問題
賃貸住宅管理業法の業者義務・監督・罰則に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
えらぶと、この端末に記録します(登録はいりません)
解説
正答(誤っているもの)はエです。
業務停止命令に違反した場合は、第42条第1号の刑事罰(6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科)の対象となり、第23条第1項第3号の登録取消しの対象にもなりえます。しかし第23条は取り消すことが「できる」という規定で、「当然に登録取消が発動される」自動的な連動はありません。「当然に」という記述が誤りです。
ア(無登録営業→第41条第1号の罰則)・イ(1年以内の業務停止)・ウ(業務管理者の欠員→監督処分の可能性)・オ(審査請求可能)はいずれも正しい記述です。
業法の監督・罰則の関連性(横断整理):
| 違反行為 | 行政的対応 | 刑事的対応 |
|---|---|---|
| 無登録営業(管理戸数200戸以上・登録なし) | 指導・告発(無登録業者には第23条の処分はできない) | 1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金、又は併科(第41条第1号) |
| 業務管理者を選任しない/全員欠けた間に管理受託契約を締結 | 業務改善命令(第22条)・業務停止・登録取消(第23条) | 30万円以下の罰金(第44条第2号・第3号) |
| 賃貸住宅管理業者の業務停止命令(第23条第1項)違反 | 登録取消(第23条第1項第3号・別途の手続) | 6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科(第42条第1号) |
| 特定転貸事業者の業務停止命令(第34条)違反 | — | 同上(第42条第3号) |
| 管理受託契約の重要事項説明(第13条)違反 | 業務改善命令・業務停止等 | 罰則なし |
| 特定賃貸借契約の書面(第30条・第31条)違反 | 指示(第33条)・業務停止(第34条) | 50万円以下の罰金(第43条) |
各選択肢の解説:
- ア(正): 第3条第1項・施行規則第3条(200戸)・第41条第1号のとおり。正しい記述です。
- イ(正): 第23条第1項は「一年以内の期間を定めてその業務の全部若しくは一部の停止を命ずることができる」と定めています。正しい記述です。
- ウ(正): 業務管理者の選任義務違反等は第23条第1項第3号(法令違反)に当たり、業務改善命令(第22条)・業務停止・登録取消の対象となりえます。正しい記述です。
- エ(誤・正答): 業務停止命令違反→登録取消の「当然の連動」はありません。登録取消は第23条の「できる」規定で、聴聞を経て行われます。
- オ(正): 行政不服審査法により審査請求が可能です。正しい記述です。
【業法の監督体系の全体俯瞰・各処分の関係・「当然に」と「できる」の区別・エスカレーション例】
業法の監督・処分体系の全体俯瞰:
```
違反行為の発生
↓
報告徴収・立入検査(第26条 管理業者/第36条 特定転貸事業者等)
↓
業務改善命令(第22条)
↓(従わない・法令違反)
業務停止命令(第23条第1項・1年以内)
↓(命令違反・取消事由に該当)
登録取消(第23条第1項・第2項・聴聞手続き経由)→公告(第25条)・抹消(第24条)
↓(並行して)
刑事告発(第41条〜第44条)
↓(取消後)
取消しの日から5年は欠格(第6条第1項第3号)
```
各段階は独立した手続であり、前の処分が自動的に次の処分を引き起こすわけではありません(「当然に」という連動はない)。
「当然に」と「できる」の区別(重要な試験論点):
賃管士試験では「A→Bが当然に生じる」か「A→Bの可能性がある」かの区別が重要です。
法律上「当然に」効果が生じる例:
- 登録の有効期間(5年)の経過→更新を受けなければ登録は効力を失う(第3条第2項)
- 廃業等の届出事由の発生→登録は効力を失う(第9条第2項)
処分として「できる」とされている例(処分するかどうかは大臣の判断):
- 欠格事由の後発的発生・不正登録・法令又は命令違反→登録取消し又は業務停止(第23条第1項)
- 業務不開始・休止→登録取消し(第23条第2項)
- 業務改善命令(第22条)
業法違反のエスカレーション例(説明用のシナリオ):
1. 重要事項説明を複数件省略している事実が立入検査(第26条)で判明
2. 国交省が「業務改善命令」を発令(第22条:重説体制の改善を命令)
3. A社が改善せずに違反を継続
4. 国交省が「業務停止命令」を発令(第23条第1項:例えば6か月の業務停止)
5. A社が業務停止命令に違反して業務を継続
6. 刑事告発(第42条第1号:6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金、又は併科)
7. 聴聞手続きを経て「登録取消し」(第23条第1項第3号)
8. 取消しの日前30日以内にA社の役員であった者は、取消しの日から5年は欠格(第6条第1項第3号括弧書)
各ステップは独立した手続きを経て進行します。
実務での業法リスク管理(賃管士の役割):
1. 事前予防: 重説・帳簿・分別管理等の義務を確実に実施し、違反の発生自体を防止
2. 早期発見: 内部の違反リスクを早期に発見・上位職への報告
3. 是正対応: 業務改善命令を受けた場合の速やかな改善計画の立案・実施
4. 業務停止時の委託者保護: 業務停止命令時の委託者への通知・引継ぎ先の紹介
5. 不服申立の検討: 処分が不当と考えられる場合の審査請求・取消訴訟の検討(弁護士連携)
- 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律e-Govで原文を読む
- 行政不服審査法e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第3条・第12条・第22条・第23条・第41条・第42条・第44条・施行規則第3条・行政不服審査法 確認日: 2026-09-30(e-Gov 本文で第22条・第23条・第41条〜第44条を照合) 出典: e-Gov 法令検索 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。
執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

