる営業所等の所在地 |
| 違反罰則 | 宅建業法の罰則規定による | 30万円以下の罰金(管理業法第44条第5号) |
賃管士の実務管理チェックリスト(標識関連):
1. 全ての営業所・事務所に所定様式の標識が掲示されているか(来訪者目線での確認)
2. 登録番号・登録年月日・有効期間が最新のものか(更新後は新しい内容を反映)
3. 商号や主たる営業所の所在地を変更した場合に標識を更新したか
4. 様式が別記様式第十二号に準拠しているか(外部デザイン会社への発注時に注意)
5. 年次チェック(業法遵守の確認記録として標識掲示状況を記録保管)
- 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第19条e-Govで原文を読む
- 宅地建物取引業法第50条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第19条・第44条第5号・施行規則第39条(別記様式第十二号)・国土交通省「賃貸住宅管理業者による標識の掲示に関する取扱い」 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 法令検索 / 国土交通省 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

