建築・設備27建築設備・省エネ

賃管士 建築・設備 問27:建築設備・省エネ

令和8年度(2026年度)試験対応・数値確認日 2026-06-10

建物の断熱・省エネルギーに関する次のア〜オの記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • ZEH(ゼッチ・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、建物の断熱・省エネ設備によってエネルギー消費量を最小化し、太陽光発電等の再生可能エネルギーで創出したエネルギーと相殺してエネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す住宅の概念である。正答
  • 建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)の省エネ基準への適合は、住宅・建築物の規模を問わず全ての新築に対して義務付けられており、2020年以前から全面的に施行されていた。
  • 断熱性能等級は建築物のエネルギー効率を示す指標であり、等級が高いほど断熱性能が低く、エネルギー消費量が多い。
  • 窓ガラスの断熱性能を高めるには、複層ガラス(ペアガラス)や低放射ガラス(Low-E ガラス)の使用が効果的であり、単板ガラスに比べて熱損失を大幅に削減できる。
  • 断熱材の種類には、グラスウール・ロックウール・押出法ポリスチレンフォーム等があり、これらの性能・コスト・施工方法は全て同一である。
正答:ZEH(ゼッチ・ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、建物の断熱・省エネ設備によってエネルギー消費量を最小化し、太陽光発電等の再生可能エネルギーで創出したエネルギーと相殺してエネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指す住宅の概念である。

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正答はアです。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、高断熱・高省エネの設計と太陽光発電等の再エネを組み合わせ、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロ以下にすることを目指す住宅概念です。アが正しい記述です。

イは誤りで、省エネ基準への適合義務は段階的に拡大されており、小規模住宅への義務付けは令和7年(2025年)からの予定でした(改正建築物省エネ法)。ウは逆で、等級が高いほど断熱性能が高い。エは正しい内容ですが正答はア。オは誤りで、断熱材の種類によって性能・コスト・施工方法は異なります。

標準試験対策の基準レベル

ZEH・省エネ基準の概要:

| 用語 | 内容 |

|---|---|

| ZEH | 断熱・省エネ+太陽光発電でエネルギー収支ゼロ |

| 断熱性能等級 | 等級4(2016年省エネ基準)〜等級7(2022年追加):高いほど断熱性能が高い |

| 省エネ基準適合 | 建築物省エネ法(建基法省エネ義務・段階的に拡大) |

イが誤りの理由(省エネ基準義務化の段階的拡大):

建築物省エネ法による省エネ基準適合義務は段階的に拡大されました:

  • 大規模建築物(2,000㎡以上):2017年から義務
  • 中規模建築物(300〜2,000㎡):2019年から義務
  • 小規模建築物(小規模住宅):令和7年(2025年)から義務化(改正法)

「全ての新築に2020年以前から全面施行」は誤りです。

各選択肢:

  • ア(正): ZEHの概念を正確に記述。
  • イ(誤): 省エネ基準の義務化は段階的(小規模住宅は令和7年〜)。
  • ウ(誤): 等級が高いほど断熱性能が高くエネルギー消費が少ない(逆)。
  • エ(正内容): 複層ガラス・Low-Eガラスの断熱効果は正しいが正答はア。
  • オ(誤): 断熱材の種類によって性能・コスト・施工方法は異なる。
上級誤答論破・根拠条文・通達まで深掘り

【ZEHの要件・断熱性能等級の体系・断熱材の種類と特性・省エネ改修の補助金・賃貸住宅の競争力への影響】

1. ZEHの要件(国土交通省・経済産業省・環境省の共同定義)

ZEHを名乗るための基本条件:

1. 高断熱: 断熱性能等級5以上(外皮平均熱貫流率:UA値)

2. 省エネ: 一次エネルギー消費量を20%以上削減(基準値対比)

3. 創エネ: 太陽光発電等の再エネ設備設置

4. 収支: 年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下

ZEH補助金(経済産業省・環境省・国交省)は毎年予算が変わるため、当年の公募情報の確認が必要です。

2. 断熱性能等級の体系(2022年改正後)

| 等級 | 内容 | 対応する基準 |

|---|---|---|

| 等級1 | 基準なし(旧法以前) | — |

| 等級2 | 旧省エネ基準相当 | — |

| 等級3 | 新省エネ基準(昭和55年)相当 | 1980年基準 |

| 等級4 | 次世代省エネ基準相当 | 2016年改正省エネ基準 |

| 等級5 | ZEH水準 | UA値0.6(地域4以南)等 |

| 等級6 | HEAT20 G2水準 | UA値0.46(地域4以南)等 |

| 等級7 | HEAT20 G3水準 | UA値0.26(地域4以南)等 |

2022年に等級5〜7が追加され、より高性能な断熱基準が整備されました。

3. 断熱材の種類と特性

| 断熱材 | 特性 | 用途 |

|---|---|---|

| グラスウール | 低コスト・軽量・防音効果もある | 壁・天井・床の充填断熱 |

| ロックウール | 耐熱性(耐火性)が高い・防音効果 | 耐火被覆と兼用・吹付 |

| 押出法ポリスチレンフォーム(XPS) | 防湿性・断熱性能高い | 基礎断熱・外断熱 |

| 発泡ポリウレタン(現場吹付) | 隙間なく充填できる・高気密化に適する | リノベーション・隙間充填 |

オが誤りの理由:材料によって性能(熱抵抗値)・コスト・施工方法(充填・外貼り・吹付等)は全く異なります。

4. 省エネ改修の補助金(賃貸住宅向け)

賃貸住宅のZEH改修を支援する制度:

  • ZEH-Mの補助金(国交省・環境省): ZEH水準の賃貸集合住宅建設・改修への補助
  • 既存住宅の省エネ改修(次世代省エネ建材の実証支援): 断熱窓・断熱壁材等の実証事業
  • 省エネ住宅向け住宅ローン優遇(フラット35S等): 一次取得者向け・オーナー融資への優遇

5. 賃貸住宅の競争力への影響

近年、省エネ性能・断熱性能は賃貸住宅の競争力に直結し始めています:

  • 光熱費の低減: 高断熱住宅は冷暖房費が低く、入居者の実質コストが下がる
  • 快適性: 冬の結露なし・夏の遮熱→入居者満足度向上
  • CO2削減: 環境意識の高い入居者(特に若年層)へのアピール
  • 空室対策: 省エネ性能の高い物件は差別化要因になる

高断熱・高省エネへのリノベーション投資は、オーナーにとって長期的な空室率低下・賃料維持に貢献します。

<!-- 監修確定 2026-06-10(legal-reviser): 建築物省エネ法(省エネ基準義務化の段階的拡大)・ZEH(断熱・省エネ・創エネの組み合わせ)・断熱性能等級(高いほど断熱性能高い)確認済。正答ア維持。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(本試験問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)・国土交通省ZEH関連資料 確認日: 2026-06-10 出典: 国土交通省 https://www.mlit.go.jp/ 各根拠条文は「e-Gov法令検索」(https://elaws.e-gov.go.jp/)で原文を確認できます。令和8年度(2026年度)試験基準日時点で施行されている法令の数値を反映(数値確認日 2026-06-10)。

本問・解説は試験対策のための学習コンテンツです。法令・通達・ガイドラインは改正されることがあるため、最新の内容は一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会・国土交通省の公式情報をご確認ください。本サイトは協議会と一切関係ありません。

執筆・監修:Zawa Lab(合格ナビ運営者情報) / 賃貸住宅管理業法・サブリース新法・国土交通省ガイドラインの出題範囲分析に基づきオリジナル問題と段差性のあるAI解説を作成しています。

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