賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問58|管理受託契約

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

管理受託契約(委任・準委任契約)の解除に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は オ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はオです。

民法第651条第1項は「委任は、各当事者がいつでもその解除をすることができる。」と定めており、管理受託契約が委任・準委任の性質を持つ以上、この規定が及びます。

アは誤りです(不利な時期の解除でも解除自体は有効で、第2項により損害賠償義務が生じ得るにとどまります)。イは誤りです(第2項ただし書きは「やむを得ない事由があったときは、この限りでない」としています)。ウは誤りです(第1項は「各当事者」と定め、委任者からも解除できます)。エは誤りです(相手方の承諾は要件とされていません)。

民法第651条の構造:

項内容
第1項委任は、各当事者がいつでも解除できる
第2項本文第1項の規定により解除をした者は、次の場合には相手方の損害を賠償しなければならない:①相手方に不利な時期に委任を解除したとき、②委任者が受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く)をも目的とする委任を解除したとき
第2項ただし書きただし、やむを得ない事由があったときは、この限りでない

各選択肢の整理:

  • ア(誤): 不利な時期の解除でも解除の効力自体は生じる。生じるのは損害賠償義務。
  • イ(誤): やむを得ない事由があれば損害賠償義務を免れる(第2項ただし書き)。
  • ウ(誤): 第1項の解除権は「各当事者」に認められ、委任者・受任者いずれからも可能。
  • エ(誤): 一方的な意思表示で足り、相手方の承諾は不要。
  • オ(正): 第1項のとおり。

【委任の任意解除権とその制限】

民法第651条第1項は、委任契約が当事者間の高度な信頼関係を基礎とする契約であることから、各当事者にいつでも一方的に解除できる権利(任意解除権)を認めています。これは、信頼関係が失われた状態で委任関係を強制的に継続させることが当事者双方にとって不利益であるという考え方に基づきます。

第2項の損害賠償義務の性質:

第2項は、任意解除権を認めつつ、①相手方に不利な時期に解除した場合、②委任者が受任者の利益(専ら報酬を得ることによるものを除く)をも目的とする委任を解除した場合には、相手方の損害を賠償しなければならないと定めています。この賠償義務は、解除そのものを無効にするものではなく、解除権の行使に伴う損害の填補を求めるものです。すなわち、第2項の場合に当たっても解除自体は効力を生じ、その上で損害賠償義務が別途発生するという構造です。

ただし書き(やむを得ない事由):

第2項ただし書きは「やむを得ない事由があったときは、この限りでない。」と定め、たとえ不利な時期の解除や受任者の利益を目的とする委任の解除であっても、やむを得ない事由があれば損害賠償義務を負わないとしています。

管理受託契約への適用:

管理受託契約は業法上の様々な義務(重説・書面交付・分別管理等)を伴いますが、契約の法的性質としては委任又は準委任にあたるため、民法第651条の任意解除権の規律を受けます。委託者(オーナー)・管理業者のいずれからも、いつでも解除することができ、その結果として損害賠償義務が生じるかどうかは第2項の要件(不利な時期か、受任者の利益を目的とする委任か、やむを得ない事由があるか)によって個別に判断されます。

確認日: 2026-09-30。出典: 民法第651条(e-Gov 法令API v2)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 民法第651条第1項・第2項(e-Gov 現行) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。