賃管士
法令の確認日 2026年9月13日e-Govと照合済み

賃管士 建築・設備 問23|建蔽率の緩和——防火地域内の耐火建築物等・角地による加算

問題

賃管士 | 建築・設備 | 令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-10-12

建築基準法53条の建蔽率の緩和に関する次のア〜オの記述のうち、正しいものはどれか。

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正解は ア
  • ア
  • イ
  • ウ
  • エ
  • オ

自信の3択

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解説

正答はアです。

建築基準法53条3項は、防火地域(建蔽率の限度が10分の8とされている地域を除く)内にある耐火建築物等、又は準防火地域内にある耐火建築物等・準耐火建築物等について、53条1項各号に定める建蔽率の数値に10分の1を加えた数値を建蔽率の限度とすると定めています。アが正しい記述です。

イは誤りで、角地についても10分の1の緩和があります(3項2号)。ウは誤りで、防火地域かつ建蔽率8/10地域の耐火建築物等は、建蔽率の制限自体が適用除外(無制限)となります(6項1号)。エは誤りで、2以上の地域にわたる場合は面積按分の加重平均によります(2項)。オは誤りで、両方に該当する建築物は10分の2を加算できます(3項柱書)。

建築基準法53条の建蔽率緩和の全体像:

規定内容
1項用途地域ごとの建蔽率の限度(10分の3〜10分の8)
2項2以上の地域・区域にわたる敷地は、面積按分の加重平均
3項1号防火地域内の耐火建築物等・準防火地域内の耐火建築物等/準耐火建築物等は+10分の1
3項2号街区の角にある敷地等(角地)は+10分の1
3項柱書1号・2号の両方に該当する場合は+10分の2
6項1号防火地域(建蔽率限度が10分の8の地域)内の耐火建築物等は、建蔽率の規定自体が適用されない(無制限)

各選択肢:

  • ア(正): 3項1号の緩和内容を正確に記述。
  • イ(誤): 3項2号で角地にも10分の1の緩和がある。
  • ウ(誤): 6項1号により、防火地域かつ建蔽率8/10地域の耐火建築物等は建蔽率の制限が適用除外となる(無制限)。
  • エ(誤): 2項は面積按分の加重平均であり、緩やかな方の数値が全体に適用されるわけではない。
  • オ(誤): 3項柱書により、1号・2号両方に該当すれば10分の2を加算できる(重複加算可)。

【建蔽率緩和の各制度の関係・防火地域と建蔽率上限8/10地域の組み合わせによる無制限化・角地緩和の趣旨・敷地が複数地域にわたる場合の按分計算】

1. 建蔽率規制の基本(1項)

建築基準法53条1項は、用途地域の区分ごとに建蔽率の限度を10分の3〜10分の8の範囲で都市計画により定めることとしています(例:第一種低層住居専用地域等は10分の3〜10分の6、商業地域は一律10分の8等)。

2. 敷地が複数の地域・区域にわたる場合(2項)

敷地が建蔽率の制限を受ける地域・区域の2以上にわたる場合、当該建築物の建蔽率は、各地域・区域内の建蔽率の限度に、その敷地の当該地域・区域内にある各部分の面積の敷地面積に対する割合を乗じて得たものの合計以下でなければならないとされています(面積按分の加重平均)。したがって「緩やかな方の数値が全体に適用される」という理解は誤りです。

3. 防火地域・準防火地域における緩和(3項)

3項は、防火地域(1項2号〜4号の規定により建蔽率の限度が10分の8とされている地域を除く)内にある耐火建築物等、又は準防火地域内にある耐火建築物等若しくは準耐火建築物等について、1項各号に定める数値に10分の1を加えた数値を建蔽率の限度とすると定めています(1号)。また、街区の角にある敷地又はこれに準ずる敷地で特定行政庁が指定するものの内にある建築物についても、同様に10分の1を加える緩和があります(2号)。

3項柱書は「第一号及び第二号に該当する建築物にあつては同項各号に定める数値に十分の二を加えたものをもつて当該各号に定める数値とする」と定めており、防火地域内の耐火建築物等で、かつ角地に該当する建築物は、10分の1+10分の1=10分の2の重複加算が可能です。

4. 建蔽率の制限自体が適用除外となる場合(6項1号)

6項1号は、防火地域(1項2号〜4号の規定により建蔽率の限度が10分の8とされている地域に限る)内にある耐火建築物等については、53条の建蔽率規定自体が適用されないと定めています。つまり、もともと建蔽率上限が10分の8の地域(商業地域等)で、かつ防火地域に指定されている土地に耐火建築物等を建てる場合、建蔽率の制限を受けず、実質的に敷地いっぱいに建築することが可能になります(3項1号の「10分の8地域を除く」という限定と対応した規定です)。

5. 賃貸管理・不動産取引における実務

建蔽率の緩和・適用除外の有無は、建替え・増築時の建築可能面積に直結する重要な要素です。特に商業地域内の防火地域指定物件で耐火建築物等を計画する場合、53条6項1号に当たれば建蔽率の規定が適用されないため、都市計画図・建築計画概要書等で地域指定・建蔽率の限度・防火地域の指定状況を正確に確認することが実務上重要です。

この問題の根拠条番号はe-Govの本文と機械で照合しています(2026-09-13)。照合の方法
訂正の記録この問題の訂正はありません(サイト全体の記録)
出典と作り方

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 建築基準法53条1項・2項・3項・6項1号(e-Gov 法令API v2・law_id 325AC0000000201・2026-09-30取得の現行全文で確認) 確認日: 2026-09-30 出典: e-Gov 法令検索 https://laws.e-gov.go.jp/law/325AC0000000201#Mp-At_53 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-10-12)。

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執筆・監修:合格ナビ運営事務局(運営者情報)。賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づき、オリジナル問題と段差のある3段階の解説を作成しています。

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