賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問96|サブリース規制と宅建業法の関係——自ら貸主の転貸と代理・媒介の区別

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

特定転貸事業者(サブリース業者)の活動と宅地建物取引業法の関係に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はアです。

宅建業法第2条第2号は「宅地建物取引業」を、宅地・建物の売買・交換、又はこれらの売買・交換・貸借の代理若しくは媒介を業として行うものと定義します。自ら貸主として賃貸する行為(サブリース業者が入居者に転貸する行為)はこの定義に含まれず、宅建業には該当しません。アが正しい記述です。

イは誤りで、自ら貸主の賃貸は定義から除かれています。ウも誤りで、媒介を業として行う仲介業者には宅建業免許が必要です。エも誤りで、業法第30条の重説に宅建士による説明義務はありません。オも誤りで、宅建業免許の有無と業法上の規制の適用は別問題です。

宅建業法上の「宅地建物取引業」の定義(第2条第2号):

行為類型宅建業への該当
宅地・建物の売買・交換該当
宅地・建物の売買・交換・貸借の代理該当
宅地・建物の売買・交換・貸借の媒介該当
自ら貸主として行う賃貸(貸借そのもの)非該当(代理でも媒介でもないため)

各選択肢の整理:

  • ア(正): 自ら貸主として転貸する行為は条文上の3類型(売買・交換の当事者、代理、媒介)のいずれにも当たりません。
  • イ(誤): 自ら貸主の賃貸は定義に含まれません。
  • ウ(誤): 媒介を業として行う者には宅建業免許が必要です。
  • エ(誤): 業法第30条は説明者を宅地建物取引士に限定していません。
  • オ(誤): 宅建業免許と賃貸住宅管理業法上の規制は別制度で、免許の有無は業法の適用を左右しません。

【「自ら貸借」が宅建業に該当しない構造・管理業法との制度的独立性・重説の主体の違い】

宅建業法第2条第2号の正確な文言:

「宅地若しくは建物……の売買若しくは交換又は宅地若しくは建物の売買、交換若しくは貸借の代理若しくは媒介をする行為で業として行うものをいう。」

この定義を分解すると、宅建業に該当する行為は次のとおりです。

1. 宅地・建物の売買・交換(自ら当事者となるもの)

2. 宅地・建物の売買・交換・貸借の代理

3. 宅地・建物の売買・交換・貸借の媒介

「貸借」そのもの(自ら貸主として賃貸する行為)は、この列挙のどこにも独立の類型として現れません。「貸借」の語が登場するのは「代理若しくは媒介」の対象としてのみです。したがって、特定転貸事業者がオーナーから借り上げた賃貸住宅について自ら貸主として入居者と賃貸借契約(転貸借)を結ぶ行為は、宅建業の定義に含まれず、宅建業免許は不要です。

この構造が持つ実務上の意味:

サブリース事業は「自ら貸主」の連続(オーナー→サブリース業者の賃貸借、サブリース業者→入居者の転貸借)であり、いずれの段階でも当事者として直接契約を締結しています。第三者のために代理・媒介をしているわけではないため、宅建業法の適用対象外です。これが、サブリース業者が宅建業免許を持たずに営業できる法的根拠です。

一方、入居者の募集を外部の仲介業者に依頼した場合、その仲介業者は「貸借の媒介を業として行う」ことになり、宅建業に当たります。宅建業を営もうとする者は免許を受けなければならず(宅建業法第3条第1項)、免許を受けない者は宅建業を営んではなりません(同法第12条第1項)。サブリース業者自身が免許を持たなくても、募集を担う仲介業者側には免許が必要という切り分けです。

重要事項説明の主体の違い(業法30条と宅建業法35条):

宅建業法第35条第1項は、宅建業者に「宅地建物取引士をして」重要事項を説明させることを求めています。これに対し、賃貸住宅管理業法第30条第1項は「特定転貸事業者は……書面を交付して説明しなければならない」と定めるだけで、説明者の資格を定めていません。

宅建業免許と管理業法上の規制の独立性:

宅建業免許を持つ会社がサブリース事業(特定転貸事業)を営む場合でも、特定転貸事業者としての行為規制(第28条の誇大広告禁止、第29条の不当勧誘禁止、第30条・第31条の書面交付等)は別途適用されます。宅建業免許を持っているからといって、これらの規制が免除されるわけではありません。賃貸住宅管理業法第37条が適用を除外しているのは「国及び地方公共団体」だけで、宅建業者を除外する規定はありません。

確認日: 2026-09-30。出典: 宅地建物取引業法第2条第2号・第3条第1項・第12条第1項・第35条第1項、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第28条〜第32条・第37条(e-Gov 法令API v2)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 宅地建物取引業法第2条第2号・第3条第1項・第12条第1項・第35条第1項、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律第28条〜第32条・第37条 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2・法令ID 327AC1000000176/502AC0000000060) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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