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法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 賃貸住宅管理業法 問99|特定賃貸借契約と定期建物賃貸借——借地借家法38条の各項と9項の借賃改定特約

問題

賃管士 | 賃貸住宅管理業法 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

定期建物賃貸借(借地借家法第38条)に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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正解は エ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はエです。

借地借家法第38条第9項は「第32条の規定は、第1項の規定による建物の賃貸借において、借賃の改定に係る特約がある場合には、適用しない」と定めます。定期建物賃貸借で家賃改定の特約(増額しない・減額しない等)を結んでいれば、第32条の借賃増減請求権の規定は適用されません。エが正しい記述です。

アは誤りで、電磁的記録による契約も書面によるものとみなされます(第2項)。イも誤りで、説明義務を怠ると「更新がない」旨の定め自体が無効になります(第5項)。ウも誤りで、通知が遅れても通知の日から6ヶ月経過後は対抗できます(第6項ただし書)。オも誤りで、解約は申入れの日から1ヶ月経過後に終了します(第7項)。

借地借家法第38条(定期建物賃貸借)の要点:

項内容
第1項公正証書等の書面によるときに限り、更新がない旨を定めることができる
第2項電磁的記録による契約は、書面によるものとみなす
第3項〜第5項更新がない旨の事前説明書面の交付・説明義務。怠ると更新がない旨の定めは無効
第6項期間1年以上の場合、満了の12ヶ月前〜6ヶ月前に終了通知。遅れても通知の日から6ヶ月経過後は対抗可
第7項床面積200㎡未満の居住用建物で、やむを得ない事情があれば解約申入れ可。申入れの日から1ヶ月経過で終了
第9項借賃の改定に係る特約がある場合、第32条(借賃増減請求権)は適用しない

各選択肢の整理:

  • ア(誤): 電磁的記録も書面とみなされます(第2項)。
  • イ(誤): 説明義務違反は更新がない旨の定めを無効にします(第5項)。
  • ウ(誤): 通知が遅れても6ヶ月経過後は対抗できます(第6項ただし書)。
  • エ(正): 第9項どおりです。
  • オ(誤): 即時ではなく1ヶ月経過後に終了します(第7項)。

【9項の意味——定期借家における借賃改定特約の効果・普通借家との違い・サブリース実務への影響】

第9項の位置づけ——借賃増減請求権(第32条)の適用除外:

借地借家法第32条第1項は、借賃が租税等の負担の増減、経済事情の変動、近傍同種の建物の借賃との比較により不相当となったときは、「契約の条件にかかわらず」、当事者が将来に向かって借賃の増減を請求できると定めます。例外として同項ただし書は「一定の期間建物の借賃を増額しない旨の特約がある場合には、その定めに従う」とし、増額しない特約(不増額特約)だけを明文で認めています。減額しない特約について同じ定めはありません。

これに対し第38条第9項は、定期建物賃貸借(第1項の規定による賃貸借)について、「借賃の改定に係る特約がある場合には」第32条を適用しないと定めています。定期建物賃貸借で借賃の改定に係る特約(増額しない・減額しない・一定の方法で改定する等)を定めた場合は、第32条による増減請求はできず、特約の定めによることになります。

普通借家と定期借家での取扱いの違い(整理):

契約類型借賃改定特約の効力(第32条との関係)
普通建物賃貸借第32条が適用される。増減請求は「契約の条件にかかわらず」できるが、一定期間増額しない特約はその定めに従う(同条第1項ただし書)。減額しない特約を認める定めはない
定期建物賃貸借(借賃改定に係る特約がある場合)第9項により第32条自体が適用されないため、増減請求はできず、借賃の改定は特約の定めによる

サブリース(特定賃貸借契約)を定期建物賃貸借として締結し、借賃の改定に係る特約を定めた場合も、第38条第9項により第32条は適用されません。

成立要件・説明義務・終了通知・中途解約の各手続(第2項〜第8項)の実務的意味:

  • 書面性(第1項・第2項): 公正証書に限らず書面一般で足り、電磁的記録も可。ただし要式契約であり、口頭合意のみでは定期借家として成立しません。
  • 事前説明義務(第3項〜第5項): 賃貸人は、あらかじめ「更新がなく期間満了で終了する」旨を記載した書面を交付して説明しなければならず(第3項。賃借人の承諾を得て電磁的方法で提供することもできる=第4項)、説明をしなかったときは更新がない旨の定めは無効になります(第5項)。
  • 終了通知(第6項): 1年以上の契約では通知期間の定めがあり、通知を怠っても遅れて通知すれば6ヶ月後には対抗力が生じます(永久に対抗できなくなるわけではありません)。
  • 中途解約(第7項・第8項): 一定要件下で賃借人からの中途解約権が認められ、賃借人に不利な特約は無効です。

これらはサブリース契約を定期借家で設計する際の実務チェックリストとして重要です。

確認日: 2026-09-30。出典: 借地借家法第38条(e-Gov 法令API v2)。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 借地借家法第38条 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索(法令API v2・法令ID 403AC0000000090) 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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