賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問112|管理受託契約の成立時書面——業法14条・記載事項

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法第14条の管理受託契約の成立時書面に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答(誤っているもの)はイです。

管理受託契約の成立時書面(業法第14条)と重要事項説明書(第13条)は別々の書面であり、記載事項も目的も異なります。「全く同一の内容でなければならない」という記述が誤りです。

重説書面は「契約前の判断材料の提供」を目的とし、成立時書面は「契約成立後の合意内容の確認・証拠化」を目的とします。記載事項には重複する部分もありますが、別々に作成する義務があります。

ア(遅滞なく交付義務)・ウ(求めがなくても義務)・エ(電磁的方法OK・承諾要)・オ(業務内容・報酬が記載事項)はいずれも正しい記述です。

管理受託契約の成立時書面(第14条)と重説書面(第13条)の比較:

比較項目重説書面(第13条)成立時書面(第14条)
交付時期契約締結前契約成立後、遅滞なく
目的委託者の判断材料合意内容の確認・証拠化
記載事項根拠施行規則第31条(11号)第14条第1項各号・施行規則第35条
同一内容義務なし(別々の書面)同様に別々
施行規則の省略規定なしなし
電磁的方法承諾を得て可(第13条第2項)承諾を得て可(第14条第2項で準用)

各選択肢の解説:

  • ア(正): 第14条第1項のとおり、遅滞なく交付義務。正しい記述です。
  • イ(誤・正答): 重説書面(事前)と成立時書面(事後)は別目的・別書面。「全く同一内容」である義務はありません。正答です。
  • ウ(正): 成立時書面の交付は委託者の求めを要件としない義務です。正しい記述です。
  • エ(正): 第14条第2項が第13条第2項(委託者の承諾を得た電磁的方法による提供)を準用しています(法律の制定時からある規定。承諾の手続は施行令第2条)。正しい記述です。
  • オ(正): 報酬の額は第14条第1項第4号「報酬に関する事項」に含まれ(施行規則第35条第1項)、管理業務の内容は施行規則第35条第2項第2号の記載事項です。正しい記述です。

【成立時書面の記載事項の詳細・重説書面との実質的な差異・契約書兼用の可否・電磁的方法の実務・書面管理の重要性】

第14条第1項・施行規則第35条の成立時書面の記載事項:

根拠記載事項
法第1号管理業務の対象となる賃貸住宅
法第2号管理業務の実施方法
法第3号契約期間に関する事項
法第4号報酬に関する事項(報酬の額並びにその支払の時期及び方法を含む=規則第35条第1項)
法第5号契約の更新又は解除に関する定めがあるときは、その内容
規則第35条第2項第1号賃貸住宅管理業者の商号、名称又は氏名並びに登録年月日及び登録番号
同第2号管理業務の内容
同第3号管理業務の一部の再委託に関する定めがあるときは、その内容
同第4号責任及び免責に関する定めがあるときは、その内容
同第5号委託者への報告(第20条)に関する事項
同第6号入居者に対する管理業務の内容・実施方法の周知に関する事項

重説書面(施行規則第31条)には「報酬に含まれていない管理業務に関する費用であって、賃貸住宅管理業者が通常必要とするもの」(第5号)など成立時書面にない事項もあり、記載事項は一致しません。

重説書面と成立時書面の関係(実務での書面管理):

実務では重説書面と成立時書面(契約書)を別々に作成することが標準です。管理受託契約書に第14条第1項・施行規則第35条の記載事項を全て盛り込んだ場合、その「契約書」を成立時書面として扱う運用がとられています。

ただし重説書面は「説明用文書」であり、契約書(成立時書面)とは別の位置づけです。契約書と重説書面を一体にして「この書面が重説書面兼契約書」とする実務は避けることが推奨されています(重説は事前・成立時書面は事後という時系列の意味が失われる)。

成立時書面を省略できない理由:

成立時書面(第14条)について、施行規則に「同一条件の更新なら省略できる」という規定はありません(重説の側にもありません。施行規則第32条は電磁的方法に関する規定です)。成立時書面は「契約の証拠書類」としての機能を持つため、内容を変える更新では変更後の合意内容を書面で残すことが重要です。

実務では「更新合意書」を作成し、変更事項を記載して交付することが一般的です。

電磁的方法での成立時書面提供の実務:

承諾取得→電磁的提供の手順(重説と同様):

1. 委託者から書面または電磁的方法による承諾を取得

2. PDF等の電磁的記録で成立時書面を作成

3. メール・クラウドポータル等で提供

4. 提供の確認(開封確認・ダウンロード記録等)

この電子化によりペーパーレス・リモート管理が可能となり、遠方に居住するオーナーへの対応が改善されます。

書面管理の重要性(賃管士の実務):

成立時書面は管理受託関係の「根幹書類」であり、紛争時の証拠として機能します。保管方法:

  • 原本(または電磁的記録の確実なバックアップ)を保存
  • 更新のたびに版管理
  • 委託者が保有する書面との照合可能な状態を維持
この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第14条・施行規則第35条 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 法令検索 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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