賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 建築・設備 問10|消防用設備の点検——年1回点検・3年に1回報告

問題

賃管士 | 建築・設備 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

消防用設備等の点検・報告に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はイです。

消防法17条の3の3の点検には2種類あります。「機器点検」(外観や機能の確認)は6ヶ月に1回以上、「総合点検」(実際に作動させる総合的な点検)は年1回以上実施する必要があります。点検結果の消防署への報告頻度は建物用途によって異なり、特定防火対象物(飲食店・旅館等)は年1回、非特定防火対象物(共同住宅等)は3年に1回です。イが正しい記述です。

アは「点検結果は毎年報告」としているが共同住宅は3年に1回なので誤りです。ウは委託不可は誤り(委託可)。エは罰則ありの誤り。オは住宅用火災警報器は消防用設備等とは別の規定。

消防用設備等の点検・報告の体系(消防法17条の3の3):

項目内容
機器点検6ヶ月に1回以上(外観・機能の確認)
総合点検年1回以上(実際に作動させる全体検査)
点検者一定規模以上の建物は消防設備士・消防設備点検資格者が実施
報告(特定防火対象物)年1回
報告(非特定防火対象物・共同住宅等)3年に1回

各選択肢:

  • ア(誤): 報告頻度について「毎年」と一律に記述しているが、共同住宅は3年に1回が正しい。
  • イ(正): 機器点検6ヶ月・総合点検年1回・報告頻度の違いを正確に記述。
  • ウ(誤): 点検は消防設備士等の資格者(または委託先)が行える。オーナー自身による義務はない(委託可)。
  • エ(誤): 報告をしない・虚偽報告には罰則(消防法44条11号・30万円以下の罰金または拘留)あり。
  • オ(誤): 住宅用火災警報器は消防法9条の2に基づくもので、17条の3の3の消防用設備等の点検対象とは別建て。専門業者による定期点検は義務付けられていない。

【消防用設備の種類・点検の詳細内容・報告書の提出先・不報告の罰則・共同住宅での実務管理】

1. 消防用設備等の種類

消防用設備等には次のものが含まれます(消防法17条の規定による):

  • 消火設備: スプリンクラー設備・消火栓・消火器
  • 警報設備: 自動火災報知設備・漏電火災警報器・非常警報設備
  • 避難設備: 誘導灯・避難器具(避難はしご・救助袋等)
  • 消防用水
  • 消火活動上必要な施設: 排煙設備・非常コンセント設備等

共同住宅で一般的に設置される消防用設備:

  • 消火器(各フロア・各戸)
  • 自動火災報知設備(感知器・受信機)
  • 誘導灯
  • 避難器具(高層の場合)

2. 機器点検と総合点検の違い

機器点検(6ヶ月に1回以上):

  • 設備の外観・機能の確認(作動させない)
  • 消火器の外観・安全栓・指示圧力・ホースの状態確認等
  • 感知器の外観・取付状態・汚損確認等

総合点検(年1回以上):

  • 実際に設備を作動させて総合的な機能確認
  • スプリンクラーの一斉開放弁作動試験
  • 自動火災報知設備の感知器の作動試験
  • 避難器具(はしご等)の展張試験

3. 点検者の資格要件

建物規模点検できる者
延べ面積1,000㎡以上の特定防火対象物(施行令36条2項1号)消防設備士・消防設備点検資格者
延べ面積1,000㎡以上の共同住宅等の非特定防火対象物で、消防長・消防署長が指定したもの(同項2号)消防設備士・消防設備点検資格者
飲食店等の特定用途部分が避難階以外の階にあり、そこから避難階等への直通階段が2(屋外階段等なら1)以上ない建物(同項3号)消防設備士・消防設備点検資格者
上記以外防火対象物の関係者が自ら点検することも可(知識は必要)

実務では、一定規模以上の共同住宅は消防設備点検業者に委託するのが一般的です(ウが誤りの理由——委託は禁止されていない)。

4. 報告書の提出先と書式

点検結果報告書の提出先:

  • 消防長または消防署長(施行規則31条の6第3項。提出方法は各消防本部の案内に従う)

提出書類:

  • 消防用設備等点検結果報告書(様式は消防庁告示で定められている)
  • 点検者の資格証の写し(点検業者に委託した場合)

5. 罰則(エが誤りの理由)

消防法44条11号は、17条の3の3の規定による報告をせず、または虚偽の報告をした者を罰則の対象としています:

  • 点検結果の報告をしない・虚偽の報告→30万円以下の罰金または拘留

行政指導のみで罰則がないとするエは誤りです。

6. 住宅用火災警報器と消防用設備等の区別

住宅用火災警報器(消防法9条の2)は「住宅の寝室等に設置を義務付けるもの」であり、消防法17条の消防用設備等とは別の規定です。

項目消防用設備等(17条)住宅用火災警報器(9条の2)
対象建物政令別表第一に掲げる防火対象物住宅(戸建・共同住宅各戸)
点検義務消防法17条の3の3義務なし(メーカーの目安:10年交換)
報告義務あり(特定/非特定で頻度違い)なし

住宅用火災警報器は設置義務はありますが、専門業者による定期点検義務はありません(オが誤りの理由)。管理業者としては、機器の老朽化(設置後10年超)を入居者に案内し、交換を促すことが望ましいです。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 消防法第17条の3の3(消防用設備等の点検・報告)・第44条11号・消防法施行規則第31条の6・平成16年消防庁告示第9号(機器点検6月・総合点検1年) 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 消防法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC0000000186 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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