賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問92|両罰規定の当てはめ——業法45条で法人に科される罰金刑の額と対象外の違反

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

法人の従業者等が、その法人の業務に関して次の違反行為をした場合に、両罰規定(業法第45条)により法人に科される刑に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエです。

第45条は、法人の代表者や従業者が法人の業務に関して第41条〜第44条(第44条第7号を除く)の違反をしたとき、行為者を罰するほか、法人にも「各本条の罰金刑」を科すと定めます。不実告知(第29条第1号)の罰則は第42条第2号で、その罰金刑は50万円以下なので、法人にも50万円以下の罰金刑が科されます(エ正)。

アは誤りで、法人の罰金は第41条の100万円以下です。イは誤りで、第44条第7号は両罰規定から除かれています。ウは誤りで、第42条の罰金は50万円以下です。オは誤りで、第43条も「第41条から第44条まで」に含まれ、法人に50万円以下の罰金刑が科されます。

第45条の読み方:

要素条文意味
行為者法人の代表者、法人若しくは人の代理人・使用人その他の従業者代表者も含む
対象の違反第41条から第44条まで(第44条第7号を除く)秘密を漏らす行為だけが除かれる
法人への刑各本条の罰金刑行為者の条文の罰金額がそのまま法人の上限。拘禁刑は科されない

違反ごとの法人の罰金の上限:

違反条文法人の罰金
無登録営業第41条第1号100万円以下
不実告知・故意の不告知第42条第2号50万円以下
業務停止命令違反第42条第3号50万円以下
第30条・第31条の書面の不交付等第43条50万円以下
秘密を漏らす行為第44条第7号対象外

各選択肢の整理:

  • ア(誤): 第45条に独自の額はなく、第41条の100万円以下です。
  • イ(誤): 第44条第7号は除かれています。
  • ウ(誤): 第42条第3号の罰金は50万円以下で、法人も同じです。
  • エ(正): 第42条第2号・第45条どおりです。
  • オ(誤): 第43条は両罰規定の対象で、法人は50万円以下の罰金です。

【「各本条の罰金刑」の当てはめ・法人には罰金刑だけ・第44条第7号の除外】

条文の文言:

第45条は「法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、第四十一条から前条まで(同条第七号を除く。)の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して各本条の罰金刑を科する。」と定めます。

「各本条の罰金刑」の当てはめ:

法人に科される罰金の上限は、行為者が違反した条文(各本条)が定める罰金額です。第45条自体は金額を定めていません。

  • 無登録営業(第41条第1号): 行為者は1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金(併科あり)。法人は100万円以下の罰金
  • 不実告知・故意の不告知(第42条第2号): 行為者は6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金(併科あり)。法人は50万円以下の罰金
  • 業務停止命令違反(第42条第3号): 同じく法人は50万円以下の罰金
  • 第30条・第31条の書面の不交付等(第43条): 法人は50万円以下の罰金
  • 誇大広告(第44条第10号)・指示違反(第44条第12号)など: 法人は30万円以下の罰金

法人に拘禁刑が科されない:

第45条が法人に科すのは「罰金刑」だけです。行為者本人には拘禁刑が定められている違反(第41条・第42条)でも、法人に対しては罰金刑しか科されません。その罰金の上限は行為者の条文によって決まるので、業務停止命令違反(第42条第3号)なら50万円以下で、第44条の30万円以下ではありません(ウは誤り)。

第44条第7号(秘密を漏らす行為)の除外:

第44条第7号は「第二十一条第一項又は第二項の規定に違反して、秘密を漏らしたとき」です。第45条は括弧書きで「同条第七号を除く」としているので、従業者が秘密を漏らした場合、従業者本人は第44条第7号で30万円以下の罰金の対象になりますが、法人は両罰規定で処罰されません。

第43条も対象:

第45条の範囲は「第四十一条から前条まで」なので、第43条(第30条第1項・第31条第1項の書面を交付しない、記載事項を欠く・虚偽の書面を交付する等)も含まれます。従業者が特定賃貸借契約の締結前の書面を交付しなかった場合、法人にも第43条の50万円以下の罰金刑が科されます(オは誤り)。なお、行為者には法人の代表者も含まれます。

確認日: 2026-09-30。出典: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第29条・第41条〜第45条(e-Gov 法令API v2)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第29条・第41条・第42条・第44条・第45条 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2・法令ID 502AC0000000060) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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