問題
法人の従業者等が、その法人の業務に関して次の違反行為をした場合に、両罰規定(業法第45条)により法人に科される刑に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。
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答え合わせ
- ア
- イ
- ウ
- エ
- オ
自信の3択
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解説
正答はエです。
第45条は、法人の代表者や従業者が法人の業務に関して第41条〜第44条(第44条第7号を除く)の違反をしたとき、行為者を罰するほか、法人にも「各本条の罰金刑」を科すと定めます。不実告知(第29条第1号)の罰則は第42条第2号で、その罰金刑は50万円以下なので、法人にも50万円以下の罰金刑が科されます(エ正)。
アは誤りで、法人の罰金は第41条の100万円以下です。イは誤りで、第44条第7号は両罰規定から除かれています。ウは誤りで、第42条の罰金は50万円以下です。オは誤りで、第43条も「第41条から第44条まで」に含まれ、法人に50万円以下の罰金刑が科されます。
第45条の読み方:
| 要素 | 条文 | 意味 |
|---|---|---|
| 行為者 | 法人の代表者、法人若しくは人の代理人・使用人その他の従業者 | 代表者も含む |
| 対象の違反 | 第41条から第44条まで(第44条第7号を除く) | 秘密を漏らす行為だけが除かれる |
| 法人への刑 | 各本条の罰金刑 | 行為者の条文の罰金額がそのまま法人の上限。拘禁刑は科されない |
違反ごとの法人の罰金の上限:
| 違反 | 条文 | 法人の罰金 |
|---|---|---|
| 無登録営業 | 第41条第1号 | 100万円以下 |
| 不実告知・故意の不告知 | 第42条第2号 | 50万円以下 |
| 業務停止命令違反 | 第42条第3号 | 50万円以下 |
| 第30条・第31条の書面の不交付等 | 第43条 | 50万円以下 |
| 秘密を漏らす行為 | 第44条第7号 | 対象外 |
各選択肢の整理:
- ア(誤): 第45条に独自の額はなく、第41条の100万円以下です。
- イ(誤): 第44条第7号は除かれています。
- ウ(誤): 第42条第3号の罰金は50万円以下で、法人も同じです。
- エ(正): 第42条第2号・第45条どおりです。
- オ(誤): 第43条は両罰規定の対象で、法人は50万円以下の罰金です。
【「各本条の罰金刑」の当てはめ・法人には罰金刑だけ・第44条第7号の除外】
条文の文言:
第45条は「法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、第四十一条から前条まで(同条第七号を除く。)の違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対して各本条の罰金刑を科する。」と定めます。
「各本条の罰金刑」の当てはめ:
法人に科される罰金の上限は、行為者が違反した条文(各本条)が定める罰金額です。第45条自体は金額を定めていません。
- 無登録営業(第41条第1号): 行為者は1年以下の拘禁刑若しくは100万円以下の罰金(併科あり)。法人は100万円以下の罰金
- 不実告知・故意の不告知(第42条第2号): 行為者は6月以下の拘禁刑若しくは50万円以下の罰金(併科あり)。法人は50万円以下の罰金
- 業務停止命令違反(第42条第3号): 同じく法人は50万円以下の罰金
- 第30条・第31条の書面の不交付等(第43条): 法人は50万円以下の罰金
- 誇大広告(第44条第10号)・指示違反(第44条第12号)など: 法人は30万円以下の罰金
法人に拘禁刑が科されない:
第45条が法人に科すのは「罰金刑」だけです。行為者本人には拘禁刑が定められている違反(第41条・第42条)でも、法人に対しては罰金刑しか科されません。その罰金の上限は行為者の条文によって決まるので、業務停止命令違反(第42条第3号)なら50万円以下で、第44条の30万円以下ではありません(ウは誤り)。
第44条第7号(秘密を漏らす行為)の除外:
第44条第7号は「第二十一条第一項又は第二項の規定に違反して、秘密を漏らしたとき」です。第45条は括弧書きで「同条第七号を除く」としているので、従業者が秘密を漏らした場合、従業者本人は第44条第7号で30万円以下の罰金の対象になりますが、法人は両罰規定で処罰されません。
第43条も対象:
第45条の範囲は「第四十一条から前条まで」なので、第43条(第30条第1項・第31条第1項の書面を交付しない、記載事項を欠く・虚偽の書面を交付する等)も含まれます。従業者が特定賃貸借契約の締結前の書面を交付しなかった場合、法人にも第43条の50万円以下の罰金刑が科されます(オは誤り)。なお、行為者には法人の代表者も含まれます。
確認日: 2026-09-30。出典: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第29条・第41条〜第45条(e-Gov 法令API v2)。
- 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第29条e-Govで原文を読む
出典と作り方
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第29条・第41条・第42条・第44条・第45条 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2・法令ID 502AC0000000060) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。
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