賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問128|罰則体系の総合整理——拘禁刑・罰金・過料の区分

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

賃貸住宅管理業法の罰則体系に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はアです。

帳簿を備え付けなかった場合(第18条違反)の罰則は業法第44条第6号の「30万円以下の罰金」、特定賃貸借契約の締結前の書面の交付義務(第30条)違反の罰則は業法第43条の「50万円以下の罰金」です。帳簿違反のほうが軽く設定されています。アが正しい記述です。

ウは誤りです。業法第46条に20万円以下の過料(廃業等の届出義務違反)があります。

イは誤りです。第30条違反は第43条(50万円以下の罰金)で、第13条(管理受託契約の重要事項説明)違反には罰則がありません。無登録営業(第41条)とは違います。

エは誤りです。秘密保持義務違反の罰則は第44条第7号の30万円以下の罰金で、拘禁刑はありません。

業法の罰則体系(第41条〜第46条)まとめ:

違反の種類条文罰則
無登録営業・不正の手段による登録・名義貸し第41条1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科
賃貸住宅管理業者の業務停止命令(第23条第1項)違反・故意の不告知又は不実告知(第29条第1号)・特定転貸事業者等の業務停止命令(第34条)違反第42条6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科
特定賃貸借契約の締結前書面(第30条)・締結時書面(第31条)違反第43条50万円以下の罰金
変更届出(第7条)・業務管理者(第12条)・管理受託契約の締結時書面(第14条)・証明書(第17条)・帳簿(第18条)・標識(第19条)・秘密保持(第21条)・業務改善命令(第22条)・報告検査(第26条)・誇大広告(第28条)・書類閲覧(第32条)・指示(第33条)・報告検査(第36条)の違反第44条30万円以下の罰金
両罰規定(第44条第7号を除く)第45条法人・人に各本条の罰金刑
廃業等の届出(第9条)違反第46条20万円以下の過料

管理受託契約の重要事項説明(第13条)違反そのものには罰則がなく、監督処分の対象です。

各選択肢の解説:

  • ウ(誤): 第46条に20万円以下の過料規定があります。
  • イ(誤): 第30条違反は第43条(50万円以下の罰金)、第13条違反は罰則なし。無登録営業(第41条)とは別です。
  • ア(正): 帳簿違反は30万円以下の罰金(第44条第6号)、第30条違反は50万円以下の罰金(第43条)。正答です。
  • エ(誤): 秘密保持義務違反は30万円以下の罰金(第44条第7号)。拘禁刑はありません。
  • オ(誤): 業法自体に第46条の過料規定があるので前提が誤りです。過料は行政手続法ではなく各法律が定めるものです。

【罰則体系の構造分析・重大違反と軽微違反・拘禁刑と罰金の選択と併科・両罰規定・過料】

業法罰則体系の段階:

最重段階(第41条): 1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科

  • 第3条第1項違反の無登録営業(第1号)
  • 不正の手段による登録(第2号)
  • 第11条違反の名義貸し(第3号)

重段階(第42条): 6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科

  • 第23条第1項の命令(賃貸住宅管理業者の業務停止命令)違反(第1号)
  • 第29条第1号違反の故意の不告知・不実告知(第2号)
  • 第34条第1項・第2項の命令(特定転貸事業者等の業務停止命令等)違反(第3号)

中間段階(第43条): 50万円以下の罰金

  • 特定賃貸借契約の締結前の書面(第30条第1項)・締結時の書面(第31条第1項)の不交付・記載事項を欠く書面・虚偽記載等

軽微段階(第44条): 30万円以下の罰金

  • 変更届出(第7条)、業務管理者の不選任・欠けた場合の契約締結(第12条)
  • 管理受託契約の締結時書面(第14条)
  • 証明書・標識(第17条・第19条)、帳簿(第18条)、秘密漏えい(第21条)
  • 業務改善命令(第22条)違反、報告・検査の拒否等(第26条・第36条)
  • 誇大広告(第28条)、書類閲覧(第32条)、指示(第33条)違反

過料段階(第46条): 20万円以下の過料(行政上の秩序罰)

  • 廃業等の届出(第9条第1項)をしない・虚偽の届出

拘禁刑と罰金の「選択」と「併科」:

第41条・第42条は「拘禁刑若しくは罰金に処し、又はこれを併科する」と規定しており、拘禁刑と罰金を併せて科すこともできます。第43条・第44条は罰金のみです。

両罰規定(第45条)の適用範囲:

第45条は「法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者」が、その法人又は人の業務に関し第41条から第44条まで(同条第7号を除く)の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して各本条の罰金刑を科すと定めています。法人の代表者自身の違反も対象で、法人に科される罰金は各本条の罰金刑です。秘密漏えい(第44条第7号)は両罰規定の対象から除かれています。

重説の罰則の非対称性:

特定賃貸借契約(サブリース)の書面交付義務違反(第30条・第31条)には第43条の罰則がある一方、管理受託契約の重要事項説明(第13条)違反には罰則がなく、締結時書面(第14条)違反だけが第44条第4号の対象です。サブリースをめぐるトラブルへの対応として、特定賃貸借契約側に重い規制が置かれていると整理できます。

業法改正と罰則の見直し:

刑法等の改正により、「懲役」は令和7年6月1日から「拘禁刑」に一本化されました。業法の罰則も現行条文では「拘禁刑」と表記されています(e-Gov で第41条・第42条を確認)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第41条〜第46条 確認日: 2026-09-30(e-Gov 本文で第41条〜第46条を照合) 出典: e-Gov 法令検索 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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