賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問104賃貸住宅管理業法(業者義務)

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法第18条の帳簿の備付・保存義務に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

キーボード:1〜5で選択・Enterで次へ

タップするとすぐ答え合わせ

答え合わせ

正解は ウ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)

解説

正答(誤っているもの)はウです。

業法第18条の帳簿については、施行規則第38条第2項により電子計算機のファイル等への記録(紙面に表示できるもの)で帳簿への記載に代えることが認められています。「紙での備付けのみ」という記述が誤りです。

ア(営業所又は事務所ごとに備付け・委託者ごとに記載)・エ(委託者の氏名・名称が記載事項に含まれる)は正しい記述です。

イは正しい記述です。帳簿は各事業年度の末日をもって閉鎖し、閉鎖後5年間保存します(施行規則第38条第3項)。

オは正しい記述です。帳簿の備付け違反には業法第44条第6号の罰則があります(30万円以下の罰金)。

帳簿の備付・保存義務(業法第18条・施行規則第38条):

項目内容
義務者賃貸住宅管理業者(登録事業者)
備付け単位営業所又は事務所ごとに備え付け、委託者ごとに管理受託契約について記載
保存期間各事業年度の末日をもって閉鎖し、閉鎖後5年間(第38条第3項)
電磁的記録認められる(第38条第2項)
違反罰則業法第44条第6号(30万円以下の罰金)

施行規則第38条第1項の記載事項:

1. 管理受託契約を締結した委託者の商号、名称又は氏名

2. 管理受託契約を締結した年月日

3. 契約の対象となる賃貸住宅

4. 受託した管理業務の内容

5. 報酬の額

6. 管理受託契約における特約その他参考となる事項

各選択肢の解説:

  • ア(正): 第18条は「その営業所又は事務所ごとに、その業務に関する帳簿を備え付け、委託者ごとに管理受託契約について契約年月日その他の国土交通省令で定める事項を記載し、これを保存しなければならない」と規定しています。正しい記述です。
  • イ(正): 施行規則第38条第3項は、帳簿を各事業年度の末日をもって閉鎖し、閉鎖後5年間保存しなければならないとしています。正しい記述です。
  • ウ(誤・正答): 施行規則第38条第2項により、帳簿の記載事項を電子計算機に備えられたファイル等に記録し、必要に応じ営業所等で明確に紙面に表示できるときは、その記録をもって帳簿への記載に代えることができます。「紙のみ」という記述が誤りです。
  • エ(正): 施行規則第38条第1項第1号の記載事項は「管理受託契約を締結した委託者の商号、名称又は氏名」です。正しい記述です。
  • オ(正): 業法第44条第6号が、帳簿を備え付けない等の違反に対して30万円以下の罰金を規定しています。正しい記述です。

【帳簿制度の意義・電磁的記録への移行・宅建業法との比較・記載事項の詳細・保存期間の根拠・実務での管理システム】

帳簿制度の意義と目的:

賃貸住宅管理業法の帳簿(第18条)は以下の目的を果たします:

1. 事業の透明性確保: 管理受託契約の内容・実績を記録し、国交省の立入検査(第26条)で確認可能にする

2. 委託者(オーナー)への説明能力の維持: 定期報告(第20条)の基礎データとして帳簿が機能する

3. 紛争解決のための証拠: 後日のトラブル時に契約内容・管理実績の証拠として機能

電磁的記録による帳簿(施行規則第38条第2項):

施行規則第38条第2項により、紙帳簿に代えて、ファイル等に記録し必要に応じ紙面に表示できる形での備付けが認められています。これは以下の実務的なニーズに合っています:

  • 管理システム(プロパティマネジメントシステム・PMシステム)での一元管理
  • クラウドでの保管(災害等によるデータ消失リスク分散)
  • 多拠点管理の効率化
  • ペーパーレス化・コスト削減

電磁的記録で帳簿を備える場合の留意事項:

  • 改ざんの防止措置(アクセス制限・版管理)
  • 可読性の確保(バックアップ・ファイル形式の維持)
  • 国交省の立入検査時に出力・提示できること

保存期間(閉鎖後5年間)の根拠:

施行規則第38条第3項は、帳簿を各事業年度の末日をもって閉鎖し、閉鎖後5年間保存することを求めています。保存期間は「契約終了後」ではなく「事業年度末の閉鎖後」から数える点に注意してください。

保存期間中は:

  • 立入検査(第26条)への対応
  • 委託者・第三者からの開示請求への対応
  • 訴訟・紛争時の証拠として利用

宅建業法(第49条)との帳簿義務の比較:

比較宅建業法(第49条)管理業法(第18条)
備付け単位事務所ごと営業所又は事務所ごと(委託者ごとに記載)
主な記載事項取引の年月日・物件・報酬額等(省令で定める事項)委託者・契約年月日・対象住宅・業務内容・報酬額・特約等(施行規則第38条第1項)
保存期間省令で定める期間事業年度末に閉鎖し閉鎖後5年(同条第3項)
電磁的記録省令の定めによる認められる(同条第2項)
違反罰則宅建業法の罰則規定による30万円以下の罰金(第44条第6号)

実務での帳簿管理システム(PMシステム)の活用:

賃管士が所属する管理会社では、「プロパティマネジメントシステム(PMシステム)」と呼ばれる不動産管理専用ソフトウェアが広く利用されています。これらのシステムは業法第18条の帳簿要件を満たすよう設計されており:

  • 管理受託契約の登録・更新
  • 賃料収入・敷金管理の記録
  • 定期報告(第20条)の自動生成
  • 帳簿データの長期保管・バックアップ

これらのシステムを適切に運用することで、帳簿の備付け・保存義務(第18条)と定期報告(第20条)の義務を効率的に履行できます。

帳簿と定期報告(第20条)との連動:

帳簿(第18条)のデータは定期報告(第20条。管理受託契約を締結した日から1年を超えない期間ごと及び契約期間満了後遅滞なく=施行規則第40条)の基礎データとして活用できます。定期報告の報告事項(報告の対象期間・管理業務の実施状況・入居者からの苦情の発生状況及び対応状況)と帳簿を一元管理すると実務効率が高まります。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第18条・第44条第6号・施行規則第38条 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 法令検索 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

この問題の関連トピック

  • 帳簿の備付・保存義務——業法18条・保存期間5年
  • 頻出度B

関連する問題

ページの先頭へ