賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 建築・設備 問12消防法・建築基準法

問題

賃管士 | 建築・設備 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

避難経路の確保と関連法令に関する次のア〜オの記述のうち、誤っているものはどれか。

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答え合わせ

正解は イ
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答(誤っているもの)はイです。

消防法8条の2の4は、共同住宅を含む防火対象物の管理権原者(オーナー等)に、廊下・階段・避難口などに避難の支障になる物件が放置されないよう管理する義務を課しています。管理会社(防火管理者)は撤去を指示できます(ウが正しい)。「個人の判断で行える・管理会社が干渉できない」というイの記述は誤りです。

避難施設の維持管理は消防法8条1項の防火管理業務であり、居住者が共用部に物品を放置することは防火上の問題になります。管理会社は共用部の清掃・安全確保の義務を負っており、放置物品の撤去指示は管理権限の正当な行使です。

避難規定の法的根拠:

規定内容
建築基準法施行令117条以下廊下の幅・直通階段・屋外への出口の基準
消防法8条防火管理業務(消防計画・避難経路管理)
消防法8条の2の4管理権原者の義務(廊下・階段・避難口等に避難の支障になる物件を放置させない)
消防法8条の3防炎規制(高層建築物31m超・カーテン等)

管理会社の権限と義務(イが誤りの理由):

共用部(廊下・階段・エントランス等)の管理は、賃貸借契約の「共用部の管理」として賃貸人・管理会社の権限範囲内です。居住者が共用廊下に物品を放置することは:

  • 管理権原者が防ぐべき避難障害(消防法8条の2の4)
  • 賃貸借契約上の「共用部の用法遵守」違反
  • 隣人や他の居住者への安全上のリスク

管理会社は撤去を指示・通知する義務と権限があります。

各選択肢:

  • ア(正): 建築基準法の避難規定を正確に記述。
  • イ(誤・正答): 管理会社が干渉できないは誤り。共用部管理は管理権限内。
  • ウ(正): 防火管理者の物品撤去指示権限を正確に記述。
  • エ(正): 消防法8条の3の防炎規制(31m超)を正確に記述。
  • オ(正): 防火管理者の職責(8条1項の避難施設の維持管理)と、管理受託者として入居者に促す役割を正しく記述。

【避難規定の体系・廊下幅の基準・防炎規制の対象・放置物品への実務的対処・エレベーター避難の問題】

1. 建築基準法の避難規定(施行令117条以下)

建築基準法の避難規定は「直通階段・廊下・避難上有効なバルコニー・屋外への出口」等の設置基準を定めています:

規定内容
施行令120条(直通階段)居室から直通階段へ行ける距離(歩行距離)の制限
施行令121条(2以上の直通階段)一定規模以上の建物に2方向避難を義務付け
施行令119条(廊下の幅)共同住宅の住戸の床面積の合計が100㎡を超える階の共用廊下:両側に居室があるもの1.6m以上・その他(片廊下)1.2m以上
施行令126条の2(排煙設備)延べ面積500㎡超の建物等に排煙設備設置

2. 廊下の幅と物品放置の問題

共用廊下に物品が放置された場合、法定幅員が確保できなくなります:

  • 片廊下(外側廊下):最低幅1.2m(避難時に有効幅が確保されなければならない)
  • 段ボール・自転車等の放置で避難幅が狭まると、緊急時に人が通れない事態が生じる
  • 火災の際、廊下の可燃物(段ボール等)が延焼を促進させる危険もある

3. 防炎規制(消防法8条の3)

高層建築物(高さ31m超=消防法8条の2第1項)などで使用する次の防炎対象物品は、政令で定める基準以上の防炎性能を有するものでなければなりません(8条の3第1項・施行令4条の3第3項):

  • カーテン・布製のブラインド・暗幕
  • じゅうたん等
  • 展示用の合板
  • どん帳その他舞台において使用する幕・舞台の大道具用の合板
  • 工事用シート

管理会社がリフォームを手配する際や入居者への案内時に、防炎物品(防炎ラベル付き)の使用を案内することが実務上重要です。

4. 放置物品への実務的対処フロー

1. 発見・記録(写真撮影・日時記録)

2. 文書による撤去通知(掲示・個別通知)→期限を設定(例:1週間以内)

3. 期限内未撤去→改めて警告(内容証明郵便等)

4. 緊急性が高い場合(避難路の著しい閉塞)→管理者権限で撤去

5. 繰り返す居住者→賃貸借契約違反として注意・最終的には解約等の検討

完全に通路を塞いでいる場合は緊急性が高く、本人の同意なく撤去することが許容される場合もあります(自力救済の問題はあるが、安全確保のための緊急措置として)。

5. 地震・火災時のエレベーター問題

火災時は原則としてエレベーターを避難に使わず、階段で避難するよう消防計画や館内掲示で周知します。理由:

  • 停電・制御不能になる危険
  • 火煙が侵入する危険

入居者へのエレベーター使用禁止の周知(消防計画・館内掲示)は管理業者の重要な業務です。高齢者・障害者など自力で避難しにくい入居者の避難方法も、消防計画や訓練の中で確認しておくことが望まれます。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 建築基準法施行令第117条以下(避難規定)・消防法第8条・第8条の2の4(避難上必要な施設の管理)・第8条の3(防炎規制) 確認日: 2026-06-10 出典: e-Gov 建築基準法 https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000201 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

この問題の関連トピック

  • 避難経路の確保——消防法・建築基準法の避難規定
  • 頻出度B

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